ねらわれた星 (星新一ショートショートセレクション 1)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 805
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652020814

作品紹介・あらすじ

新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末-三要素そろったショートショートの面白さ。星新一おもしろ掘り出し市。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに星新一さんのショートショートを借りてみました。
    なつかしい雰囲気でユーモアありちょいブラックもありで
    バラエティーに富んで面白かったです。

    「おーい でてこーい」「ボッコちゃん」「雨」とか
    好きです。時間がなくてもサササっと読める
    のがとてもいい。

    台風が去って被害にあった小さな社ががけ崩れで流されて…(7ページ)
    という「おーい でてこーい」がまるで今の世の中(原子力とか…)を風刺しているようで、うすら怖かったり…。

  • 「おーい、でてこーい」は教科書でやって、子供ながら考えさせられた記憶が・・・
    表題作の「ねらわれた星」は、えっこんなにグロテスクな表現があったの!?と早とちり(笑)
    びくびくしながら読み進めて、オチがわかって脱力しました。

    因果応報。そんな難しい考えが、すとんと伝わってきます。

  • 新型コロナウイルスの影響で大変な時期だからこそ、この本のように手軽で面白いものが5月には最適だと思います。

    • myknakaさん
      シュートシュートは短いし、いいね。
      シュートシュートは短いし、いいね。
      2020/05/31
  • 子どもと毎日数話ずつ読み進めているが「おーいでてこい」「ボッコちゃん」は意味が分かると怖い!
    他の作品は、クスッと笑えるものや、宇宙人と人間のやりとり等SF要素が含まれている。

  • ガーナのおすすめ本商会(6)
    「星新一のショートショートセレクション」

     今回は「星新一のショートショートセレクション」を紹介します。
    この本はSFの短編が一冊に8つぐらい入っている本で、そのうちの一つのお話の題名を表紙の名前にしています。
    例えば「ボタン星からの贈り物」や「悪魔のささやき」や「狙われた星」など、そういう題名がタイトルに入って出版されているようです。

     この本をおすすめする最大の理由は、一つ一つのお話を読んでいると、なんだか安心するからです。

    SF好きの私としては、ドキドキ感、ワクワク感や、星新一ならではの不思議な感じっていうのも好きな理由としてもちろんあるけれど、一番は何か嫌なことがあったり、日々の疲れから一瞬でも逃げられるからです。本の世界に入りやすいともいえます。

     一つのお話がすごく短いのですぐに読み終わっちゃうので、友達にこんな話あるよ、と紹介もしやすい。覚えておけるくらいの短さなんです。

     星新一のSFのいいところは、SFのちょっと不気味な感じ以外に、懐かしい感覚があって、前に読んだことがあるようなお話を、もう一度読んでいるような不思議な気持ちになります。似ている話があるという意味ではなく、居心地の良い場所にまた来れたような文体というか、とにかく安心感でいっぱいになるのです。

     とはいっても、ストーリー自体は読み終える最後の一行の直前くらいまで

    「なんの話してるんだろう〜?」

    「え? これどうやって終わるんだろう?」

    と思う話が多くて、でも最後の一文で

    「あぁ、そうきたか!」と、しっくりくるオチがたまらないです。

    それまでずっと最後につながるための糸を重ねていって、最後の2行くらいでスッキリと納得させるのがすごいなぁと思います。

     星新一には独特な文章センスがあって、子供にもそれは伝わってきます。例えば、どんな本でも最初に読みはじめる時に、すぐに「面白い!」

    と思えるわけではなくて、「そんなに面白くないのかも」

    と思う本が多いと思うんです。

    私はもともと「星新一」という作家を知っていたから、きっと何かあるはずだ…と信じて読みすすめてみたら

    「やっぱりいい!」

    と思ったんです。

    でも、星新一を知らない子どもなら、そうはいかないのかなぁと。

    なので、このレビューを読んだ人には、ぜひ「懐かしくて安心できる摩訶不思議な星新一作品」を知ってもらいたいです。

     あともう一つのおすすめ理由は、自分視点から物語がはじまるのではなく、第三者視点で物語が展開していくところです。見下ろすようにその人の生活の中をのぞいているようで、「MさんはAさんを待っていました」というような感じです。児童書って、第三者視点からはじまるものがあまり多くない気がするのできっと新鮮です。自分はMさんでもAさんでもないし。普通の児童書なら「私は最近、困ったことがある」みたいな感じで。自分のつぶやきからはじまるパターンが多いので。

     さらに、星新一の場合は絶対にAさん、Bさん、Mさん、Cさんとかアルファベット表示で人の名前を表現するのが独特で、名前は言わないんです。ずっとシリーズで読みすすめていると「Nさんが来たな!」と思ったところでなぜか安心するというか、この本を読んでいてその1つの名前だけでも安心する感じがあるんです。なんていえばいいんだろう……どんな名前がついていても「っぽくないなって」思ってしまう。

    この作家さんならアルファベットじゃないとしっくりこないんです。

     Nさんとかだと、覚えにくいとか、想像しにくいとか思うかもしれないけれど、実は反対で、逆にそれがいい。たとえば普通に泉ちゃんと名前がついていたら、自分の思う泉ちゃんをイメージして、泉ちゃんっぽい顔や、部屋を思い浮かべたりしちゃうし、友達に同じような名前の子がいればなおさら、その友達の雰囲気や性格で思い浮かべちゃうけれど、全く知らない人、そんな人いませんよっていう名前ではじまると、全く知らないところから新しいものが生まれる、その人が書いた物語に沿って忠実に読みすすめられる、その人が書いた文章を純粋に思い浮かべられる、という意味です。

     現実とはまったく違う完全なるファンタジー。まさに読書の秋にピッタリです。

     SFといっても、ジャンルでは言い表せない世界っていうのがあると思っていて、例えば「星の王子様」を読んで、これSFだなぁって感じる人は案外少ないと思うんです。ジャンルを超えるというか、「星の王子様」は物語が好きっていう人もいると思うけれど、描き方だったり一つ一つのセリフだとか、その世界観が好きって言う人が多い気がします。物語を読み込んでいって奥に隠されているものが好きだと思うんです。それと同じで、星新一もSFという概念をなくしてシンプルに「星新一の世界」がたまらない!とハマるのだと思います。

     それを好きになるかどうかは、読んでみないとわかりませんが…。

     ただ読みはじめはやっぱりつまんないし意味わからんない(笑)長い小説になると、つまらない部分は飛ばしちゃうんだけど(笑)これは短いから読めるはず。ぜひぜひ「星新一」を覚えて帰ってください!

    このレビュー、長いし回りくどくないか?と心配なガーナでしたw

    2019/11/07

  • 本当に短い短編集なので、ちょっとした空き時間にも読みやすい。
    一番最初の作品は世にも奇妙な物語で見た気がした。

    時々、ん?これはどういうこと?と思うような内容があり
    そこが少し残念に思った。
    「意味がわかると怖い話」みたいなものなのだろうか。

  • 中学生のとき、はじめて付き合った子と話した本。

  • 短い中で起承転結があり、意味がわかるとクスッとしたりゾクッとしたり…。「人間の怖さ」がライトに描かれた作品が多い印象。ただ…今読むと「古い」。外来語の表記法を始め、描かれた背景がバブル期の空気感というのか…。内容は面白いけれど。

  • 特に、『おーい出てこーい』と『ボッコちゃん』が、印象に残ってる。理由が分かると怖い。

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著者プロフィール

1926‐1997。東京生まれ。東京大学農学部卒。1957年、日本初のSF同人誌「宇宙塵」に参加。「ショートショートの神様」といわれ、1001編を超す作品を生み出した。日本SFを代表する一人。

「2020年 『きまぐれ学問所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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