椋鳩十の野犬物語 (椋鳩十まるごと動物ものがたり 3)

  • 理論社 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (238ページ) / ISBN・EAN: 9784652022634

作品紹介・あらすじ

人間にすてられ野にはなたれた犬たちのすさまじい生き方や哀しみに目をそそぐ,作者のやさしさがにじみ出た物語3話をおさめる。

感想・レビュー・書評

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  • どの野犬の話も胸が締め付けられます。
    人間が犬を野放しにして野犬を作ったのです。犬も生きていくために必死で家畜を襲うのです。
    それでも伴侶動物と呼ばれる犬や猫は大事にしてくれた人と心を通わせます。野犬でも。
    危ない野犬と言われて処分しないといけない飼い主の気持ちに胸が締め付けられます。

  • 3つのお話が収録されていますが、いずれも野犬を飼いならしたが悲しい別れが待っています。

    人間のエゴ、犬の忠誠心、健気さが強く出ているおり、野犬といえども虐待のシーンは心が痛みます。

  • 子供の本棚を整理しててつい手にとってしまい、そのまま一気に読了。懐かしいと思いつつ、ほとんど記憶してなくて、ああ、こんな感じだっけと不思議は読後感。3つの物語はいずれも野犬と心を通じさせる優しい人間の話。信頼関係ができることは良いなと思う反面、動物にとって何が幸せかを考えさせられることも。また、固定観念に囚われた大人の狭い了見がいかに罪悪かということも、大人になって読むととてもよくわかる。コロナ禍で家にいることも多く、ペットでも飼おうかと思っている人、字も大きくわかりやすいので、ぜひ子供と一緒に読んで欲しい。

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