うらめしや (星新一YAセレクション)

  • 理論社 (2010年2月22日発売)
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感想 : 6
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Amazon.co.jp ・本 (206ページ) / ISBN・EAN: 9784652023907

作品紹介・あらすじ

発明好きの叔父が幽霊を作ってしまった。偶然のことで作り方も消し方もわからない。そこである計画を思いつくのだが…。8編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 8つの物語が入った、ヤングアダルト向けの一冊

    シリーズ物で、全部で10冊あるうちの10巻目。




    名前は知っているけれど、読んだことのない作家さん。
    別の本で、日本の古典として、「竹取物語」があげられ、星新一さんの名前が出てきた。
    とっさには結びつかなかった。
    私は、古典とか名作とかに、苦手意識がある。
    SFも得手ではないと自認している。
    マイナス掛けるマイナスはプラスに転じるのか?
    その前に、苦手だけれど短い作品に触れてみようと開くことにした。
    現状、星新一さんの竹取物語は入手できていないけどw

  • 初めての星新一作品。
    1926年東京生まれ、東大農学部出身で1997年没。
    タイトルのうらめしや、の通り、お化けや予知夢等のオカルト話が多く納められていたが、江戸時代の風習と制度の穴を突いた痛快サクセスストーリーも入っていた。ちとばかしそれが謎。
    文章は読みやすく、内容も懲りすぎていないのでどんどん読み進められていた。なんでこんなに読みやすいのか考えると、人物の思考は悟らせるのではなく、簡単に作中の文章で開かしており、遠回しな表現を避けている為だと思う。

    その女
    自分には見えない美女が近くに存在する男の生活を描いた準ホラー
    オチはなんとなく読めたけども、文章にしてみるとなかなか面白げに思えた。
    簡単なアイデアを形にするのは楽しそう。

    どこかの事件
    夫が寝言を呟くようになり、それが気になる奥さんの生活と、寝言の話の顛末を描いた作品。
    なかなか迷惑な話だなぁと思った。

    うらめしや
    博士の発明から科学的な幽霊が作られる話。幽霊を物理現象とオカルトの中間に置いたのはなかなかよく考えたなぁと思った。

    夢と対策
    予知夢が的中するかどうかわからぬままに、とりあえずの選択をしたら死んでしまった話。
    信じる信じないは自由だが、信じないなら徹底的に信じない方が良いという訓示。ちと無理があるわー。

    臨終の薬
    ここから時代劇的な話に切り替わる。
    時代背景が明治維新以前なので、色々と話が発展させやすいのがいい感じ。
    いかさまの医者の出世と、その息子の凋落を描いていた。出る杭は打たれる感じがしてあまり好きではない。

    元禄お犬さわぎ
    将軍綱吉の治世での薬売りと住職、役人、小物大工の共謀による金儲け話。情報を得る者とそれをうまく利用していく爽快感が楽しめる。

    臨終の薬
    博士の発明した死んだ振りをする薬によって、殺し屋から身を守る話。死を擬態することで生を掴む、ありきたりな話。

    紙の城
    これも江戸時代を舞台にした、サクセス物。書物奉行とか、勘定奉行とかの当時の役職から、書類の作成から伝達手順等といったシステムをうまく利用した物語なので結構面白かった。
    文書や判を偽装する重罪であるが、それを軽い感じで描くのはどうかという感じもするが、それに気がつかぬ時代だからなのかなぁ、と思ったり。

  • 底本『エヌ氏の遊園地』『どこかの事件』『殿さまの日』。
    オカルトと時代もの。
    時代ものが苦手なのでイマイチ。

  • うーん、悪くはないんだけど、なんでこんなの集めたの?というような選出になっているのが気になる。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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