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Amazon.co.jp ・本 (870ページ) / ISBN・EAN: 9784652042236
感想・レビュー・書評
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大阪に住む少年の目を通してアジア太平洋戦争を描いた、今江祥智の自伝的小説。古本市に出てたのを見つけて買いました。
世の中が大きく揺れ動くなかで、少年を「ぼんぼん」と呼び庇護してくれた佐脇さん。周囲とちがう価値観をもった大人がいてくれることで、子どもがどれだけ救われることか。何よりも、大空襲が去ったあとで出現する「地獄」、戦争が終わったあとの決定的な喪失と「平和」への違和感を、はっきりととらえている点で、これは多くの戦争体験談と異なる、すぐれた小説になりえているのだろうと思う。
と同時に、この作品に決定的に足りないものも感じずにいられない。それは作者自身があとがきに書いているように、「戦争はなぜ起こるの?」という問いに、この本が答え得ないから。私見では、児童文学のなかでその問いに答えようとした作家のひとりが、上野瞭氏だったのではないかと思うのだが。
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