ぼんぼん☆(全1冊)☆ (珠玉の名作・全1冊シリーズ)

  • 理論社 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (870ページ) / ISBN・EAN: 9784652042236

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  • 大阪に住む少年の目を通してアジア太平洋戦争を描いた、今江祥智の自伝的小説。古本市に出てたのを見つけて買いました。
    世の中が大きく揺れ動くなかで、少年を「ぼんぼん」と呼び庇護してくれた佐脇さん。周囲とちがう価値観をもった大人がいてくれることで、子どもがどれだけ救われることか。何よりも、大空襲が去ったあとで出現する「地獄」、戦争が終わったあとの決定的な喪失と「平和」への違和感を、はっきりととらえている点で、これは多くの戦争体験談と異なる、すぐれた小説になりえているのだろうと思う。
    と同時に、この作品に決定的に足りないものも感じずにいられない。それは作者自身があとがきに書いているように、「戦争はなぜ起こるの?」という問いに、この本が答え得ないから。私見では、児童文学のなかでその問いに答えようとした作家のひとりが、上野瞭氏だったのではないかと思うのだが。

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著者プロフィール

1932年、大阪生まれ。『海の日曜日』(実業之日本社)でサンケイ児童出版文化賞と児童福祉文化賞、『ぼんぼん』で日本児童文学者協会賞、『兄貴』で野間児童文芸賞、『ぼんぼん』三部作で路傍の石文学賞を受賞(いずれも理論社)、他に『子どもの本・持札公開』(みすず書房)、『まんじゅうざむらい』(解放出版社)、など多数。絵本では、『でんでんだいこいのち』(片山健・絵/童心社)で小学館児童出版文化賞、『いろはにほへと』(長谷川義史・絵/BL出版)で日本絵本賞を受賞。他に『なんででんねん天満はん—天神祭』(童心社)、『龍』『いつだって長さんがいて…』 (いずれもBL出版)、など多数。

「2007年 『ひげがあろうが なかろうが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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