ぶらんこ乗り

  • 理論社
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レビュー : 243
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652071922

感想・レビュー・書評

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  •  三つ年下の弟はとても賢い。そして人とは違う感性を持っていた。
     子供の頃もらったノートに記された字はきれいで,そこに記された弟の物語は,どこか,超越した不思議な感性を持っている。
     優れているが,それを理解するのはむずかしい。弟はどこか孤独だったのではないか。
     そんな弟が,学校のぶらんこから落ちる事故をきっかけに言葉を失う。いや声を失ったのではなく,とても恐ろしい,おぞましい声になってしまった。それで,何も話さなくなった。
     高い木の上に作られたぶらんこに乗って,弟はたくさんの物語を書いた。それを私は読んで……。

     物語に登場する「弟」も独自の感性をもっているが,もしかしたらいしいしんじさんの感性にもつながるものなのかなあと感じた。
     ちょいちょい,どこか遠いところに飛ばされてしまいそうな,弟の悲しみと,それを見守る姉としての私の悲しみ。ものすごく透明な,ある意味超越した感覚なのかもしれないなあと思った。

  • 表現の仕方がきれい

  • 「読後優しい気持ちになれる本」でおすすめ頂き読んでみたのですが…

    求めていたものと全然違う…!
    優しい気持ちにもあたたかい気持ちにもならなかったです…!
    私の感覚では読後「少し切ない気持ちになる」本で
    途中所々怖い話だったりもしました。
    弟が動物の話を聞くのはホラーだとしか…。
    人とは違う感性、感覚のものの話を子供が聞くのは
    心が傷つきはしないでしょうか。
    事実であっても完成していない子供の心が
    殺して遊ぶ事や生きる為に弱いものを突き落とすという事を心が処理できるようになるのはもう少し大きくなってからでは…。
    片目をつぶってみせるようになった描写も不安を煽る謎でした…。
    実は脳に障害が出ている兆候で亡くなるところを見られないように遠くに行ったのではないかとか
    良くない想像ばかりしてしまい
    疲れました。

    でも面白い本ではありました。


    ゾウのローリングはフィクションなのかそうでないのかネット上で調べると凄く微妙ですが
    事実だったらそれは人間のせいですよねえ。
    ゾウを捕らえて(もしくはゾウの身体に対してあまりにも狭い飼育場で生まれ育つしかなくて)自由に動き回れる大地を奪ったせいでそういう遊びをする事を覚えたのでしょうから。自然の中のゾウがやる事とはとても思えないのですが…。
    動物園の動物のほとんどにストレス行動があるようですし病んでるような…。

  • 弟が愛おしすぎる。

  • ウーン。良かったのかどうか…。何かの書評で読んでみたくなったのですが。弟くんは一体…

  • 家のどこかにクーツェがある
    意味がわからん…と途中で放り出したクーツェ
    それが最初のいしいしんじだったので
    「あの作家は意味がわからん」と思っていたんだが
    どっかで誰かが「トリツカレ男」を絶賛していたので
    読んでみたら久々のトキメキ本だった

    というわけで、違うのも読んでみた

    「奇跡的に愛おしい第一長編」だそうだが
    おおむね賛成できる
    先が気になってしょうがなくて
    まだ右ページ読んでるのに
    チラチラ左ページを読んじゃう
    とてもキュゥーとするお話でした

    ちょいちょいヒドイ言葉が出てくるんだけど
    悪意ないというか、まったく意味がないというか
    表現できないが、差別的要素が微塵も感じられない
    そういうところがスゲーなーと
    いや、お話自体もよかったですけど
    いろんな言葉が使っちゃいけなくなってる昨今
    言葉にそんな意味はなかったんじゃない?と思い出させる
    純粋な言葉使いだなーと
    難しいことはわかんないけどー

    お話もグッときたし
    いろいろ驚いたので
    星はギリギリ5つに届かない4つで

  • 絵本のような本。子どもの気持ちに少しなれた気がします。弟くん、どうしたかなあ。

  • 再読

  • とっても頭がよかったわたしの弟は雹が喉に当たってしゃべれなくなってしまった。話すことは出来るけど、その声がひどく周りの人々を困らせるから・・・。弟はいろんなおはなしを書く、いろんな動物と話す。弟はいつも木の上のぶらんこにいる。わたしは弟の心のうちをどれだけわかっていたのだろう・・・。話題になった作品なのですが、どうしても最後まで作品のよさがわからなくて、困惑のままに終わってしまいました。設定が理解不能だし、両親を亡くすのだけど、書きたかったのはやっぱり弟とわたしのことなのかなぁ?とか。でも、弟が書くお話しはひらがなで短いのに、妙にリアルで面白かったです。

  • 最後ひびる。

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著者プロフィール

一九六六年大阪生まれ。作家。 現在、京都のミシマ社の「きんじよ」に在住。お酒好き。魚好き。 蓄音機好き。二〇一二年『ある一日』で織田作之助賞、二〇一六年『悪声』で第四回河 合隼雄物語賞を受賞。『ぶらんこ乗り』『麦ふみクーツェ』『ポーの 話』『 海と山のピアノ』(以上 、新潮社)『みずうみ』(河出文庫)など著作多数。

「2018年 『きんじよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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