これは王国のかぎ (ファンタジーの冒険)

  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652073018

感想・レビュー・書評

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  • 4-652-07301-1
    C0393¥1700E
    -ファンタジーの冒険-

    これは王国のかぎ

    1993/10.初版

    作者:荻原規子 (おぎわら のりこ)1959年生まれ
    画家:中川千尋 (なかがわ ちひろ)1958年生まれ

    失恋の呪いか、ドナルドダックの呪いか?十五の誕生日、あたしはアラビアンナイトの世界へ。

    ~~
    手にした理由
    このサイトのほかのユーザーさんの本棚から発見しました。
    そういえば荻原規子さんの作品は読んだことが無かった。
    学生の頃、学校の図書館では常に人気で貸し出し中だった。
    ついぞ手に取らずに…。
    「いつか」ってバケモンは居ないものだ。
    で、あるなら、今がそのトキになるのか? と手にするも、上記の本の紹介文から推測するに青春の初恋の話なら、時すでに遅しである。
    苦行になるのか?と、あとがきを読む。
    大丈夫、シェヘラザード 聞きながら読んでみるのも一興。
    ハードカバーの表紙をめくると、その裏にはアラビアンナイトっぽい柄になっていた。子どもの頃、そのお話を好きだったことを思い出した。~~


    今から31年前の作品
    この作品を主人公と同じ年代で読んだのなら、一緒に旅をした気持ちになれたかも。

    アラビアンナイトに寄り過ぎず。読後なるほどね。という終わり方。
    最終章に入ると、この作品は一体どうやって終わるのかなという思いが浮かぶ。
    今回も、ヒロミは元の世界に帰ってくるのか。どうやって?などと残りのページを気にしながら読みました。

    今時の児童書の年代の人達が、どのくらいアラビアンナイトを知っているのかはわからないが、時代を感じつつも、期待通りに楽しめました。

  • アラビアンナイトをもとにしたファンタジー。
    大好物です。
    ハウルのアラビアンナイトもよかったなあ。

    とにかくハールーンがかっこいいです。
    「あんたは俺の、幸運だろう?」

    自分が自分でいたくない、と思い詰めてしまった普通の女の子ヒロミが、気がつくと、魔神として異世界で目覚めてしまって…?という、まあ王道のファンタジー。
    ドタバタしているけれど、そこを違和感なく楽しんで読むことができるいい作品です。「王国のかぎ」がなんなのか、必見。
    ああ幸せでした。

    主人公のヒロミは別作にも登場しているようなので、読みたいな

  • 【図書館本】図書館の閉架にあることを最近知ったので引っ張り出してもらった。主人公(ヒロイン)が好きになれず読み進めるのに時間が掛かった(この作者さんの主人公基本的に苦手だ……)。
    ラストはよく理解できてないんだけど(アラビアンナイトの知識も乏しい)、劇中劇のストーリーは楽しめた。ハールーンの自由な生き方が小気味いい。このままコミカライズされててもおかしくないテンポ。もっと素直(ピュア)だった頃に読みたかった。

  • 冒頭はあんまり…だったけど途中からすごく面白かった(*ゝω・)
    アラビアンナイトってちゃんと読んだことない気がする。読んでみようかな。

  • 女の子が、ある日突然アラビアンナイトの世界に迷い込んでしまうという、ファンタジーにはよくある定番のストーリー。
    けれど、一旦読み始めると、物語の世界がどんどん自分の中に入ってきて、いつしかジャニのように一喜一憂しながら、自由に生きるための冒険を楽しんでいる自分がいます。
    アラビアンナイトという舞台も魅力的で、砂漠の星空や、たくさんの色や匂いで溢れる町を、すぐそこに感じることが出来ます。

    どこまでも自由でまっすぐなハールーンは、きっとこの世界にいたとしても、ひたすらに幸運を信じ続けるのだろうな。
    私ももっと、自分の幸運を信じてみても良いのかもしれない。
    そんな希望を感じられる、眩しくて、自由で、不思議がいっぱいの物語。

    また読み返したいです。

  • 思うに、ファンタジーはいつも深い夢だ。

    現実離れしていながら現実味を感じ

    その世界への羨望が強いほど、夢は深い。

    深いほど、また戻りたくなる。

  • いつか読もうとずっと思っていた本。
    中盤から一気に面白くなった。


    「だれもが自分の主」というハ―ルーンの言葉にハッとさせられた。

  • あんたはおれの幸運だろう?

    かっこよすぎて驚き
    何年たっても、"かっこいい"の基準って
    かわらないのかもしれない


    主人公のはずなんだけど
    物語のなかでは
    脇役になってしまう女の子の
    冒険ファンタジー

  • 失恋で落ち込むヒロミは「あたしはあたしでいることを、やめたい」と泣く。泣き疲れた彼女が目覚めたのは別の世界、そして彼女には胴体がなくなっていた…。ホラーのような始まりだったけど、読み進めたらドタバタファンタジーだった。ハールーンのカリスマ性、ラシードのできた性格、やはり王子様はどこかちがう。ラストのかぎの正体は思いもしなかった。

  • アラビアンナイトがベースのファンタジー。
    楽しめた。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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