- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652074251
感想・レビュー・書評
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本棚をゴソゴソしていて見つけ、懐かしさにたまらなくなって読み出した。とても魅力的なタイトルともなっているこの会社は、あくまでも物語のきっかけに過ぎなくて、 そこから直面する現実の問題に、主人公たちがどう考え、行動していくかがミソ。今は新版が出ているらしいけど、手元のものは1981年の旧版。機械に仕事が奪われるなんて、今の時代でも問題になっていることが、40年ほども前に発表された児童文学で扱われていることに驚いた。
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なんともインパクトのあるタイトルではありませんか。子ども心にドキドキしながら読んだのを思い出します。あぁ、自分もこの会社やりたいな~。
BOOKOFFの店頭で見付けたので、息子に読んで欲しくて、つい買ってしまいました。でもつい、私の方が先に読んでしまいました。
大きく3つの章で構成されています。
第1章が宿題ひきうけ株式会社。プロ野球に入ったテルちゃんの契約金が一千万円というところから子どもたちの動きが始まります。まじめに勉強しても自分の未来に希望が持てない、好きな野球ばかりやっていたテルちゃんが、普通の大卒の大人よりいい給料がもらえるなら、勉強なんてしても仕方ないのではないか。
そこで思いついたのが宿題ひきうけ株式会社というわけです。もちろん、株式会社というのはシャレですが、会社の業務をこなすうちに、子どもたちは、だんだん勉強する楽しさに気付いていきます。
第2章はむかしといまと未来。昔は野蛮だったのかという問いに対して、試験による選別される現代の野蛮さに気付いていくというストーリーです。ところどころ覚えている言葉はあるのですが、子どもの頃読んだ記憶は残っていません。1章のインパクトが強すぎたせいでしょうか。
第3章は進めぼくらの海ぞくの旗。新聞部に入った子どもたちは、いじめ問題に取り組み始めます。労働組合の話が入り込んでくるのは意外な感じがしましたが、小学生が読んだらどんな感想をもつのでしょうか。息子に聞いてみたくなりました。
自分が子どもの頃の印象は、あくまでも宿題ひきうけ株式会社ということだったのですが、改めて読み直してみると、作者のメッセージが、キャッチーなタイトルとストーリーの中に、巧みに織り込まれているのに気付かされました。この本は、小学校中から高学年向きです。とてもユニークな内容ですが、個人的な好みで言えば、もう少しメッセージ性はストーリーの向こう側にあるくらいでもいいのかなと思いました。 -
高学年 大人向き
タイトルからドタバタコメディかと思いきや実はじっくり考えさせられる本
宿題ひきうけは悪いことなのかから始まって、やばんとは?試験とは?など当たり前のことを改めてじっくり考えさせられる本。
出てくる子供が頭キレすぎ・素直すぎでちょっとこわいが、やりたいことがあるのに宿題に時間を取られたくないとか、がんばって宿題をした人よりも宿題をしなかった人の方がたくさん給料をもらっていることに納得できない気持ちとか、一度は思ったことがあるなってことが書かれている。
むしろ大人の方が共感できる作品かも。
すばらしい作品だが時代背景が古すぎるのが難。
それにしても、昔は小学生の頃から受験のこと考えてたんだとびっくり! -
「この本読んだ?おぼえてる? 」「この本読んだ?おぼえてる?〈2〉—教科書で習ったお話編」より
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小遣い稼ぎにはちょうどいい。
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五年三組のタケシたち六人組は本人のかわりに宿題をやってくれる「宿題ひきうけ株式会社」を作った。社長も社員もセールスマンもみんな子供。はたして会社は成功するか。