ルート225

著者 :
  • 理論社
3.25
  • (23)
  • (31)
  • (131)
  • (12)
  • (7)
本棚登録 : 321
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077078

作品紹介・あらすじ

私と弟が迷い込んだのは、微妙なズレのパラレルワールド!?変わらない日常、だけど誰かのいない世界。同時代のせつないくらいのリアルさを、軽やかにつかみとる著者初の書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こういうテンションの文体が最近つらくなってきたのは、年のせいなのだろうか(悲)

  • 10年ぶりくらいに再読した。パラレルワールドに迷い込んだ姉弟の会話がコミカルでおもしろかった。他の人の感想を読むと不思議だとか怖いだとか言ってるけど、そんなことはなかった。

  • 夜中にまたまた点けたテレビで、この映画を観ました。なんだかすごく不気味というか、不安になる映画だったなあ。それでもなぜか引き込まれる映画でした。すごくすごく印象に残っています。
    その後、学校の図書館で借りて読みました。
    20151105
    4年降振り?に二回目読了。高校の時と同様、ハードカバーで読みました。懐かしかった。そうだった、そうだった!とあっという間に読み終えました。
    最後は言わずもがな、元の世界(世界A?)に戻ることができずに終わってしまいます。高校の時はそれが気持ち悪く、変な終わり方だと思っていました。が、今はそれも含めてこのお話が好きです。違う世界だと分かっていながら、それでも今の世界(世界A’)で生きていかなければいけない二人の姉弟。その心情に学ぶことがあるのかなあ、と思います。
    それにしても、クマノイさん怖いなぁ。クマノイさんのことを考えて眠ったら怖い夢を三本立てで見ました。怖いよ。
    もう一度映画も見たくなりました。

  • 弟のダイゴを公園に迎えに行ったエリコは
    元いた世界に帰れなくなっていることに気が付く。
    家もあるし、友達のマッチョもいるけど
    両親はいないし、仲たがいしていたクラスメイトと仲直りしているし、プロ野球選手が少しぽっちゃりしているし…。
    元いた世界に戻ろうとエリコとダイゴは試みるが…。

    YA文学。
    ワクワクもせず、モヤモヤしたまま終わってしまった。
    15,6歳の頃に読むべき作品ですね。
    アラサーの私にはつらい。笑
    もう、こういう風になるから、読めるうちにたくさん本を読んでおきたいと思うわけですよ。

    パラレルワールドものなのですが、
    ガッツリとネタバレすると、戻れないのです。
    違和感を感じながら生きていく。
    エリコは逞しい。考えて、諦めて、受け入れる。
    泣いたりしないんだよ。強い子。
    多感な15,6歳が読めばきっとシンクロする部分がたくさんあるはず。

  • 2013年6月29日読了。
    これ、すごい。ちゃんと読み込みたいキーワードがたくさんあった。国道、川、テレホンカード・・・。

  • これはまたとんでもない作品を読んでしまったなあと、軽く後悔した。
    パラレルワールドに分類される作品だけども、主人公姉弟が迷い込んだのは、それまでいた世界とほんの少ししか違わない世界。例えば友人の体型がほんの少し太っていたとか、気まずくなっていたはずの友人と仲直りしていたとかいうレベル。迷い込んだはずの姉弟はまるで違和感なく異世界でも受け入れられてゆく。ただし、亡くなったはずの少女が生きていて、いるはずの両親が不在。そして元の世界に帰る手立てがわからない。
    これはものすごい恐い設定だ。「私達は違う世界から来た」と言っても誰も信じてくれず、真実を知っているのはいっしょにパラレルワールドに来たきょうだいだけという孤独と恐怖。
    この孤独と恐怖を姉弟は少々ひねくれたコミュニケーションの中で共有する。具体的にいうと少々ひねくれた素直じゃない姉と、気弱で、でも冷静に物事を観察できる弟の、ある種漫才のようなコミュニケーション。これがものすごく秀逸で、本作の一番の読みどころだろう。実はパラレルワールドうんぬんは、背景以外の何者でもない。これはSFと分類すべきではないのかもしれず、だとしたら、姉弟が元の世界に戻れないままというラストもさほど掟破りではないのかもしれない。

    だが異世界に身をおいたまま、両親が行方不明ということで、違う親戚のもとへ引き取られることになる姉弟はかなり切ないし、読後感があまりよくない。救いがあるとすれば、彼らが前向きに新しい「現実」の中で生き抜こうとしているところだろうか。どんな現実であろうがその中で生きている限りは適応していかなくちゃいけないと、本能的にわかっているんだろうな。

    あるいは、パラレルワールドというのは、両親が事故か何かで突然他界したことの隠喩かもしれないと考えたりもしたが、いずれにしても新しい「現実」に適応せざるを得ないのなら同じことだ。

  • 小学生のときに読んだが高校生になった今でも物語が残っている。
    怖くて後味がすごく怖かった。

  • 特別何がよかったとかいう訳でもないはずなのに、未だに物語が頭に残っているお話。この世界でやっていかなくてはならないから、嘘を本当にしていく、というのが印象的。

  • これはたしかパラレルワールドに行く話。
    結末が私は苦手だったかも
    もし私がこんな状況になったらすごく悲しい…
    十円玉で繋がるだけの心ともない感じがなんとも

  • 自宅近くで道に迷った中学生の姉弟。ようやくのことで帰り着いた家には、なぜか両親がいませんでした。
    他にも、死んだはずのクラスメートが生きていたり、巨人の高橋由伸が太っていたりと、今までとは世界が微妙に変わっていました。
    テレホンカードで元の世界の母と交信を試みるも、あちらに戻る方法はいっこうに見つかりません。弟は必死ですが、そんな弟を、姉はやや意地悪な冷めた目で見ています。

    パラレルワールドというSF的題材を扱っていながら、物語は問題を解決しないまま、きわめて現実的に回収されてしまいます。いっぽう、半透明の父母が写った家族写真など、不思議で泣かせるエピソードもあります。ストーリーはほとんど無いに等しいのに、面白い。ふしぎな一冊でした。

全68件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

藤野千夜(ふじの・ちや)
一九六二年福岡県生まれ。一九九五年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。一九九八年『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞、二〇〇〇年「夏の約束」で芥川賞受賞。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野千夜の作品

ツイートする