- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652077160
感想・レビュー・書評
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色々な感動を内包した、とても素敵な物語だった。
音楽の素晴らしさ、いかんともし難い悲劇、人の繋がりの温かさ。
どこか不思議な、おとぎ話のような雰囲気を湛えつつ、
少年の目にしている情景やその心情は、とてもリアルに描かれていて、そのバランスが面白い。
そして、最後には全てが明らかになる。
子どもが青年へと成長する年月は、壮大だ。
その晴れ晴れとした読後感が、とても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても長く感じてところどころ斜め読み。柔らかい文体だけに迫害や差別が突き刺さってきて、つい同情してしまうから読んでて疲れる。いしいさんに海は似合わないと思う。田舎のイメージはあるし好きだけど、あのたゆたう感じに世界観のずれを感じてしまう。といってプラネタリウムも読み返して好きになったパターンなので、またしばらくしてから読みなおしたい。
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ぼくにものがたりの力を思い出してくれた本。
灰色の世界に彩りをまた、戻してくれた。
この本を持ってあの場所で、
みんなと共有した時間を、ぼくは一生の宝にしています。 -
めちゃ分厚いです、この本。
図書館で借りてきてビックリしました。
初めだらだらと読んでたけど、途中から面白くなってきて。
特に、盲目のボクサーが出てきた辺りからが面白かった。
“はじめからわかってた、方向図なんてないって。目が見えようが見えなかろうが、人は地図のとおりに歩くことはできない。音の地図にかぎらず、それはたえずかきかえられる。予想もつかないついたてが突如としてあらわれ、足もとの砂がまたたくまに崩れおちる。そして、いくら風景がかわっても、ひとはその先その先へと、あるいていかなきりゃなんない。”-
いしいしんじは
嘘のようなどこにもない物語を
作り出すのが
ホンマ上手い作家ですよね☆
決して読みやすい文章ではないのに
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いしいしんじは
嘘のようなどこにもない物語を
作り出すのが
ホンマ上手い作家ですよね☆
決して読みやすい文章ではないのに
読み出すと
いろんなことが次々とおこる
物語の魅力に
引き込まれてしまってるし(笑)
なんかシュールで
ヘンテコな話が多いけど
不思議な魅力を持ってる(^^)
ひらがなの語感を
大事にしてるところも
好感が持てるし、
自分がボクサーなので
盲目のボクサーの登場には
心躍ったなぁ〜♪
あと音楽がキーになってたり
歌を口ずさむキャラが多かったりも
自分と似ていて
ツボにハマるんスよね〜(^_^)v
2012/06/27
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麦穂のひとふさ
永遠の黄金
極小の一粒から記憶の原までを
貫くなつかしい音
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古い思い出を掘り返してみたくなりました。 -
クーツェの麦踏がきこえてきそう。作品の空気感がたまらなく好きです。あったかくてやわらかくて、色と音がみえるようです。
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いしいしんじの本を読むと、深い深い河の一部になったような、少し寂しくて少し素敵な錯覚に陥る。
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舞台を観にいくのでそのまえに読みたかった。音を大事にしたくなる作品
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不思議な世界観。くせになりそうな