麦ふみク-ツェ

  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077160

感想・レビュー・書評

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  • 色々な感動を内包した、とても素敵な物語だった。
    音楽の素晴らしさ、いかんともし難い悲劇、人の繋がりの温かさ。
    どこか不思議な、おとぎ話のような雰囲気を湛えつつ、
    少年の目にしている情景やその心情は、とてもリアルに描かれていて、そのバランスが面白い。
    そして、最後には全てが明らかになる。
    子どもが青年へと成長する年月は、壮大だ。
    その晴れ晴れとした読後感が、とても良かった。

  • 舞台を観にいくのでそのまえに読みたかった。音を大事にしたくなる作品

  • 不思議な世界観。くせになりそうな

  • いしいしんじさんのことばの選びかたが心地よくて大好きです。
    なつかしいような、ふしぎな気持ちにさせてくれるお話。

  • とん、たたん、とん。幼い頃出会った謎の麦踏みを続ける男。
    帯の「音楽家を目指した少年のビルドゥングスロマンというコピーがちょっと謎だったけど。
    読んでいて、楽器つながりで「星の牧場」を思い出した。
    筆者も読んだことあるのかな。

  • 子供の頃、夢中になった物語を久しぶりに読んだ感じがした。世の中から、はみ出ている人たちへの温かい応援歌。

  • あったかくて素朴で心地良くて夢の中みたい。それから残酷。
    やっぱりいしいしんじ好きだな…

  • 麦踏の音が聞こえる気がする。あったかい気持ちになる

  • あたたかい液体でいっぱいになってくような感覚でした

    この世にはいろんなひとがいるんだなあ

  • どんどん、いしいしんじさんの世界に連れて行かれるかんじです。

著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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