バーティミアス (1) サマルカンドの秘宝

  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077351

作品紹介・あらすじ

プラハの時代は去り、いまや魔術の中心はロンドン。魔術師たちは、政府の重要なポストを占め、帝国を牛耳っている。魔術師は貧しい家の子どもを弟子にして、悪魔を思いのままにあやつる技を、歳月をかけて叩きこむ。弟子は、親も生まれたときの名も捨て、帝国に貢献する日のために、ひたすら修行にはげむのだった。いま、ひとりの少年が師匠にかくれて寝室の床に五線星を描き、バーティミアスという悪魔を召喚した。彼は御年5010歳。まあ最高ランクではないが、由緒正しいベテランの妖霊である。妖霊界からロンドンの街へバーティミアスを召し出したむこうみずな少年の名はナサニエル。自分をはずかしめたエリート魔術師に復讐を誓っている。なにもかもが新鮮!文句なしにハマる物語が600ページにギッシリ。

感想・レビュー・書評

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  • サクサク読める本
    私の中で歴代1位

    まるで漫画を読んでるような感覚で最後まで読める
    読んでいて、こんなに情景が浮かぶ本はなかなかない
    続きが気になってしょうがなく、即効で読破

    バーティミアスの毒舌が爽快(笑)
    主人のナサニエルと折り合いが悪い凸凹コンビながらも、どこかで通じる何かを持った二人

    人間にコキ使われ続けたせいで心のひねくれた妖霊のバーティミアス
    そのひねくれっぷりがまたおもしろい!
    時折見せる些細な優しさや、嫌々ながらも奔走する姿を応援したくなる
    大人が読んでもきっと楽しめる本

    最初から最後まで、飽きのこないストーリー
    映画化がささやかれていましたが、なくなってしまい残念

    この本に会えて感謝!

  • アンチヒーローっていいよね、変に正義ぶらないし、偽善ぶらないし。

    現代のロンドンを舞台にした、魔法使いナサニエル少年の話。
    生い立ちのせいもあり、とてもヒネている。

    この作品では魔術師は、妖霊を喚びだしてそれを従えて使い魔にし、
    その使い魔に力を使わせて魔術を用いるのが主。
    ナサニエルもいっちょまえに召喚を行い
    そうしてよびだされたのがーー自称大妖霊のバーティミアスなのだった。

    物語は主にこのバーティミアスの視点でもって語られる。

    ナサニエルのような子供なんかに召喚されたバーティミアスは
    皮肉たっぷり愚痴たっぷり
    更にナサニエルのプライド高く意地悪い態度に不満たらたらな心情が
    地の文どころか、ところどころに入る注釈にまで
    ふんだんに現れているのが愉快。愛嬌があって憎めない。

    ナサニエルの方も、もっとすごい妖霊を呼び出すつもりだったのに思惑が外れ、露骨にバーティミアスを見下している。

    お互い嫌々ながら力を貸して
    事件に挑んでいくのがいい。でこぼこコンビというか。

    1巻は、とある魔術師に恥をかかされたナサニエルが
    その復讐のために彼からとあるアミュレットを盗むのだけど
    それが思いの他重要な代物で、
    彼の魔術師と死闘を繰り広げる羽目になる、そんな話

  • 読むのに思ったより時間がかかってしまった。
    バーティミアスによる欄外の注釈がいい味出してるけど、その分読みづらかった。
    世界史をちゃんと知ってるともっと楽しめるのかもと思った。

    軟弱な魔術師の卵であるナサニエルと彼に召還された悪魔(妖霊)のバーティミアス。
    始めはナサニエルのミスを見つけようと必死なバーティミアスなのに、徐々に自分から進んでナサニエルを助けたりしている。面倒見のよさが微笑ましい。
    一方のナサニエルはずる賢い少年。自分が親だったら嫌だなーと思ってしまった。
    でも、正義・真実・愛などといった綺麗事で埋め尽くされた物語の主人公よりは味があっていい!

  • 本当に面白いファンタジーだけど知名度は低いように感じる。映画化されて欲しかった…。

  • たまに こんな大当たりに出くわすことがある
    面白くてたまらない
    学生向きコーナー向きの本にしないで
    大人向けのコーナーにもぜひ置いてくれるように願いたい
    ハリーポッターと同じくらい興味をそそられるシリーズ本であることは
    間違いないでしょう
    あとがきで訳者の人がそんな風にいっています
    何が面白いかって?!
    ハラハラドキドキしながら
    邪悪なかけひきや取引をする魔術師、
    悪魔(バーティミアス)の行動が守護天使に見える時がある(笑)
    ロンドンには詳しくはないけれど
    ロンドンのあの決して明るくはない空気感がよく伝わってきます
    心地よいリズム感があって
    いっきに読んでしまえるシリーズでしょう
    次の本も期待

  • アーサー・アンダーウッドは力はないながらも弟子は守る!という人物かと思ったらまさに魔術師的な人物で、ナサニエルをラブレースに差し出したところにはびっくらこいた。

    バーティミアスとナサニエルの距離感が個人的にとてもよかったなあ。絆のキの字もない感じが魔術師と妖霊の関係性を感じられた。なんだかリアリティがある。

    まだ続編は読んでないけど、きっとナサニエルはもっと魔術師的な嫌なヤツになりそうな予感。ジャーボウはいつかこっちの世界に戻ってきて、バーティミアスに復讐しそう。

  • 海外ファンタジーの傑作ですね。
    図書館で閉架にあったのがこんなにもったいないと思ったのは初めてです。
    十二国記と出会ったときのような感激がありました。

  • シーンが頭の中にイメージしやすい。
    ダレンシャンやハリーポッターが好きな人は読みやすいかも。
    しかしナサニエルが気に入らない 笑
    私としては完全にバーティミアス目線で読んでました。

  • 1・2・3巻読了済み。
    口が達者な悪魔と魔法使いの少年の物語。
    バーティミアスが良いキャラしてて愛着が湧く。

  • おまえの全てはおれのもの

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著者プロフィール

イギリス、ベッドフォード生まれ。7歳から物語を書き始める。子どもの本の編集者をしながら自分でも執筆。「バーティミアス」三部作は世界的なベストセラーになる。著書に『勇者の谷』(理論社)、「ロックウッド除霊探偵局」シリーズ(小学館)などがある。現在は家族とともにハードフォードシャーに暮らしている。

「2021年 『スカーレットとブラウン あぶないダークヒーロー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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