かかしと召し使い

制作 : Philip Pullman  金原 瑞人 
  • 理論社
3.53
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本棚登録 : 93
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077894

感想・レビュー・書評

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  • 雷に打たれて動き出したかかしと、食べ物にも困ってかかしの召使いになった少年の珍道中。寓話かと思ったら普通にファンタジー。でもかかしのアナクロティックな騎士道精神や熱血漢で単純なところがドン・キホーテを思い出させる。
    かかしと少年があちこちさすらいの冒険をした挙句、最後に土地の粗所有権をめぐって緊迫する裁判の場面があったり、荒唐無稽な話なんだけど組み立てが上手い。
    かかしと少年は強い絆で結ばれていて、少年は表裏なくかかしに仕えているのだけど、陰でかかしを「ばか」と思ったり言ったりしているのはどうかな、とひっかかった。「単純」程度に留めておける語ではなかったのかな。
    かかしにも少年ジャックにも好感が持てて面白く読めた。

  • かかしが主人公のためにアンパンマンのような行動にでたのにはびっくり。

  • 4-652-07789-0 333p 2006・9・? 初版

  • ある日、ジャック少年は雷に打たれ、命を宿したかかしに出会います。そのかかしは礼儀正しく、自分の召し使いになって世界中を旅をしないかと少年に提案します。
    そこから、かかしと召し使いになったジャックと珍道中が始まります。山賊にあったり、無人島に行ったり、裁判を起こしてみたり、2人の旅は心に響きます。

  • ひょんなことから命を得たカカシ卿とその召使ジャック君のハラハラドキドキの冒険物語。素直で正直、そしていついかなる時も紳士的で勇敢なカカシ卿とその忠実なる従者ジャック少年のやり取りが、たとえ危機的状況に陥っていたとしても実に心温まる。戦争ありいの裁判ありいの詐欺師ありいので重たいシーンも多々あれど、カカシ卿の人徳なのか、なんだか笑える場面に思えるから不思議。これもまた王道ファンタジーというか児童書。対象年齢は小学生でしょう。

  • ある嵐の晩に雷が「かかし」に落ちて、意思を持つように。
    少年ジャックと出会い、ジャックは「かかし」の召し使いになって、一緒に旅をすることになる。

    ちょっと考えがずれている「かかし」と、機転のきくジャック。
    それがうまくはたらいて、面白い話になってます。

    途中、「わたしの頭を食べるがよい」って、アンパンマンみたいな場面があったりして、
    ずれているけれど、やさしいかかし。

    これは、いい本ですね。
    読後、良かったねーーってほんわかする。

    カバーイラストも素敵。

  • 著者のフィリップ・プルマンは映画化された『ライラの冒険』シリーズの作者。
    『ライラ~』よりも少し年下の子供向けに書かれたのがこの作品だそうです。

    登場人物?の設定からして、いわゆる英国風のナンセンス、という感じで
    主人公はカブ頭のかかし(かかし卿)とその召し使いの少年ジャック。
    スプリングバレーというところに住む老人が新しいかかしを作るところから物語は始まる。
    そのかかしの中に老人はある大切なものを隠していた。かかしは実はとても大切な
    「仕事」を託されていたのだ。その夜、偶然にもかかしを雷が直撃し、かかしが動き出す。
    そして、たまたまそこに居合わせた、貧しい少年ジャックが召し使いとなり、2人の奇妙な
    冒険が始まる。所詮はかかし、頭が良いわけでもなく、とんでもない失敗をやらかすが
    ジャックが上手くフォロー。またかかしの強運?もあり、2人で様々な困難を乗り越える。
    かかしだけでなく、鳥やほうきまでもがおしゃべりをするナンセンスぶりだけれど、
    子供っぽい、と思うことはなかった。2人のやり取りや、周りで巻き込まれていく(?)
    人たちの滑稽さには、思わずニヤリとしてしまう。
    最後はハッピーエンドで、冒険なんだけれど、何だかほんわかした気分になった。

  • 友人から借りました

     ファンタジー。児童書。
     老人に作られたかかしは、怠け者の農夫にさらわれて、故郷から離れたところに連れ去られてしまう。ある日雷が落ちてきて、頭がカブのかかしに命が宿る。
     そして、兵隊に家を焼かれて孤児になったジャックという少年と出会い、彼を召し使いにする。
     山賊退治をしたり、舞台に上がったり、兵隊になったりしながら、故郷を目指すかかし卿とジャック。
     頭の悪いかかし卿をジャックは機転のよさで助けながらついに……。

     読みやすい物語。
     それにしてもこの話。
    「かかし」が少年を召し使いにし。
     老ワタリガラスは「かかしを作った老人」を「私が飼っていた」といい。
     なんとも、人間以外の存在の強いことか(笑

     かかしが箒(熊手と婚約中)に、恋を語りながら踊るところは綺麗ですよ。

  • ぱららら〜〜っと読める。かかしってオズの魔法使いとかで知恵もののイメージあるけど、これは違う。が、しかし、ある意味最強?足はまって困ってる状況で目の前の少年を召使に勧誘するとこからぶっとんでるぞ。ここはまずお友達からでは?と思った私は召使ってものの存在が身近でないんだな。とにかく思うままどんどん進む。爽快なほどに。バチスタの白鳥みたい?なにかとフォローにまわるジャックは、でも素直にかかしくんが好きなようだからまあいいコンビなのだろう。読んでて楽しいお話。

  • 誇り高き紳士のかかしと、その召し使いの少年ジャックの珍道中。かかし卿は熱き心を持つ正義漢なんだけど、やることなすことハチャメチャ。それをジャックが機転を利かせてフォローする姿がいいです。友情というより、ここは主従愛と言いたいですね。山賊退治をしたり、劇団に飛び入り参加したり、兵団に入り戦争に参加したり、無人島に流れ着いたり、ひとつひとつのエピソードは短くまとまっていますが楽しいです。雰囲気としては昔のNHKアニメのよう。なので、かかし卿の声は思わず中尾隆聖で脳内変換してしまいましたよ。

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