バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ 11)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 454
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078112

作品紹介・あらすじ

養老先生、教えてください!「バカって、治るんですか?」「くしゃみをすると脳みそが出るぞと、父親が言ってますが!?」など、こどもたちからの容赦のない質問の数々に、養老先生、怒りと笑いと驚きと、そしてふか〜い同情とをもって、はじめて答えます。養老哲学への、掛け値なしの、もっともやさしい入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 養老先生が子ども(や一部教育関係者)からの質問を受けて答える形式。
    ちょっと乱暴な答えや子どもには難しいかなと思えるような部分もありますが、考える材料としてはとても良いと思った。

    森博嗣の「科学的とはどういう意味か」(幻冬舎新書)に通じる解釈などもあり、専門家に対して結果ばかりを知りたがるところや感情に訴えがちなことなど、我々ふつうの人々が何気なくとっている態度や発言などに実は問題が潜んでいるのだなとしみじみと感じました。

    個人的には
    くしゃみをすると脳みそが出るか?
    という問いと答えが好きです。
    100%オレンジさんのイラストもかわいいです。

  • ボタンひとつで全てができてしまう現代に警鐘を鳴らす。体を動かして、頑張ってもうまくいかなかったっていう体験が必要=農業をしなさい!とのこと。花鳥風月を愛でること。そうしないと窮屈な人間関係や、大人の作ったもので世界がいっぱいになってしまう。
    これを読んで自分の考え方や、これから子どもを育てていく方針が固まった感じがした。
    やっぱりよりみちパンセシリーズ大好きだ。大人が読むからこそ面白い。

  • 「バカは治りますか?」「努力ができません」「算数を見ているだけでぼーっとします」等々、主に小学生~中学生の子どもたちが疑問を持つ数々の素朴な、でも中にはハッとする質問に対し、養老孟司さんが一つ一つ回答していくQA集・よりみちパン!セシリーズ。

    具体的な解決案を示すこともあれば、そのままでいいとバッサリだったり、説教だったり、そもそも全く回答になっていなかったり、なかなか愉快な回答ぞろい。
    でも子どもの周りには「そんなこと考えてるくらいなら勉強しろ!」と耳も貸さない大人がいるのかもと思うと、疑問に対し真正面から向き合ってくれる大人がいるのは嬉しいもの。
    自分だったらどう回答するだろうと考えながら、また、子ども目線で一緒に悩みながら読める1冊。

  • よりみちパン!セシリーズ、ハマりました、ええハマりました。

    養老先生がクソガキやバカガキやちょっと利口なガキの質問をぶった切る本。たいてい質問者の養老先生なりの評価と大体ニュアンスの同じアドバイス(「そのことが分かってれば君(質問者)はおk」みたいな)をして終わる。延々その繰り返し。が、たまに良いこと言ってます。

    養老先生の一番言いたいこと:いまどきのガキは田舎に行って農業でも体験して辛抱を知りやがれ。

    しかしながら、ちょっと聞いてくださいよ。本屋さんでこの本見かけたら、内容なんかどうでもいいから、ページ左下の昔なつかしパラパラマンガ(100%ORANGE画)を見てくださいよ。これがこの本で一番名作だよ。深いね。蝶=幸せとか、夢とかだと考えると深いね。たまらないね。短編アニメーション化してほしいね。こち亀実写ドラマ化してる暇があったらよ。

  • 難しいことを知る為には子供対象の本が一番。それで借りてきた。

  •  ばかな大人にならない脳には、まだ間に合うかな?自然を相手にする、農業をすることでできるとあった。
     学問とは、自分の頭を整理することだと書かれていた。わからないことがあることが前提だとも。作者68歳の作品でした。

  • 子供向けに書かれていたので非常に分かり易かった。色々な角度からものを考えることが大事だと改めて感じました。

  • 子供達からの純粋な質問に養老先生が答える内容ですが、とてもわかりやすくスッキリしました!大人が読む本です。

  • この本を読むまで、実は養老先生のことを全く知らなかった。

    最初は何言ってんだ、すごく上から目線で割とキツい言い方なんだな。と思いながら読み進めていた。

    だが読み進むうちに、自然と子供の「子どもらしさ」をすごく大事にし、それらを蔑ろにした考えやそれを植え付けた大人に対して喝を入れた内容なのだなと感じた。

    特に農業やってみなさいといった、自然回帰のニュアンスを含めた言葉には少し納得をした。
    情報化社会に生きる以上、日々頭も心も必要以上に忙しく動かさないといけないから無駄(且つ無意味)な考えや行動も増えてくる。

    たまには自然に触れるというのも大事なのかと気づいた本だった。

  • 生活環境の変化
    ボタンを押すだけで楽に生きれる現代
    機会を丈夫にすると人間が壊れる
    楽をするとその分自分にも返ってくるものがある
    もっと自然に触れる、農作業すると良いらしい

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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