演劇は道具だ (よりみちパン!セ 18)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078181

感想・レビュー・書評

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  •  演劇は道具だ――なんのための道具かを言わないタイトルが、いいといえばいいし、あざといといえばあざとい。
     でも、だからそこを考える。目的語の部分を。
     この本にはそんな仕組みがたくさんある。
     日本人が長い長い時間を過ごす学校では、その肝腎の目的語のところを考える習慣が潰されやすい仕組みになってる。

     自分がほしいのが何をするための道具なのかを考えるとき、この本はその考え方パーツの一つになると思う。

  • ワークショップの内容が書かれた本。
    演劇の技術より、そこに立つということ、相手との距離感など、感覚というか雰囲気というか…
    そういうものが大事なんだと思った。

  • 読みやすい。くて、とても簡単だけど大事なことが書いてある。好感。
    よりみちシリーズ、他のもよさそうです。

  • 第4章だけ難しかったけど、呼吸の奥深さや、「ふれる」のコミュニケーションなど、ほんとに面白かった。

    あとはところどころ著者の性格があらわれている文章もなんか面白かった。
    ライターなら書かないような、ちょっとした脱線と、皮肉というか意見というか、、、六本木ヒルズに陰謀論でもあったのかな?笑

    プロフィールにある、「放送作家としても活躍するが、あるときすべてをやめてしばらくマダガスカルでサルを眺めて過ごす。」がおもしろすぎました。
    読み終わった後、Aマッソがラジオで著者の方のことを話している動画をたまたま発見し、面白い方なんだな〜と知りました。

  • 第四章の「たつ」は少し難しい気もしたが、それより前の部分は比較的分かりやすく面白く読めた。

    自分は特に演技をしたいとは思ってないが、演技をする、演劇を通してその人を知れる点に対して純粋に面白さを感じた。人を知るには言葉だけではないことくらい、言われてみれば当たり前である。しかし意識してみると、不思議と新鮮な気がした。
    第三章の自己紹介の部分で特にそう感じた。少し恥ずかしいだろうが、実際にやってみたらきっと楽しそうだ。

  • この本はきっかけにすぎない。

    この本からどこをめざすのか。
    それは,完全に読者に委ねられている。
    著者は道を示さないことで,道を示している。
    児童書侮るなかれ。

  • 舞台に立った俳優たちが役を演じること、それが演劇です。演劇は目の前でさまざまなことが繰り広げられます。普段、それを目にしたら驚くようなことであっても受けとめられます。そして、演劇によって非日常の世界へ人々を連れて行くことができるのです。では、“演技”って一体何なのか…。昔からずっと続いている芸術の一つである演劇について考えてみるきっかけをくれます。

  • 読み易いのか読みにくいのかよくわからなかった。
    言っていることはわかるが、少しお空から話をされているイメージがあった。
    論点は面白いし、すごいなとは思うんですがね。

    あっ、演劇に対するハウツー本ではないですよ。

  • 演劇を通して人を考える本

    「”かたいからだ”をぐいっと動かすとき、からだがきしむ。そのきしむ音こそ表現というものだ」

    なるほど。
    緊張しがちでからだがかたくなる私だけど、そのかたさから生まれる表現を大事にしてみよう。

  • 問題提起したいぶぶんは好きだけど中高生にはこれだと伝わらない気がする

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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