家を出る日のために (よりみちパン!セ 32)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078327

感想・レビュー・書評

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  • この人が家族について、特に実家の家族について語る時、なんだか、ちょっととげとげしい口調になっているような気がする。この人の親は完璧な存在では無かったろうけれど、この人は完全に、ちゃんと親を持てた人だ。
    親を持てた人と、親を持てなかった人は、そもそものスタートラインが全く違う。私は親のいる普通の人のこと好き。でも、それが当たり前だと、信じていることも知らないくらい信じ込んでいる人を見ると、嬉しいのと同時に寂しくなる。たぶん、羨ましいんだ。この人が善良な人なのは確かだよ。

    自分の中のごちゃごちゃした事柄どもを、自分の言葉で語れば、心は癒えていく。

    一見つまらない、くりかえしの、簡単な仕事。ものすごく単純で、信じられない程美しく奥深い仕事。人生をかたどっていくそんな仕事たちは、覚えようとしなければ、決して身につけることができない。
    家の中と外の仕事にランクなんか無いんだ。すべては生活の一部。

    体の延長線上に思想がある。
    体が納得していることから来る確かさ。

    遠い家族たちがなしとげてきたこと、失ってきたものを背負いつつ、人生をつくっていかなきゃならない。

  • ちょうど明後日、家を出る。
    一人暮らしは自分で自分の生活を管理すること、という筆者のことばを、自分の中で実現できるかもしれないと期待している。

    本として感動したかと問われれば、ふつう〜ちょっとしたの間くらい。

    辰巳さんの家を出たエピソードや、一人暮らしをして洗濯したり、料理したり、ゴミを捨てたり、という家事を楽しそうに列挙しているところに、家を出ることってこんなに面白いものなんだろうか、と少しワクワクした。

    また、暮らしに根ざした生き方がいい、という考え方がこの筆者の一つの軸になっているようだが、この考え方は、鶴見俊輔や、暮しの手帖、生活綴り方運動、主婦の友社の家計簿など、小市民が小市民として自律的に生きるという楽しみや、生活に根ざした考えがその時々の世界を作る、というような生き方論・世界観を提示する思想と通ずるものがある。頭でっかちになってしまいがちな僕は、こういう日々の生活のニーズから物事を深めていく、自然かつ必然性のある、好奇心を追求するプロセスにちょっと合理的な幅を超えて憧れちゃってる面があるので、この話は好意的に受け止めている。

    あとは、お米の炊き方から火傷の治療まで、1人で暮らす時必要なことって何か、問題を出していて、自分は意外と初歩的なことなのにわかっていないことあるなと思った。

    生活の中でしか教わらないし、そこに正解のない家事について、どんな定石があって、他の家ではどうなっているんだろうか、また家事ができて一人前に生活できるってどんなことなんだろうか、と、身近な家事という観点を軸に、自分が何を言っていてもまだ自立していない、つまり直接的に人に生活を委ねている人なんだなあ、それにこれから答えのない生き方を身近な家事というところから探していけるんだなあ、と色々気づかせてくれた。そして1人暮らしは楽しみになった。

    家事とか、自分で考えるから面白いんだよねきっと。

  •  何というのか……余り期待していたような事が書かれていなかった。10代の若者、今時の若者が読んで参考になることは最後の家出テストくらいのものかな、という印象。
     加えて、著者の「今は~が欠けている」「むかしはこうだった」「おばあさんのころは~」というくだりが言葉は悪いけれども老人っぽく、今の若者に向けて寄り添うというよりも今がどれだけ足りないものが多いのか、何が劣化してきたのか、というものを論じるための切欠として用いられているように感じた。
     著者にそれほどの意図は無かったとしても、これから前向きに一人で暮らしたい、と考えている若者たちにとって、高度経済成長云々というのは少し社会的というのか、講義っぽさが濃すぎるのではないだろうか。
     そういう「暮らし方」の実用書を求めている方は他の本を探された方が良いと思う。

  • 中高学生向けに書かれたよりみちパン!セシリーズ。『いつか家を出る日のために』をテーマに、著者自身の経験談を踏まえながら暮らすことと生きることについて掘り下げていく。
    自分で考え行動するという自発的・主体的な行動こそ、健やかに生きることであり、生きる喜びに繋がる。私自身も、自分らしい「心地よい生活」を求めて日々生活していこうと改めて思えた。終盤には『家出テスト』と称して家事にまつわる問題が掲載されているが、もうとっくに大人と呼ばれる年齢にも関わらず即答できないものがいくつか。猛省。

  • ☆よりみちパンセシリーズ☆
    上司から一人暮らしをしたいならと勧めあり。
    母親の影にかくれて自分を表現できなかった幼少期。
    自分で暮らすことを開始すると生き生きとしていく。
    巻末の『家出テスト』は難関!?

  • おや、登録してない
    結構前なのかな、読んだの

    一人暮らしを考えるにあたってちと借りてみた
    まあ生活うんぬんってことが書いてあるのかな

    わたしは生活できると思っているよ

  • 10代向けに書かれた本ですが、今の私に必要な言葉がたくさんありました。
    「しっかり暮らす」というのはどういうことなのか、改めて教えられました。
    娘がもう少し大きくなったら、読ませてあげたい本です。

  • 自分で自分の暮らしを管理できる。

  • よりみちパンセ。カテゴリは児童書だけど、実感を伴ってないと共感に至らないかもしてない。6年の一人暮らしを経て、実家で家事手伝い中の自分には非常にはげまされるものがあった。気持ちよい生活を探していくことは、自分を見つけていくことだ。

  • わたしはこのよりみちパンセシリーズが好きなんですが、中でもピンときたので購入。
    14歳の世渡り術シリーズもいい。いい大人なんですが。
    ちょうど暮らし方を見直していたので、自分で生活を作るヒントをもらうのに、ぴったりの本だった。
    辰巳渚さんの他の著書も見たくなった。

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著者プロフィール

一般社団法人生活哲学学会代表理事

「2017年 『女子力アッププリンセスマナーレッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辰巳渚の作品

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