こんな私が大嫌い! (よりみちパン!セ)

著者 :
制作 : 100%ORANGE 
  • 理論社
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本棚登録 : 179
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078495

感想・レビュー・書評

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  • 地獄の女王、中村うさぎの小中学生向け自己啓発(?)本。この人の作品はそれこそ小中学生の頃から大好きだ。
    子どもは嘘のないものは見抜くので、その点、彼女のほぼ毒舌に近い嘘のなさは合うと思う。独特の語り口と、バッサリ綺麗事を切り捨ててから自分(や有名例)を引き合いに出す手法の切れ味も相変わらず。

    ただ、結局結論は「自分が嫌いで苦しむのも、結局ホントの私デビュー! とか思ってるからだろ?(←こんな言い方じゃないです)」「自分をネタにして笑っちまおう!」ってことなんだろうけど…
    それって自己愛・自己否定とともに、鋭い自己観察眼とそれを「面白く」する才能を持った中村うさぎだから出来るのであって、通常の自意識でパンパンな小中学生がいきなりそれをやろうとしたら「なんか痛い…」になる可能性が高い(かつての失敗例1)。
    まあ、自分をちょっと突き放すことくらいから始めてみてはどうでしょう、と私だったら弱腰になってしまうなあ…
    自分の稀有な才能を過小評価しすぎなのか、子どもだからって舐めずに茨の道を提示しているのかは、微妙なところ。

    「大人って困ったら綺麗ごと言うのよ」と切り捨てられても平気な出来た大人は、子どもに与えてみてはどうでしょう(「俺はそんな大人じゃない!」って人は恐らくうさぎと子どもに100パー見抜かれてるから除く)

  • 思春期の女子に是非読んで欲しい一冊。
    「自己評価が低い」=「自己評価が高すぎる」って事なんだなぁと納得。自分に求めるレベルが高すぎて挫折して自己評価が下がるって事は「自分はデキる!!」と思いすぎてる訳だから。
    期待値を下げれば良いってもんじゃないけど、その仕組みを知っておくだけで随分楽になるはず・・・。

  • 借りたもの。
    ティーン向けの本だが、読みやすい文章で「自分嫌い」の本質を鋭く突いている。
    「自分嫌い」とは「私は愛されていない」という不安の表現の一つの形態であることを指摘。
    今様で言えば「毒親」だろうか……その原因の全てではないが連綿と受け継がれた「呪い」がきっかけであること、それは親だけでなく社会など、他者による比較であることを突き止める。
    カレン・カーペンターの拒食症(ダイエット依存症)、整形、自身の買い物依存症など、主観にフィルター(色眼鏡)がかかっていることを指摘。
    そして究極に突き詰めていくと、その色眼鏡は「理想の自分しか見えない」という、究極の自己愛(自分大好き)であると明文化する。
    そしてそれは、自身をひたすらに苦しめるだけとも……

    では、どうするべきか――
    著者は”「自虐ギャグ」のすすめ”を提唱する。
    (これ、一歩間違えると「自虐ネタ」というただの悲観主義者、自惚れになるから注意)
    目的は自分を”好き”でも”嫌い”でも無く”ありのまま”を受け入れる、という事だった。

    著者は顔の整形を経験しているそうだが、「整形して顔を変えちゃったんだから、どうせ、これは私の顔じゃない」という考えでネガティブを克服したそうだが……私には共感も真似も出来ない……
    まるで過去の自分を抹殺しているようで……

    最後のページで著者からのおすすめメディアに『新世紀エヴァンゲリオン』があった(笑)
    あれは確かに「自分嫌い」の極み。最終話ラスト5分の境地は――あれはきっと個々人に突然訪れる一瞬なんだと思う。

  • 自分が日ごろ感じていたモヤモヤをきっぱりと言語化してもらった感じ。目から鱗でした。

    「自分が嫌い」の反対は「自分が好き」ではない。「『自分』というものに対する過度の執着」という意味では「好き」も「嫌い」も大差なく、時に適正な自己評価の妨げになり得るという点でどちらも同じである。
    「自分」への執着を捨てよ。他者の如く見よ。徹底的に客観視せよ。

    って、禅問答みたいになってますけど、今この歳で考えるに、全くもってその通りだなーと思います。

    現在進行形で「こんな私が大嫌い!」と悩んでいる女の子を相手に、こういう考え方がどれくらい響くのかは正直未知数ですが(「よりみちパン!セ」シリーズは大体そう)、将来的に自分の娘が同じような壁にぶち当たった時は是非とも引用させていただきます!読んでよかった!

  • 2014/7/16 自分を客観的にみろ!さすれば楽に生きられる!とのメッセンジャーを受け取った。

  • 自分嫌いも自分大好きも、突き詰めれば同じこと。強過ぎる自己愛は、自分を傷つける。
    ならば、どうしたらいいか。
    自分を客観的に見て、笑っちゃえ。
    …てなことを、自虐も交えユーモラスに、中学生向けくらいに書かれた本。

    長所も短所も同じことの裏表。
    長所だけいいとこ取りなんて出来ないんだよね。

  • 「自己肯定感が得られないこと」について、とても簡単な文で語りかけるように書かれた本。自分が嫌いな人へ。

  • 「自分嫌い」な人は実は誰よりも「自分好き」である。思春期に抱える悩みの数々は、自分とのつきあい方を知ることによって解決できる、と分かりやすく語る。整形手術、借金、買い物依存症などを経験した著者の肉声が押しつけがましくなくて良かった。

  • 悩める子供のための自己啓発書。

    自分のコンプレックスとのつきあい方を懇切丁寧に述べている。

    悩める童貞男だった私も、思春期にこんな本に出逢っていたらなぁと、つくづく今の子供達をうらやましく思った。

    終盤にさしかかるごとに中村うさぎ節が炸裂していくのだが、小中学生よ!置いてけぼりになってないよね?

  • この内容で、中学生向けに書かれてるのが素晴らしいと思う。

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著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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