- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079164
作品紹介・あらすじ
理枝は東京の会社を辞め、母親の反対を振り切って、山村の養蜂場「蜜蜂の家」で働くことになった。リストカットの傷をもつシングルマザーの女性経営者はじめ、ぶっきらぼうだけど蜂への情熱は人一倍の先輩や、摂食障害で心を閉ざしている同僚など、一風変わった人たちに囲まれた職場で、理枝の新しい日々がはじまった。自然の中で数万匹のミツバチと共生する新しい職場。そして、閉ざされていた私の世界が、少しずつ花開きはじめる。芥川賞作家が描く清々しい青春文学。
感想・レビュー・書評
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ラベルと絵を描きました。
黄色い表紙をめくって内側もみて下さい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●あらすじ●
東京の会社を勝手に辞め、母親の反対を押し切って、山奥にある養蜂場「蜜蜂の家」で働くことになった理恵。腕に傷跡がある女経営者のキサさん、照れ屋でもと暴走族のゲンタ、摂食障害の同僚・アケミなど、すこし変わった人たちの中で、理恵の新しい日々は始まります。養蜂場で働くことになったのはいわば偶然の産物で、蜂になんて興味のなかった理恵ですが…。
蜂蜜色の表紙も美しい一冊です。
●感想●
学生にも胸を張って薦められる、どこか健全なニオイのする一冊!
主人公の理恵と同じく、蜜蜂の知識はほとんどなかったので、時折出てくる蜂の生態がとても興味深かったです。
そして理恵が、とんとん拍子といっても過言でないほど、様々なことがうまくいくようになったのは、成り行きとはいえ、彼女自身が、自分の人生を自分で決断をしたことだからですね、きっと。
親の反対を押し切って出ていくことはとても難しい、だって出ていった結果について、誰のせいにもできないから。これから自分の人生の中で、何度も大きな決断をしていくであろう10代の子たちに、ぜひおすすめしたいですな。