- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079331
感想・レビュー・書評
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結構好きな作者だったんだけど、これは少し残念。
カラフルが映画化されての感想として聞いた、「過保護」が頭から離れない。
結局自分の足で、頭で決断するという場面はなかったと感じる。
そこがないなら何の意味もない。
中学生くらい向けの本かなあ。
13で止まってるというのは分かるけど、あまりにも精神が幼稚すぎる。意地張ってる、いじけてる程度にみえるんだ。
その後、叔母さんにお世話になってたからかな?
けど、もう少し自分を見つめる目がないと。
中途半端な執着心だからこそなんだろうけど、後ろ向きの姿勢を批
判されたときこそそれをはねつけたいんじゃないかな?
おばちゃんも所々気になって仕方ない。醤油一升は十分な量の筈じゃないか?
シリアスに描けばいいってものじゃない。
ただ、生死の描き方が幼稚と感じられる。
カラフルをまた読んでみよう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
う〜〜〜ん・・・
森さんは、中学生の頃から、『つきのふね』とか、殆ど読んできたんだけど、そのころはやっぱり
ジュニアノベルにあわせてるからか、心理描写とかあんまりうまくなった。
登場人物のキャラが極端すぎ、というか、『こういう人』のステレオタイプ化しすぎてて
リアリティーが全然なかった。
『DIVE!』で、一皮向けて『永遠の出口』でまた一歩、『風に舞い上がるビニールシート』で、
おお!完成された!森絵都を好きな作家に加えよう!と思ったのに・・・・
この作品には正直がっかりです。
また、昔のステレオタイプ化された登場人物たちの、芝居の台詞のようなやりとりが痒くなる。
残念だ。
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軽妙な会話とドタバタと大騒ぎな面白さに何度もにんまりし、
数々のふれあいにしんみりした気持ちも感じながら、
アッというまに読み終えてしまった。
そして読み終えてからのこの温かみはなんだろう。
森絵都さんの小説を読んでいつも感じるのは、
自分自身の身のまわりの人、モノ、それらと自分との関わりなどなど、
すっかり当たり前で見慣れてしまったものや、
もはやありがたみも感じられなくてむしろ煩わしくさえ感じているものも、
本当は宝のようにかけがえのないものなんだ…と、
自分をそっと元の場所に戻してくれるような感覚なのです。
人は年をとり、やがて誰もが人生の終わりに向かっていく。
どんなに抵抗してもいや応なく時はながれてく。
それとともに、どんなに素敵なものや人との関係も、
やがてはいずれ終わってしまうということを誰もが知っています。
その先に何があるのか…?
知ってる人もいるのかもしれませんが大抵の人は知りませんし、
あの世がもしあって、それとの関わりなど、
それが森絵都さんが描いたようなものであってもなくても…
ようするに本当はどんななのかはこの際どうでも良いのです。
越えたくて、会いたくて、私は走り始めた…
環と一緒に、環の視野で人や風景を見つめ、
そしてやがて彼女の走りの先にもう一度見えてくるもの。
いやなもの、きらいなもの、すきなもの…
すべては紛れもなく今という時間とその中を共に生きているものたち。
読み終えるとともに視界がスゥーーーっと開けてきて、
身近な人たちへの温かさと愛情が静かに湧き上がってきました。
そしてなぜか自分も走ってみたくなります。
走ってみなければきっと見えないはず風景もきっとあって、
それを自分も見てみたくなる。
「ラン」というタイトルから、てっきり「DIVE!」と同じような
スポーツサクセス的な作品かと思って手にとりましたが、
帯にあったとおりやはりあの「カラフル」を彷彿させるよう作品です。
自分自身の「本来」って何?
そんなことをもう一度見つめてみたい…
そういう人には是非読んでもらいたい一冊です。 -
再読。随分前に読んだやつ。
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生きてると死んでるをあまり区別せずに来たけど、生きててなんぼ、それも年々、そうなりつつあるのでは?と考えながら読みました。
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久しぶりに小説を。
泣けるなあ -
早くに家族を亡くし、2年前に、両親の代わりに育ててくれたおばさんまで亡くなり、1人になってしまった環。
仲良くなった自転車屋さんからもらった自転車で走っていたら、亡くなった人が行く場所にたどり着き、家族に会います。
しかし、自転車を手放さなくてはならない事情ができ、自転車なしで家族に会いに行くために、40キロ走り抜くことを目標にマラソンを始めます。
最初は、家族を亡くしたせいか、人と関わらない生活へ逃げようとする環にイライラしました。
でも、一緒にマラソンする仲間に会い、環も変わっていきます。
そして、マラソン仲間も一人一人が色々と抱えているのですが、それを乗り越えていきます。
もう、イッキ読みでした。
きっと、このマラソンは1回では終わらないんだろうなぁ。と、嬉しく思いました。 -
想像していた内容と違ったけど、想像してたより意外で面白かった。
とても気持ちの良い本でした。 -
p
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主人公が、走ることで、生きるのに前向きになった。
そんな話です。