Eggs: 夜明けなんて見たくない

  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652079522

作品紹介・あらすじ

デイビッドにはルールがあった-夜明けはぜったいに見ないこと(母さん以外の人とは)。プリムローズには夢があった-すてきな自分の家をつくること(生卵をぶつけられないような)。そしてふたりは、夜のなかを歩きはじめた。心を閉ざした少年、車で暮らす少女、孤独を抱えた二人が出会うとき…「スターガール」のベストセラー作家が贈る限りなく優しいストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 母を失った悲しみと父のいない悲しみ。
    喧嘩ばかりしているのに離れられない2人。

  • 978-4-652-07952-2 283p 2009・7・? 初版1刷

  • 9歳のデイビッドは祖母の家で暮らしているが、悲しみから祖母にもまわりの人にも心を閉ざしている。母親と一緒でないと絶対にのぼってくる朝日はみないこと。デイビッドにはルールがある。ルールは絶対に破らない。ずっとずっと十億回もルールを守り続けていれば母親が戻ってくると信じていたから。
    イースターで卵探しで、木立の中で黄色い卵を口にくわえた落ち葉に埋もれた少女をみつけた。翌日も翌々日も、新聞で「死体見つかる」の記事を探したが載っていない。
    それから二ヶ月後、読み聞かせ会に参加したデイビッドは、その少女に出会った。生きてるの?
    その少女プリムローズは、タイヤがひとつもついてないおんぼろ車を自分の部屋にしていた。その車は毎朝のように生卵を投げつけられていた。
    一緒に過ごすようになった二人。夜のゴミ集めに行ったり、冷蔵庫ジョンに会いに行ったり。しかし心を通わせているかと思えば、ののしり合いをしている。だんだん近づいていく感じが見事に描かれている。

  • 10代の揺れる気持ちが描かれていた。
    母を亡くした少年の気持ち、母へ複雑な思いを持つ少女。
    2人の友情など

  • 突然の事故で母を失ったデイビッドと母らしいことをしてくれない変わり者の母を持つプリムローズ。傷ついた二人のやりとりは痛々しく、そこがとてもリアルに感じます。そうして傷つけ合いながらも寄り添いながら互いの力で苦しみを乗り越えていくところがさらりと描かれており好感が持てます。
    二人を見守る大人、冷蔵庫ジョンの存在が良いです。簡単に割れてしまう卵を受け止めてくれる人の存在が安定感を与えてくれるのだと思いました。

  • ジェリー・スピネッリの「スター・ガール」を生徒に薦められて読んでみたけどいまいちピンと来なかった。その事を仕事仲間に話したらその人もそう思ったらしい。

    でも、気にはなる著者なのでこの本を読んでみた。

    これは良かった。心情が素直に響いてきた。

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