- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079850
作品紹介・あらすじ
見張りの妖霊たちによって警戒態勢が敷かれたソロモンの塔-その黒壁を巨大な"ヤモリ"がのぼっていた。それは、限りなく不可能な命令にやむなく従わされているバーティミアスの姿だった…。
感想・レビュー・書評
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(No.12-33) シリーズ2です。
真ん中の編なので予想通りの展開でした。
当然のことながらアズマイラとバーティミアスは出会います。ここでやっぱりバーティミアスの弱点というか良いところが出てしまって・・・。
子供に弱いんですよね~。なんだかんだ理屈をつけてますが、要するに子供を保護したくなっちゃう。アズマイラは自分のことを子供だと思ってませんが、バーティミアスからしたら大人ぶっている少女に過ぎないの。
バーティミアスがアズマイラ(バーティミアスはこの名前を知らないんですが)に言った、とても印象に残ったのことは。
自分もアズマイラも奴隷だということ。バーティミアス自身は自分が奴隷だということが分かっているけれど、アズマイラには自覚がない。自由意志で女王の命令を果たそうとしていると思い込んでいるけれど、他にまったく選択肢がないのは奴隷と同じだ、と。
喜んで女王のために命を捧げるよう教育されてしまった結果がこれなんだもの、本当にそうだなと思う。
隙があったら押さえつけている魔術師に反逆を試みるバーティミアスは、アズマイラに無理やり協力を強いられたのですが、「自分の意思で」アズマイラを助けようとします。悪ぶっているけれど良いやつだわ~バーティミアスは。
もちろんはらはらするところで終わりますから、続きが楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二巻の最初のやり取りが好きです♡
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バーティミアス、なんだかんだ言ってもやっぱりいい奴なんです。
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近衛兵の女に解放されまた呪文に拘束された。そしてソロモンの暗殺に二人で(一人は悪魔だけど)挑むことに奥にいるソロモンの考えは⁉️
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主人公二人が出会ってからどんどん面白くなる
バーティミアスのツンデレっぷりが良い -
バーティミアス外伝2巻目。
どんどん危険が増してきて、目が離せない展開に・・・ますます面白くなってきました!
絶対にできそうにない命令だからこそ燃えてしまうバーティミアスがいいです。
どんなに困難な状況でもどこか楽観的なところや最後まで諦めず希望を捨てない姿勢に好感が持てるんでしょうね。
無謀で危ういところもあるけれど、アズマイラも魅力的な少女です。
ナサニエルとは違うタイプだけど、バーティミアスともだんだんいいコンビになってきた感じです。
最後、ヤモリに変身したバーティミアスとの掛け合いにはつい笑ってしまいました。
カーバやその影、アメットの正体もだいぶ明らかになってきました。
やっぱり不気味な存在でこれからどう絡んでくるのか気になるところです。
3巻目のスナネコ編ではバーティミアスとアズマイラ対ソロモン王との対決が見もの。
期待しています。 -
後半になってやっと物語が動き出した。
バーティミアスは無茶な主人といた方がいきいきしてて、「らしい」。なんだかんだ言いながら楽しそうだな!
ナサニエルやキティが初めてバーティミアスを召喚したときのことを思い出して、また読みたくなりました。 -
2巻は1巻より短時間で読了!
いや~
やっぱりバーティミアスイケメンだわ!
終盤のイケメンぷりはハンパないです。
本編のキティとのやり取りを彷彿とさせますね、ヒロインとのコンビが。
普段おちゃらけたハチャメチャキャラが見せる賢者ぷりとか天才ぷりとか、識人ぷり、本当に惚れてまうわ…
ただ変身してるだけとわかっていながら、その姿が美男子と言うだけでもう脳内はイケメンパラダイス!主人公が美形と認識されている設定は大体ハマらないのですが、これは変身だからいいのかも。普段とのギャップといい。
ヒロインなんですが、1巻よりは好感持てるかな…?でも、そうなんですよ。自己忠誠心とプライドで盲目になった自爆型のキャラクターってやっぱり苦手。自己犠牲精神で周りに迷惑かける、なのに全く罪悪感が無く。正義に目が眩んだ人物。バーティミアス、もっと言ってやってくれ!
ところでこれまでフェイキアール、勝手にフランス人みたいなルックス想像してましたが、ヌビア人てエジプト系だったんですね!
あと、私、戦闘シーンやグロテスクな描写、退屈してしまうのですが、本作ではその辺りサクサク進むので読みやすいです。なのにちゃんとハラハラドキドキも楽しめる。
では3巻読みたいと思います! -
ソロモンの指輪を奪い破壊するという目的のため、旅を続けるアズマイラを襲う怪物たち。そこに現れ助けてくれたのはバーティミアスという名の悪魔だった。カーバによって宮殿にたどり着くことができたアズマイラだったが、いつまでたってもソロモンに会えない状況を打破するため、小瓶に閉じ込められたバーティミアスを召喚し服従させようとする。絶対に失敗すると思うバーティミアスだったが、どうせやるなら思い切りやろうと腹をくくるのだった・・・。
相変わらずバーティは毒舌だなあ。でも厭味ったらしくないので、明るく笑いながら読めるところがいい。お互い突っかかってばかりですが、実は似た者同士だと思うんだよね、やると決めたらとことん突っ走るところとか、自分の才能を信じてるところとか。ソロモンに対してどこまで一致団結できるのか楽しみ。カーバって影を従えてる、みたいな記述が一巻にあった気がするんですが特に伏線はないのかな。ソロモンを邪魔に思ってるのは確かなのに。1巻読んだの結構前で忘れかけてる~。