カワセミの森で (ミステリーYA!)

  • 理論社 (2007年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (356ページ) / ISBN・EAN: 9784652086063

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

青春とホラーが絶妙に交錯する物語は、主人公の独特な語り口と共に進行します。桑山ミラという文学少女が、陸上競技に打ち込みながらも、親友を巡る恐ろしい事件に巻き込まれる様子は、斬新ながらもどこか懐かしさを...

感想・レビュー・書評

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  • 〔内容〕超絶美少女で大金持ちの令嬢深山サギリに見初められて? カワセミと出会える別荘への避暑に誘われた植木屋のような髪の女子高生桑山ミラはおそろしい事件に巻き込まれる。
    〔感想〕この著者はいつも会話と地の文とキャラクタが楽しくそれだけでも読む価値があるが、ミステリの形になっているので刺激もある。『山桃寺まえみち』の姉妹編、現在飲み屋を経営しつつ作家もしているミラさんの十八年前の話らしいが書かれたのはこちらが後のよう。知らずにこっちを先に読んでしまったが、まあいいか。

    ■簡単な単語集

    【網田ウタコ】長袴会幹部。顔が怖い。
    【壱子/いちこ】サギリの実の母。弐子の姉。出産時に亡くなった。同時にサギリの双子の片割れ(兄)も死産。
    【糸縒/いとより】ミラの担任。国語教師。話の語順がどこかヘン。通称「いとはん」。
    【丑田/うしだ】陸上部の顧問。園芸部の顧問の方が似合いそう。
    【梅巣ワキ】長袴会幹部。網田ウタコの二の子分。
    【裏原/うらはら】深山家の執事。
    【英腺女子高校】ミラの行っているお嬢様学校。
    【舵下/かじもと】深山家の別荘管理人。
    【賀餅/がへい】美術教師。裸婦画をいっぱい描いている。
    【気にしない】ミラのモットー。得意技。
    【桑山ミラ】→ミラ
    【細野/こまの】深山家のメイド。
    【サギリ】深山サギリ。超絶美少女。ベロ女陸上部短距離走者。インハイレベルの選手。全体に運動能力が高い。長身。なぜか英腺に転校してきた。父親は英腺の理事でかつベロ女の理事長。ミラは頭の中で「初夏ウララ」と呼ぶこともあった。
    【聖ベロニカ修道会付属女子修道高校】→ベロ女
    【添木/そえき】臀一郎の秘書兼雑用係。推定四十二歳。
    【大黒/だいこく】宵さんの飼っている太くて大きい黒猫。
    【高塔夢形/たかとう・むぎょう】ミステリ作家。臀一郎の友人。パイプをふかす。四十三歳。
    【谷襟/たにえり】警部。
    【種籾/たねもみ】深山家のかかりつけ医。初対面時「豆タンクみたい」とミラは思った。
    【長袴会/ちょうこかい】英腺伝統の武闘派グループ。
    【鳥流/とりる】音楽教師。自分は美人だという意見を社会に受け入れてもらえないギャップに悩んでいる。
    【仲落アユミ】長袴会幹部。網田ウタコの一の子分。
    【鳴子リン】長袴会の下っ端。後に長袴会を辞め、サギリの追っかけとなる。
    【弐子/にのこ】サギリの継母。壱子の妹なので血縁的には実の叔母。聖ベロニカ女子大でアメリカ文学を教えている。
    【引江居郎/ひくえ・おるろう】サギリの家庭教師。二十五歳。俗物の見本。東大出身で現在院生。
    【福乃/ふくの】ミラの祖母。居酒屋をやってる。その居酒屋は『山桃寺まえみち』の段階ではミラが受け継いでいる。
    【塀楼/へいろう】英語教諭。
    【別荘】深山家の夏の別荘は三つほどあるようだがそのうちの、日本の真ん中あたりのN県の海に面していない県にある別荘でこのこのお話は起こった。ここに至るまでに全体の四割くらいを費やした。
    【ベロ女】聖ベロニカ修道会付属女子修道高校。通称「ベロ女/ベロジョ」。英腺女子高校とは比較されることの多い学校。おおむね英腺が負けている。深山サギリが通っている。
    【ミツコ】ミラのクラスメイト。陸上部。
    【蜜干/みつぼし】深山家の料理人。なぜかイソギンチャクを思い出させるおじさん。
    【深山家】宵の祖父の臀衛門のときに大きくなった。その息子の臀太郎は病弱だったのでなんとか財産を維持したという感じ。宵さんは婿を迎えた。
    【深山サギリ/みやま・さぎり】→サギリ
    【深山臀一郎/みやま・でんいちろう】深山家の当主。サギリの父。深山家崩壊のパーツのひとつとして自分がいるのかもしれないと思っている。顔のパーツそのものは良いのだがすべてが自己主張していて全体の調和を考えていない。目も左右が勝手に動いて別々のものを見ている。善悪の境界線が自分の中にはない。
    【深山臀衛門/みやま・でんえもん】深山家を大きくした。宵の祖父。
    【深山宵/みやま・よい】臀一郎の母、サギリの祖母。いろんなことを教えてくれたが《そのどれもがいい加減で、怪しくて、ときに気味悪くて、しばしば馬鹿馬鹿しかった》p.108。ので? ミラほ気に入った。魔女っぽくて、太った大きい黒猫を飼っている。夫は和夫といい影が薄かった。宵との間に三人の子どもを作ったあと亡くなった。
    【ミラ】桑山ミラ。主人公。トレードマークは短い髪(植木屋刈)。陸上競技部。素質は短距離のようだが本人は好んで長距離を走った。
    【ミラの父】女とともに出奔した。母は「逐電院釈出奔居士」という名前を与えた。
    【ミラの母】女と出ていった父と離婚して再婚したが娘のことが心肺で精神的に不安定になり娘をお嬢様学校に入れようと思い立った。
    【空口穂多恵/むなくち・ほたえ】倫理社会教師。ぼくちゃんがそのまま学校を出て先生をしているような感じ。熱っぽい口調で授業する。
    【武能/むのう】教頭先生。
    【巡/めぐる】サギリの双子の兄。出産時にすでに亡くなっていた。
    【陸上部】ミラの入った部活。

  • 独特の語りに最後まで馴染めなかった。
    連続殺人事件だけど、ほとんどの人たちがなんで殺されたのかが分からなかった。

  • 語り口とまったく合わず、前半150ページくらい放り投げたくなるのを耐えながら読んでた。
    避暑のマナーハウスに来てからもっと違った語り口で事件起きていたら、綾辻なんかを彷彿させるようないい感じの作品になっていたと思うのに……。呪いっぽい因縁といいポオといいちょっと百合っぽいのもいい感じなのに!
    こんな語り口にしなければならない必要性が全く理解できなかった。

  • 装丁に惹かれて呼んでみたものの、主人公の語り口が好きになれず。というのも話が脱線しすぎで本題に入るのが遅い。ただ後半からは面白かったです。

  • 芦原すなおさんは「青春デンデケデケデケ」(映画観た)の人。深山ミザリとか名前が面白い。謎もうまく引きこまれました。サクサク読めるし笑えるし謎は深いし当たりです。

  • ■わたしこと、桑山ミラは、陸上競技にマジメに打ち込む文学少女。もっとも、ある人の言葉を借りれば、「不幸そうで、お金持ちじゃなさそうな家庭に育ってそうで、植木屋の親方みたいに髪を刈って、胸の大きくなさそうな女の子」らしいけど。しっかし、これって、ずいぶん失礼じゃないかい?それはさておき、これは私が16歳の時に巻き込まれた恐ろしい事件の物語。それはカワセミの森で、親友をめぐって起きた、忌まわしい連続殺人事件だった…。斬新なのに懐かしい青春小説の紡ぎ手・芦原すなおがユーモラスな語り口で贈る極上のホラー・ミステリー。

    ■■トリック云々より、主人公桑山ミラの語り口が一風かわってて面白い。登場人物も独特。ただ、文章やキャラが明るいぶんだけ、事件の残酷さは際立つ。事件が起きるのは全体の三分の二が過ぎた頃にようやっと。解決編に至っては数ページほど。それまではひたすら主人公による語り。登場人物や背景設定の説明。でも、その語り口調が面白いので、読むことは苦にならなかったかな。

  • ミステリーYA!のホームページで知って読んだんですけど、キャラクラー濃い!中身も私にはツボで面白かった☆

  • 背表紙で、ノリで図書館で借りたこの本。
    4週間かけて読破。
    この本めんどくせーーーーーー!!!!!!←

    とにかく回りくどくて。
    200ページから話が動き出すのに340ページくらいで本終わるし!!
    それまでの200ページ、40ページくらいで書けると思う…。
    余計な伏線とか余計な設定が多くてとにかく読みづらかった。
    話の展開もありがちだし…。

    陸上部の桑山ミラと、お嬢様サギリの話。
    サギリの別荘で次々と起こる殺人事件の真相は…?


    みたいな話だった←

  • よくわからなかった。
    ちょっとミラの言葉遣いは合わなかったです。
    事件も次々と起こりすぎていておざなりだし
    途中の詩も間に合わせのような先生たちや別荘の客も不要では…
    カワセミの描写だけは気に入りました。

  • とぼけた語り口調が何とも言えないこの作品。でも事件そのものはかなり凄惨……あまりそう感じさせられないけどね。真相もとにかく痛いのだけれど(犯人の執念が余りに恐ろしい)、やはりこの語り口調のせいか、あまり重くは応えてこない感じ。それは長所かな。
    奇妙奇怪な殺人現場の謎……あ、○○だったのか! かなり好きだと自認しているはずなのに気づかなかったー。ていうか実は、けっこう読んでいないのが多いです(汗)。読まなきゃなあ。
    あ、あとシリーズ続きらしい「山桃寺まえみち」も読まなきゃです。

  • 物語らしい物語なところがいいかと思う。
    ポウを読んでいる方はより楽しめるかと、私は読んでないのですが。

  • 主人公の語り口はとっても気に入ったんだが、殺人のためYAには紹介せず。

  • 主人公の一人称の言葉遣いはどうかと思ったのですが、テンポよく読み進めました。
    後半のミステリーの部分をもう少し細かい描写で読みたかったです。

  • 遊び心満載!作者が、これをこうしたらどうだろう?とくすくす笑いながら楽しんで書いている様子が目に浮かびます。少し風変わりな主人公の女子高生の語りがいいですね!ウキウキしながら引き込まれました。その年頃の女の子の日常や心の機微などが軽妙なタッチで描かれていて、仮に事件が起こらなかったとしても、そうした物語部分で十分に楽しめたと思います。むしろ事件はなくても(略)うん、好きです。

  • 2007/05

  • 疲れた

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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