- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652086117
感想・レビュー・書評
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高校生の主人公の耳に入ってくる、小学生時代の先生や友人の死。
ごく普通のような、それでいて奇妙な死に付属されるのは『水』。
偶然なのか、必然なのか。
高校生の『今』と小学生の『過去』が交互後に重なって
話がゆっくりと見えてきます。
オカルト、と言ってしまえばそんな感じでしょうか?
奇妙なのに、そのまま何の疑問も抱かずに
読み進ませてくれます。
事の発端はすごく分かりやすくて、なるほどw と思いますが
それでこういう行動に出るのはちょっと…。
なまじ実行できる力があるのが問題なのでしょうか?
最後がちょっと纏めました感がありますが
さらさらっと読めて面白かったです。
ただ…あんな小学生嫌です(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オカルトチックなお話でした
自分も泳ぐことが好きなので
水につつまれてる感はよくわかりました -
小学生の頃選ばれたものだけが入部できる秘密クラブでの日々。錬金術やオカルトに長けた美少年。止まない雨と水の魔力。社会から少し外れた少年少女たちが巻き込まれる事件が静かなホラーの形をもって進みますが、全体を覆う雰囲気は青春ジュブナイルであるという構成が面白かったです。孤独を愛する少女が人と関わり変わっていく様も素敵でした。ラストの展開は呆気なくも思えましたが、これはこれでありなのかな。
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こんな小学生がいてもいいの?
いいんです。
読み終わっても、心のどこかに題が残る。
そんな本。 -
秘密、友情、冒険、挫折、恋。ミドルティーンまでに必要なものが全部詰まった現代ファンタジー。小中学校の図書室に是非置いてほしい。「そうだね。本当の優しさってそんなものじゃないかもしれない。でもさあ、(後略)」は至言。後書きから伺える牧野修の自信も納得の、あの頃に戻りたくなる一冊です。
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文章の雰囲気がとても好き。読んでいるうちに沈んでいく感じ。
最後の方の場面、木村が出てきたのはおお…!ってなったけど、薫と悠木はうん…?って感じだった。
茜先生好きすぎて、茜先生が死んだときは動揺してしばらく読み進められなかった。 -
理論社のこのシリーズはハズレがないと思っています。
ちょっと分かいりくいけど。 -
これはどんなジャンルになるんだろうか?
ホラーファンタジー?
なんか予想してたお話の雰囲気じゃなくてビックリした。
でも、割とスラスラ読めたなぁー。 -
<水は異形>系ジュヴナイルホラーものにまた素敵な作品が誕生しました。と言っても2007年刊行だからようやく見つけたと言うべきか。『光車よ、まわれ!』『アクアリウムの夜』に連なるこの系譜の作品がもっとじわじわ増殖してゆくことを願ってやみません。
世界と和解できない系子どもたちの描かれ方も良かった。小学校の図書室に澁澤龍彦おいちゃうんだ、しかもそこが秘密クラブの入り口なんだ……!ぶっ飛んでる。素敵。
あと、ロシア語の響きが平仮名表記されるとなんかクトゥルフっぽくなるね。
手元においておきたいから文庫化してくれないかなー。