倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 634
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652086155

感想・レビュー・書評

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  • なんと官能的で美しい文章なんだろう。
    官能的であるけれど、
    情緒があり慎み深い文体が品性を失わず、
    センチメンタルな少女たちの幻想譚に命を吹き込む。

    皆川さんを読んだのは初めてだったけど、
    発表当時で75歳を過ぎていたというから驚きだし、
    戦時中の詳細な暮らしぶりと
    お嬢様たちの違和感のない描き方は皆川さんが戦争経験者で
    本当のお嬢様だったからこそのリアルさなのかな。


    戦時中のミッションスクール。
    図書館で偶然見つけた
    チョコレート色の模造皮と孔雀模様のマーブル紙で飾られた美しいノートには
    『倒立する塔の殺人』というタイトルだけ記されてあった。
    少女たちの間では小説の回し書きが流行していて、
    ノートに出会った者は続きを書き継がなければならない。
    それぞれの物語を綴っていく少女たちだったが、
    やがてひとりの少女の不可思議な死をきっかけに
    物語は驚愕の結末を迎える…。


    主要キャラは5人。

    土管型のずんどう体型で庶民的な家に生まれたため、
    クラスで変わり者と見なされ
    異分子を略したあだ名のイブと呼ばれる少女、阿部欣子(あべ・きんこ)。

    華奢な体格で力はないが、成績優秀で可愛く
    誰からも好意を持たれている14才のお嬢様、三輪小枝(みわ・さえだ)。

    空襲時なぜかチャペルにいたことにより亡くなった
    ミッションスクールに通う小枝の憧れの先輩、20才の上月葎子(こうづき・りつこ)。

    絵を描くことが趣味で西洋人形のような顔立ちをした
    葎子のルームメイト、七尾杏子(ななお・きょうこ)。

    ミッションスクールの生徒で
    いつもだらしない格好をしてることから
    ジダラック(自堕落)のあだ名で呼ばれている設楽久仁子(しだら・くにこ)。


    三輪小枝の依頼を受け、三人の少女たちで回し書きされた小説『倒立する塔の殺人』に隠された、
    上月葎子の死の真相に迫る阿部欣子。

    夢見がちなミッションスクールの少女たちの中で
    ひとり現実的で地に足のついたベー様こと阿部欣子のキャラがいいですね。

    そしてある意味、我が道を行く、
    聡明で早熟なジダラックの
    凛としたスタンスに個人的には共感でした。

    女子寮を取り巻く
    鋭い棘で武装した蔓薔薇。
    銀紙に包まれたチョコレートの
    涙が出そうな甘い味。
    防空壕にこだまする少女たちが歌う「美しく青きドナウ」。
    壁に掛けられたエル・グレコの「十字架を抱くキリスト」。
    音楽室から聞こえてくるショパンのポロネーズ第四番。
    軽やかにステップを踏みダンス
    を踊る、憧れの御姉様たち。
    少女がそらんじるアルチュール・ランボーの「酔いどれ船」、
    同性を思慕し合う女学院特有のS(シスター)という奇妙な関係。
    死に往く男たちの悲愴感に恋をし、
    毒が溶けた物語を養分としなければ生きていけない、
    儚くて残酷な少女たち。

    思春期特有の危うさや脆さ、
    異端者に対する残酷さと
    少女たちの聖域とも言える閉鎖的世界の
    なんと官能的で甘美なことか。

    現実世界と少女たちが書く物語とが絶妙に交錯して、
    何が現実で何が虚構なのか分からなくなる構成は見事だし、
    この複雑な作りが物語をより耽美で幻想的なものにしています。
    そして戦時中という、いつ命を落とすかもしれない不穏な時期を物語に選んだことによって、
    より少女たちの儚さを鮮烈に浮かび上がらせるのです。

    今回この小説を読んで
    「思慕」と「憎しみ」は紙一重なのだろうとあらためて思いました。


    それにしてもジダラック、
    本当にいい子じゃないか!(笑)
    もう少し早くに優しくしてあげても良かったのに…。
    そしてベー様と小枝とジダラックの物語をまだまだ読んでいたかったなぁ~( >_<)


    小川洋子が描く官能美に酔いしれる
    『寡黙な死骸 みだらな弔い』『薬指の標本』、

    お嬢様学校の異端者だけが集う「読書クラブ」と
    少女たちがノートを書き綴るという設定が
    本作とも共通する
    桜庭一樹の『青年のための読書クラブ』、

    聡明でいて残酷な少女たちの心理合戦が秀逸な
    友桐夏の『星を撃ち落とす』、

    少女たちの神隠し事件を追った
    ピーター・ウィアー監督の『ピクニック at ハンギング・ロック』、

    死に囚われた少女たちを幻想的に描いた
    ソフィア・コッポラのデビュー作『 ヴァージン・スーサイズ』など、
    少女たちの儚さや
    官能的な死の匂いを感じさせる映画や小説が好きなら、
    必ずハマる世界観の作品です。

    ビビビときたアナタは是非是非!
    (そして紹介してくれたkwosaさんに感謝!!)

    あっ、文庫版より、
    理論社のミステリーYA!シリーズ版の方が
    装帳やイラストがホント美しいのでオススメです。

    • 円軌道の外さん

      kwosaさん、お帰りなさ~い(笑)
      ここにもコメントありがとうございます!

      あはは(笑)
      レビューはだいたい読み終わってすぐ...

      kwosaさん、お帰りなさ~い(笑)
      ここにもコメントありがとうございます!

      あはは(笑)
      レビューはだいたい読み終わってすぐの状態で興奮して書いてるので、
      あとで冷静になって読み返すと
      恥ずかしいっスわ~( >_<)

      いや、皆川さん、ホンマスゴいっスね。
      kwosaさんの言うように
      世界観は好みでもあのお年だから会話とかちょっと古くさく感じたりして…
      なぁ~んて失礼ながら読む前は勝手に思ってたんですが(笑)
      まったくの杞憂だったし、
      古くさいどころか作者名言わなきゃ、若手作家が書いたのかと思うくらい新しくて瑞々しい感性を感じさせて、
      ホンマ嬉しいビックリでした(^^;)

      あっ、『開かせていただき光栄です』も
      かなりの傑作みたいですよね。

      しかし、『トマトゲーム』の帯の惹句めちゃ気になる書き方ですね(笑)
      文庫で出るんかな?

      あっ、この前図書館で服部まゆみの『この闇と光』探したんやけど、残念ながら貸し出し中やったんで
      せっかくやから文庫で買うかな~(笑)
      kwosaさんのその力の入ったオススメ具合やと
      絶対僕が気に入りそうな世界観やということやろし(笑)

      それにしてもkwosaさんの紹介にハズレはないし、
      皆川さんもホンマ感謝感謝っスよー(^^)
      ありがとうございました!



      2015/05/30
    • kwosaさん
      『トマトゲーム』はハヤカワ文庫みたいですよ。
      しかも過去の単行本と文庫でそれぞれ未収録だった一編をすべて収めた完全版らしいです。
      読みた...
      『トマトゲーム』はハヤカワ文庫みたいですよ。
      しかも過去の単行本と文庫でそれぞれ未収録だった一編をすべて収めた完全版らしいです。
      読みたいけどちょっと表紙が苦手なんですよねぇ。

      皆川博子さんには『聖女の島』って傑作もあるんですけど、これも人形系の表紙で家に置いとくのが怖いんですよ、僕。

      『聖女の島』表紙変えて復刊されないかな。
      素行不良の少女たちが軍艦島みたいな矯正施設で、監理する修道女たちとバトルを繰り広げるという凄い話を、あの格調高い文体でやってしまうんです。そして......
      ちょっと興味出てきません?
      2015/05/31
    • 円軌道の外さん

      kwosaさん、ここにもコメント返しありがとうございます!

      『トマトゲーム』はハヤカワ文庫ですか!
      情報感謝感激です(^^)
      ...

      kwosaさん、ここにもコメント返しありがとうございます!

      『トマトゲーム』はハヤカワ文庫ですか!
      情報感謝感激です(^^)

      めちゃくちゃ気になってきましたよ~(笑)
      表紙が苦手って、もしやラノベ風味なんですかね~?
      僕も 『ビブリア古書堂の事件手帖』や
      森見さんの『夜は短し歩けよ乙女』は読みたいんやけど、
      表紙のせいで、なかなかレジまで持っていけなかったなぁ~(笑)
      (本を普段読まない層にアピールするためか、最近やたらとラノベチックなイラストの表紙が目立つんやけど、本当の本好きはあの表紙のおかげで敬遠してしまうような気がします)

      なぁ~んて、書いたけど、
      違うんか~!(笑)
      人形系の表紙ですか~(^^;)
      つまり、幼い頃のトラウマか何かで気持ち悪いとか怖いってことなんですね。

      でも分かりますよ~(^^)
      気持ち悪い表紙と言えば、僕は80年代の角川文庫の横溝正史シリーズのおどろおどろしい表紙の絵柄が生理的にダメでした(汗)
      もう表紙に触れると呪われるから(笑)
      (勝手に思ってたんです)

      部屋で見かけたら常にビクビクしてました(笑)
      (中学時代同居してた叔父さんがよく読んでたのです笑)

      つか、 kwosaさん、
      あおり文上手いから(笑)
      『聖女の島』めちゃくちゃ読みたくなりましたよ!
      皆川版バトルロワイヤルみたいなんをイメージしたけど、
      ちょっと違うかな?(笑)
      壊れて落ちていく二人組みの設定もそうやけど、
      幽閉された力のない少女たちが戦う話も好きなんですよね~(笑)
      もう『次読むリスト』入りしたんで、
      近々探してみます!(^^)




      2015/06/11
  • 三浦しをんの『本屋さんで待ち合わせ』にて紹介されて、ずっと読んでみたかったこの本を、先日図書館でたまたま覗いたヤングコーナーで見つけて「ここにあったのか!」と早速借りてきました。
    実はちゃんと皆川博子さんの本を読むのは初めてで、勝手なイメージで小難しそうと思っていたし、読み始めると戦時中の話で驚いたが、もう物凄く引き込まれて一気に読んでしまった。戦時中のミッションスクールが舞台で、甘美な女子校の雰囲気と、真実と虚実の危うい感じがとても好みだった。
    皆川さん70代でこの作品…素晴らしい。

  • ラノベ感覚で読みはじめたら、なんか全然違って読みにくくて戸惑ってしまった。
    耽美で古典的な文調と、戦中のモンペ姿で軍需工場に駆り出され空襲で家族を失う彼女たちの現実が相まって、なんともいえない雰囲気でした。

    「倒立する塔の殺人」という回し書きの小説とそれに付随する手記で語られている部分と、日常を描いているところとだんだん混ざってきてすごい独特な空気感になってます。
    女子高っていう閉塞的な乙女空間は、いつの時代も美しくも残酷で、刹那的で強かだなぁ。

  • 戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。蔓薔薇模様の囲みの中には、タイトルだけが記されている。『倒立する塔の殺人』。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた。ノートに出会った者は続きを書き継ぐ。手から手へと、物語はめぐり、想いもめぐる。やがてひとりの少女の不思議な死をきっかけに、物語は驚くべき結末を迎える…。物語が物語を生み、秘められた思惑が絡み合う。万華鏡のように美しい幻想的な物語。

  • 「これぞ流浪の人の群れ まなこ光り髪きよら」開いたページにあった『流浪の民』のサビ。もの悲しさと同時に情熱を秘めたこの歌は小説全体に漂う雰囲気そのものでした。戦争で家も家族もなくし、明日の命の保証さえないけれどそれぞれに自分の道を歩もうとする姿には強さを感じます。しかし敬語でおしゃべりするような少女たちの学院生活は「禁断の」という言葉を付けたくなるなんとも異質な世界。歪んだ愛が痛々しい。ミステリーYA? 私には純文学のように思えた。「イブであってイヴではない」べー様が魅力的でした。装丁が素敵。

  • 戦時下の女学校を舞台にした幻想ミステリー。女学生が回し書きした小説「倒立する塔の殺人」。劇中劇の体裁をとっており、現実と虚構が交錯する。百合要素も多分にあり。作者紹介にあるとおり、甘美な毒を含む幻想的な物語世界を紡ぎだしている。

  • 113:作中作と、現実がリンクしつつ発展、展開していく物語にぐいぐい引き込まれました。女学校とか、エスとか、読み手を選ぶかなあとは思うのですが。歪んでいるからこその面白さ? 私にはきっと書けない、だからこそこのいびつさが眩しくもあるのです。

  • 皆川博子さんの特徴はなんといってもアカデミックで耽美幻想的な上質の文章、極上の酩酊を誘う退廃的な雰囲気、清濁併せ呑む世界観、美麗な登場人物……数え上げたらきりがないんですが、とにかく一度はまると抜け出せない、麻薬のような魅力があります。
    毒にも薬にもならない小説が多い中で、皆川博子の小説はどれも強烈な毒をもっている。
    感性があうひとにはたまらないんじゃないでしょうか。

    第二次世界大戦終戦直後、焼け野原と化した東京のミッションスクールのチャペルで、一人の女子生徒が変死を遂げた。
    その生徒の死には「倒立する塔の殺人」と題され、ミッションスクールの生徒間で回し書きされた小説が絡んでいるらしい。
    死んだ女生徒に憧れていた小枝は、異分子のイブとあだ名される同級生の力を借り、未完の小説の続編を模索するー……。
    シスターの頭文字をとりSと呼ばれる特殊な関係、友情。
    物資が欠乏し女学生であっても工場に駆り出された過酷な時代の中、語り手から語り手へと受け継がれる禁断のノートがもたらすのは災厄か、それとも……
    美術や文学の教養の深さに裏打ちされたアカデミックな会話、驕慢で清楚、可憐で邪悪な少女達の描写が素敵すぎる。
    「カラマーゾフの兄弟」が重要なキーワード……ってほどでもないですが、登場人物を繋ぎ合わせるキーアイテムとなってるので、カラマーゾフ既読の方にもぜひ読んでほしい。どの登場人物が好きかで性格がわかるという指摘にはぎくりとします。
    擬似姉妹愛をメインに据えたミッション・スクール物としても読めるのですが、ミステリ的なギミックも仕掛けられていて、ラストの二重の陥穽には「やられた!」と感嘆しました。
    恩田陸の「蛇行する川のほとり」とか好きな人は絶対ハマると思います。
    一冊のノートとともに語り手が受け継がれていく形式は桜庭一樹の「青年のための読書クラブ」と共通ですね。あわせて読んでみると楽しいかもしれません。
    ただ、難を言うなら、設楽さんが可哀相すぎる……聡明な子なのに、あの扱いは酷え……。
    ラストで自信たっぷりに将来の夢を語るところでは皆川さん本人がモデル?と勘ぐりましたが、どうなんでしょうね。

  • 戦中から終戦後へかけての女学校を舞台としたミステリ。
    空襲で家族を失った女学校の生徒・阿部欣子は、級友の三輪小枝からあるノートを渡される。
    そのノートは表紙に「倒立する塔の殺人」と書かれ、数人の女学生の間で書き継がれた物語だった。
    小枝にノートを託した先輩・上月葎子が空爆によって死んでしまい、未完となった物語を欣子の視点から解読して欲しい、と小枝は言う。
    「倒立」とはいったい何なのか、上月葎子はなぜ死んだのか・・・。

    作中小説と現実とが絶妙に絡み合う入れ子構造のミステリ。

    入れ子構造というだけでも複雑なつくりになっているのに、語り手の欣子は手記を順番通りに読まないので、読者は頭がこんがらがってきます。
    ノートに書かれた作中小説の「倒立する塔の殺人」があり、その小説を書いた少女たちの手記があり、さらにその外側にノートを読む欣子がいて…という入れ子の入れ子となっており、しかもそれぞれ謎が散りばめられています。
    事実と虚構が絶妙に同居してて面白いのですが、情報を整理しキーとなる伏線を拾っていくだけで精一杯でした。

    また、著者が実際に経験したのであろう戦禍の描写が生々しく、リアルでした。
    空襲で家族や友人を次々と失い、死が日常となったことに麻痺してしまう少女たちが虚無感をつのらせていくさまは胸にこたえました。
    閉塞的な状況の中、彼女たちは絵画や文学に耽溺したり、ワルツを踊ったり歌ったりといった密やかな楽しみを共有します。
    制限されているからこそ、美に触れることで現実からの逃避をはかったり精神の均衡を保っているのかもしれない。
    そんな彼女たちが哀れでしたが、人間の渇望に力を与える芸術の大きな力も感じました。
    友人の死という物語を必死に紐解こうとする彼女たちには未来への希望も感じることができます。

    ミステリの謎解きはよくわからなかったのですが、それだけに終わらない大きな物語世界を堪能できました。

  • ・皆川博子は多種の作風を駆使する職人だが、
    今作は彼女の少女小説の代表になりそう。

    ・少女小説にあふれる優雅な悪意や毒が、皆川作品の中核でもあったのだ。
    うっとりしちゃうよ。

    ・昔日の少女小説の少女たちはおおむね知的。
    文学も音楽も絵画もたしなんでいる。
    果たしていまの少女たちは……?

    ・戦争中のミッションスクールというだけで、このどきどきはなんだろう。
    ゴシックハートがうずく。

    ・きらびやかな舞台背景(というより、語り手の視野)にだまされがちだが、
    作中人物たちは作者と同年代。
    戦争へのシニカルな思いなどは、作者のそれといえるのでは。

    ・ヤングアダルトのための本なのだが、大人が読んでも十分に面白い(そして難しい部分もある)。
    構成の複雑さ、トリックの複雑さ。

    ・名前がまことに美しい。
    そしてその美しい名前がトリックのひとつにもなっているのだから。
    阿部欣子(あべ きんこ)→異分子のイブ。ベー様。ヌーボー。逞しい。素朴。
    三輪小枝(みわ さえだ)→小柄。かわゆい。
    佐野季子(さの すえこ)→冒頭で死亡するが舞台の雰囲気を伝える。
    設楽久仁子(しだら くにこ)→上月への恋。嫌われ役。ジダラック。
    上月葎子(こうづき りつこ)→お姉さま。毒舌。
    七尾杏子(ななを きょうこ)→お姉さま。絵画熱。
    雫石郁(しずくいし かをる)→図書館司書。
    ゲビタコ→当時頻出した教師。実はアカ。

    ・表紙のセンスのすばらしさ。佳嶋。

    ・桜庭一樹原作・タカハシマコ作画「青年のための読書クラブ」、
    志村貴子「青い花」を彷彿。
    ただしこちらは毒っけが強い。

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ ひろこ)
1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『開かせていただき光栄です‐DILATED TO MEET YOU‐』で第12回本格ミステリ大賞に輝き、15年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。著作に『倒立する塔の殺人』『クロコダイル路地』『U』など多数。2019年8月7日、『彗星図書館』を刊行。

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