虫のいどころ 人のいどころ

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 74
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652200117

作品紹介・あらすじ

都会から緑濃く虫跋扈する地に越してきた6人家族の物語。虫たちが呼び寄せたファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 自然いっぱいの田舎に家族で引っ越してきた主婦の、虫とご近所さんにまつわる色々なエピソード。
    淡々と話は進む。サクサクと読みやすい。
    所々ファンタジー?虫が苦手でも親しみがわくかな…。

  • 連作短編7編
    幼虫の様子があまりにもかわいくて.調べてみたらちょっと気持ち悪かったり.でも生き物にそそぐおおらかな愛とよりこさんのちょっと不思議な霊感の見せる時間が,読んでいる者をほっとさせてくれる.

  • ヨーリーンてそういう理由からできた名前だったんか・・・
    風雅人ていい響きだよなあ・・・

  • もどき、がよかったので、他のも読んでみよー、と手にとる。どーやらこれが最初の作品らしい。
    表紙にたくさんのゲジゲジたち。
    正直、ちょっと手にとるのを躊躇しました。
    うう、あんますきじゃないんだよねー。
    ウチのクチナシとかにもよくでっかいあおむしついてたりするんだが、あのどっちが前なのか後ろなのか分からないようなとこが不気味でこわい・・・。
    それなのに、本編通して、彼らのお話。
    たしかに、蛹になって蝶になって、と全く違う生き物に
    なるような成長過程は不思議で、本人たちにとって、
    その変化はどんなものなんだろう、とか思いはする。
    が、やっぱ興味よりも、苦手意識の方が上回り、若干引き気味に通読。
    あと、ヨリさんの人物造形がイマイチつかみとりにくい、といいますか。
    たかがスーパーにいくのにじゃらじゃらとしたピアスとしていく赤い髪の女性・・・・。
    あれ??そーゆーイメージ??
    文に書かれている人と勝手に自分の中でできあがっていたイメージに若干のズレが生じ、そこにどーも違和感が・・・。これは、あれだな、いわゆる私の中の偏見、とゆーか、思いこみ、とゆーか、そーゆーとこから生じてるものなのだろうな、やれやれ。

    家の中にいる虫を、外に放すってよくやる。
    ここじゃない、私の目に入らないとこで生きてておくれ、とゆーこと。
    まあ、完全にこっちのエゴなわけで。
    それで、それなりに生きていく虫もいれば、
    全く違う場所にやられて、結局死ぬしかない状況に追い込まれる場合もある、だろうなあ。っと、食草の話に思う。
    切っ先の命、かあ。
    でも、その命も私は潰してしまう場合もある気がする・・・。

    食事は確かに楽しく食べたい。
    けど、やっぱ朝からインスタントラーメンはどうなんだ?と思ってしまうのは私の頭が固いのかしら?
    子どもに合わせること、と子どもにおもねる(表現あってるかどうかイマイチ地震ないが)ことと、
    結構皮一枚なとこがありそう。
    まあ、そのへんの匙加減ってのを考えるのが親の役目であって、ヨリさんがよし、としているなら、
    それでよいんだろうが。

    表紙のゲジゲジたちが・・・、と思い裏返したら、
    裏表紙にもイモムシたちが・・・・。
    内容はいいんですが、虫苦手な子には絶対手にとれない装丁だなあ、としみじみ。
    にしても、虫嫌い嫌い、というわりにしっかり飼育しているけれど、そもそも虫嫌いの設定にする必要はあるんだろうか?

    あ、和和をにこにこって読むってゆーのに、
    へーボタンを押した。
    そーなんだー。どっちかっていうとにぎにぎ、とかのほうがらしいけど。
    なんだかたのしげな言葉でいいですなー。

  • 都会から田舎に越して来たよりさんは、ちょっと不思議なものが見えてしまう。
    虫嫌いなのに、なぜかすーさまに「虫好き」認定されてしまい、そこから虫との付き合いが始まっちゃう。

  • 児童書と絵本の間。バグズファンタジー。どんな生き物も、(一見気持ち悪い上に時々毒もある毛虫も)懸命に生きてるんだなと思わされた。一寸の虫にも五分の魂。気持ち悪いって思うのはこっちの勝手だけどその命を意味もなく絶つのはまた違う話だなと。お互いいい意味で無関心、干渉しすぎないくらいがちょうどいい。虫好きじゃないけど無下にも出来ないよりさんが主人公のおかげで感情移入出来た。秋山あゆ子さんの絵がまた可愛くてにやにやしちゃう。秋山さんの絵って途中まで気づいてなかったから尚更。何か得した気分。
    思いもかけず、ヒトのテーブルの上に居を移しても、にこは、自分らしさに迷うことなどありません。
    ひょうもん蝶になるために、余計なものを一切削ぎ落としたにこは、ぶれることなどありません。
    が好きだった。タイトルだけで何気なく手に取った一冊だったけど久しぶりに面白いなあって思った本。

  • 桂サンおすすめ本。
    なるほどオススメされた訳が解る♪
    結構自分の中では「なんか、わかるぅ~」って本。これが児童書のコーナーにあるのがいいね。主人公は、お母さんなのに。
    でも、この本を必要としている人の元に一番届くのって、そこだろぉな…って思った。
    不思議…と思っちゃうか、あったかい…と思うかでカテゴリも変わりそうな本。
    私はほっこり癒されました。

  • やさしい言葉がたくさん散りばめられていて、読むだけで癒された。そして今まで生きてきた私の人生の中で虫にまつわる思い出が一気に思い出された。
    小学生の頃に自分のせいで死んでしまったいもむしのことを思い出した。あの時は本当に苦しくて悲しくて自分に怒った。いもむしを庭に埋めながらひっそり泣いた。心の中でごめんね、ごめんねって言いながら…。
    そんな思いを忘れないで、よりさんのように日々を生きていきたいと思う。

  • なんだか不思議な小説だった。

    近くにあるような、ないような、掴み所のない感じ。

    ゆったり優しい時間が流れている感じ。

    昆虫図鑑を開いて、小説に出てきた虫を調べてみたくなった。

  • 表紙を「かわいい」と思うか「気持ち悪い」と思うかで、まず読者を分ける本ですね(笑) 

    東京から九州のどこかに旦那さんの転勤でやってきたよりさんは小三、小一、年中,年少の男の子ばかり4人の母親ですが、髪を赤く染めてピアスにサンダルと田舎では浮く格好のうえに、どこかぽわ~んとしています。そのふわふわしたところに「ちいさきものたち」が寄ってきます。

    虫は嫌いと言って触れないよりさんですが、「なんていう名前か」にこだわり、それによって「子どもみたいな人」「虫が好きな人」と周りから認知されてしまいます。

    そもそもよりさんの家には大きな昆虫図鑑があります。ふしぎです。

    翻訳児童文学の名作に関する名前がちらちらと出てきて、よりさんがそういう本を読んで育ってきたことがわかります。

    蝶や植物のこと、踏青という行事や「せからしい」「歩いてありましょう」といった方言など不思議な世界と現実が織り交ざったとても面白い本でした。

    大人も子供も楽しめると思います。

    梨木香歩の「家守奇譚」に似た空気感を感じました。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。上智大学文学部心理学科、同大学院修士課程修了。教育相談所、心理相談員を経て、現在は絵本、童話の創作をしている。絵本に『よくばりぎつねのじろろっぷ』(たるいしまこ絵 福音館書店)、『4にんのこえがきこえたら』(はたこうしろう絵 フレーベル館)、童話に『でんでら竜がでてきたよ』(伊藤英一絵 理論社)、『なきむしおにごっこ』(降矢奈々絵 ポプラ社)、『てんこうせいはワニだった!』『きっちり・しとーるさん』(ともに こぐま社)、『ぼくのドラゴン』(森環絵 理論社)など多数。

「2020年 『わっはは ぼくの なつやすみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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