山月記 (スラ読み! 現代語訳名作シリーズ)

著者 : 中島敦
制作 : 小前亮 
  • 理論社 (2014年8月20日発売)
3.85
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  • 13レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652200643

作品紹介

おれは、なぜ虎に変身してしまったのだろう?わずか2年の作家人生で中島敦がこの世に残した奇跡のような文学。註釈なしでもすらすら読めて面白い!

山月記 (スラ読み! 現代語訳名作シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 小川洋子さんのラジオで紹介されていた「名人伝」めあて。原文は無理なので好きなこのシリーズを借りて読む。

    「山月記」「名人伝」「李陵」の3編。どれもこれも興味深った。人間が人間から離れていってどんどん違うものになってしまう迫力がひしひしと伝わってきた。人間離れした匠の業師のレベルならいいのだろうけど、そこまでいっちゃうのか主人公…と思った。そのエネルギーをもっと別に向けたらいいのに…と、ちょっと笑った。(名人伝)

    身のなりと心の中で思っていること考えていることが違って人の心の二面性がみられて、高校生の頃とは違う印象が残った深い…。(山月記)

    義なのか忠誠心なのか志なのか。三人の男たちの生き様が伝わってきてひりひりした。こういうのを読んでいると時代は変わっても、人そのものの本質ってあまり変わりがないのだと感じた。切なくなった。(李陵)自分が李陵とかそれぞれの立場になったらどうしていただろうなぁ。。。

    いつか原文で読めるようにです。

  • 現代語訳された短編3編(『山月記』『名人伝』『李陵』)と解説。

    『山月記』について。

    初めて読んだのは高校2年生だったと思う。1年生だったかもしれない。ともかくそのくらいの時期に読んだ。
    自尊心に押しつぶされ、虎に姿を変えてもなお、かつての友人の前で自作の詩を読んですこしカッコつけてしまう哀れな男の話。当時もセンチメンタリズムを感じていいなあと思ったし、今回改めて読んでみて、すごくすごくいい話だと思った。

    ”人生は何事もなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりにも短い、などと口先ばかりで言葉をもてあそびながら、事実は、才能の不足がばれるかもしれないとの卑怯なおそれと、苦労を嫌がる怠け心とがおれのすべてだったのだ。おれよりはるかに乏しい才能でありながら、それを一生懸命に磨いて、立派な詩人になった者がいくらでもいるのだ。”(19ページより引用)

    夢破れ、獣になってしまった今でも未練を引きずる男。
    もう少し年を取ってから読んだら、もっと色んなことを感じることができるかもしれない。

  • 子供と読む山月記。
    現代口語訳されてるので読みやすいけど、やっぱ原文読みたいなー。

  • 【収録作品】
    山月記/名人伝/李陵

  • 現代語訳と知らずに借りる。

    李陵を読むのは初めてだったのでそこは収穫。山月記も高校の記憶を呼び起こされて記憶を修正できてよかった。

    人虎伝も今度読みたい。

    赤塚図書館

  • 文章が綺麗で読みやすい!

    原文も良いのでしょうが、この本でも十分魅力が伝わります。
    表題の山月記はやはりいい。

    あとがきに原作者のプロフィールがあって、
    短命で、なかなか凄まじい人生。

    僕ぁのんびり生きてるなぁと思わざるを得ません。

  • いろんな作家の読書案内の類いが好きでよく読む、すると必ず出てくるのがこの中島敦。
    若き日の記憶を辿れば〜世の中をなめてかかって中途半端に生きてたら虎になっちゃった、これじゃまるでザムザ虫だよああ悲しい〜の山月記。
    王様に競歩ルールをオプション付けされてしまった走ってはならんメロス的なもどかしさの「李陵」に思い至る。
    これのどこが?と読み返すも新たな感動は得られず…それもそのはずこの人の持ち味は流れるような漢文調の文体にあるのだ。
    やっぱり原典を読まねばと反省頻りの窓の下「労を厭うな愚か者!」と虎が吼えた

  • 三月記読んでる最中、ゲキレンジャーのジャンの父親って、
    この李徴がモチーフだったりするのかなと思ってました。
    天才ゆえの苦悩の末に獣へと変じてしまうのが悲しい。

    この本には「山月記」の他に「名人伝」「李陵」の2本が
    収録されているのですが、どれもすかっとする楽しいお話とは言い難いのですが、李陵以外の2本は短編でそれ程苦も無く読めますし、李陵も長いといっても単行本一冊分には短い文章量なので、興味がある方は手に取って
    読んでみてはいかがでしょうか。

    一部の文学少女は高校の教科書で三月記に触れ、
    ハマるようです。

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