蟹工船 (スラよみ!現代語訳名作シリーズ)

著者 : 小林多喜二
制作 : 渡邉 文幸 
  • 理論社 (2014年10月1日発売)
3.25
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652200650

作品紹介

オホーツク海で蟹をとり、缶詰をつくる蟹工船。そこで働く者たちは、情け知らずな監督のもとで、死者がでるほど過酷な労働を強いられていた。

蟹工船 (スラよみ!現代語訳名作シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 小林多喜二、秋田県(現在でいう大館市出身)。プロレタリア文学。29歳という若さで虐殺され死亡。…この程度しか知らず初読み。

    訳されているのでわかりやすいんだけど、これは原作(原文)で読みたいなぁ…と強く思う。

    この作品の叫び。捕らえられて駆逐艦に引き渡された9人の代表者の行く末と、著者小林多喜二の生涯が重なって、何とも言えない気持ちになりました。魂の叫びのような作品。一度読めば忘れらないです。涙さえ出ない過酷さ。


    ●「だから、あなたがた、労働者(プロレタリア)。」=59ページ=

    ●これが「恐ろしい」共産主義の「赤化」=60ページ=

    ●プロレタリアとは、資本主義社会における賃金労働者を意味し、ブルジョア(資本家)と対のことばです。=169ページ・解説=

    ●「この船全体が社会のものなんだ」=139ページ=

    ●「闇があるから光がある」そして闇から出てきた人こそ、一番ほんとうに光の有難さがわかるんだ。世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。不幸というものが片方にあるから、幸福ってものがある。(恋人田口瀧あて)=173ページ・解説=

  • 現代語訳された『蟹工船』と小林多喜二についての解説。

    『蟹工船』について。

    劣悪な環境で数か月間働く労働者たち。そこは刑務所のように自由を奪われ、十分な栄養や休息を与えられずに死んでいく者すらいる環境。女に飢えた者は若い雑夫の体を求めた。脚気にやられ歩けなくなる者もいた。海に浮かぶ地獄。
    ストライキも起こるが、労働者と雇用者の力関係は全く崩れなかった。


    学生のころに『蟹工船』ブームが起こった。今、ネットで調べてみたら、”100年くらい前の労働環境と現在の労働環境が変わっていないぞ、まったく進歩してないじゃないか!”という皮肉を利かせたムーブメントだったらしい。なかなかやるなあと思ったが、当時、大学の先生が薦めていたこともあって、絶対に流行りになんて乗ってたまるかと目をそらしていた。なんであの頃、頑なになっていたのかわからないけど、この小説は働き出してから読んでよかったと思う。

    現代社会の労働環境でもやっぱり、使う側と使われる側に分けられることは多い。意識しないだけでほとんど分けられると思う。
    使う側に立つと、使われる側の人間に対して酷い言葉で責めたり横暴な態度で追い詰める人がいる。それはどうしようもないこと、と割り切ってもいいのかもしれない。でも、小林多喜二が100年くらい前に訴えたことが、全く改善されていない現代社会を悲しく感じる。
    みんな同じ人間だし、ミスもするし、優しくしてもらわないとやる気も出ない。
    もっともっと寛容な社会になるといい。現代は100年前から変われなかったけど、100年後には改善しているといいな。
    「かつて労働者が尊敬されない時代がありました」と歴史の先生が教えてくれるような時代。どうかな。すこし共産主義っぽいかな。とりあえず、過労死とかパワハラはなくなるべき。
    労働者は働くために生きてるわけじゃない。

  • ブラック企業そのものだと思った。
    国のためと詭弁を吐き労働者を犠牲にする監督にはヘドが出る。
    労働組合というのはやはり必要なのだと思った。
    資本主義の最悪な部分が出まくっていた
    生々しい描写が多かった

  • 昔読んだ記憶のある「蟹工船」。
    久々に読むと当時とまた違った印象を抱きました。
    うちにも祖先に「蟹工船」で北海道に渡った方がいるとかで、他人事ではありません…

  • これは昔の話なんだけど、現在のブラック企業にも通ずるようだと思った。

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