火の巻 (西遊記11)

著者 :
  • 理論社
4.09
  • (4)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 70
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652201398

作品紹介・あらすじ

三蔵法師一行は、火焔山という火の山を越えなければ、西へ進むことができない。火を消すためには、芭蕉扇という扇が必要だ。孫悟空は扇を借りるため、山の洞窟に向かうが、そこにいたのは、悟空に深い恨みをもつ者だった…。世界最強のファンタジー・アドベンチャー「西遊記」第11弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 待つこと4年。長かった。外伝とか書いてるし、もう正伝は頓挫しちゃったのかと思ったよ。でも、待った甲斐あって、ようやくの11巻。見張ってたつもりなのに半年も出版から遅れてしまったが、とにかくようやく読めた。
    間が開きすぎて、今悟空たちが一体どこらへんにいるのか見当もつかず、昔会ったとされる人(妖怪?)もうろ覚えだけど、でもいつか完結したら全部一気読みするからいいや。
    今回は、なんかすごい火山と芭蕉扇の話。この話は知ってるなあ、なんでだろう、まあ有名かな。相変わらず頼もしくも強く優しい悟空兄貴の活躍。
    次巻は一体いつ拝めるのでしょうね……。読み始めた頃は小さな小学生だった娘ももう高校生。長生きしなくては。

  • 出てた!知らなんだ!
    火焔山を越えたい一行と牛魔王のとこなんやけど、斉藤洋の解釈がかなり入ってて、だいぶ雰囲気は違うよ。
    みんな義理堅いし優しいわ。
    ほんで悟空は真面目やわ。

  •  ついに出た!そしてついに読みました!下の子のために1巻から読み直していたら11巻にとりかかるのに時間がかかってしまいました。
     さて、いよいよ、いろいろと因縁のある牛魔王との対決です。巨大な火焔山を描いた鮮やかな表紙の効果もあり、読む前から気持ちが高まります。
     と、そのようなお膳立てに比べると、実は展開は意外と地味かと感じました。決してつまらないというわけではないのですが、おやそういうアプローチなのか、という感じです。これまで牛魔王が積極的な行動を起こしてこなかったことと、もちろん何のわだかまりもないはずはないことから考えるとこのストーリーには必然性を感じました。今回の悟空の行動は、悟空らしい、そして斉藤洋らしい細やかな仁義ある行動と言えるでしょう。wikipediaによると元々のストーリーはまったく違ったらしいので、本シリーズでの登場人物の性格にあわせてこのようなストーリーにしたのでしょう。しかしごにょごにょしたなという印象はやむを得ないかと思います。
     うちの上の子たちは久しぶりの西遊記に満足していました。前のように、もっと読んでとせがんでました。牛魔王と女妖怪たちの人間関係には失笑していたし、悟空は優しいよね、と言っていました。

  • 火焔山における牛魔王との戦いといえば、シリーズ名場面の一つ。オリジナルでは天界も加わった激しい戦いが繰り広げられるが、この斉藤版では孫悟空と牛魔王との一騎打ちのみ。しかもあっけない結果に終わる。愛人とのふしだらな生活にうつつを抜かしていた牛魔王、もはや厳しい旅で成長した孫悟空の敵ではなかったのね。その後に悟空がついた優しい嘘がいいじゃないの。ところで、調べてみると、火焔山は実在の山。摂氏50℃を超えることもあるという、まさに「火の山」である。

  • やっと読めた!
    早く12も読みたいな

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斉藤洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×