スカートはかなきゃダメですか? ~ジャージで学校~ (世界をカエル―10代からの羅針盤)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 79
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652202234

作品紹介・あらすじ

N.Y.を拠点に世界各国で公演している男性だけのバレエ団、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団。初の日本人ダンサー名取寛人。実は生まれた時は女だったことを告白。スカートが嫌でジャージで通っていた中学高校時代から、男性ダンサーとして活躍し、手術を受けて戸籍を男性に変えたこと。夢を叶えてほしくて、文章を綴りました。

感想・レビュー・書評

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  • 頑張ることで夢を叶えてきた著者は、性同一性障害だ。
    身体は女性でも、心が男性なのだ。
    色々なことで悩んできた。
    けれど、いつもポジティブに考えて乗り越えて、良い方向に人生を動かしてきた。

    そんな、著者の生きてきた様子が、細かく分けられた項目ごとに書かれている。
    文章もわかりやすいし、一つのまとまりが「見開き2ページから3ページ」になっていて読みやすい。

    著者が中学生だった頃から35年ぐらい経っているけれど、まだまだこういう人たちには生きにくい世の中だ。この本を読んで少しでも気持ちが楽になる子がいれば、それだけでいいんじゃないかと思う。

  • 世界的に有名な男性だけのバレエ団でダンサーとして活躍した唯一の日本人である作者は、実は元「女の子」でした。夏も冬も半ズボンで過ごし、ガキ大将だった小学生時代、制服のスカートが嫌でジャージで登校した中高生時代。自分の性に悩みながら、でも常に前向きに生きてきた半生を綴っています。ダンサーとなるためにアメリカに渡ったのが29歳のとき。性同一障がいへの理解を深める本としてだけでなく、いくつになっても夢をかなえることができるというメッセージも伝わり、勇気をもらえる一冊です。

  • 2020.7.16

    エッセイ本だからなー。
    環境って。こんなにも、変えるんだなぁ

  • 女性として生まれ、トルカデロ・デ・モンテカルロ(男性のみのコメディ・バレエ団)に入団し、ダンサーとして夢を叶えた名取寛人氏の実話を基にしたエッセイ。
    自身の性自認について、中高時代での経験、ショーパブでの出来事、家族への想い、さらにニューヨークへの単身渡米からバレエダンサーになるまでの軌跡をわかりやすく読みやすい文章で綴っている。
    男性、女性という括りにとらわれ、固執することなく、自身のすべてを受け入れ、ありのままの自分を知ることの大切さを教えてくれる。性の多様性、寛容な社会にするために私自身もあらゆる生き方を受け入れていきたい。素敵な本だった。

  • 頑張ることで、夢を叶えてきた。頑張ることを頑張らないと。
    どういうふうに生きたら、自分らしく生きられるのだろう。。トランスジェンダーのヒロトさんだけじゃなく、私もわかんない。

  • FTMの方の自伝であり、ちょうど自分と同じくらいの年齢なので、時代背景がよくわかった話だった。とはいえ、かなり良い環境で生きてこられた方だとも思った。性自認については、何が事実なのか未だによく分からない部分もあるが、これだけ社会的に認知されてきたのだから、避けられない事実なのだろうとは思う。ただ、個人的には、性的嗜好については、好みの問題なので、特別扱いする必要はないのではと思っているが。

  • トロカデロ・ド・モンテカルロ・バレエ団初の日本人ダンサーだった著者はトランスジェンダー。女性として生まれた幼い頃から性別違和を抱え、ダンスを天職として現在に至るまでを中学生にも理解しやすく書かれている。LGBTというワードが一般化してもまだまだ理解度は低く、 本の対象層にも確実に存在しているわけだが、この本が悩める彼や彼女たちにとって希望の光となってほしい。
    文中では「性同一性障害」と述べていて、現在の状況からすると決して障害ではないのでは?とも思ったが、 そのあたりは今後の一層の理解が進むことで変わっていくだろう。

  • 生まれたときは女性だったのに
    男性として それも、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団?という疑問も 読みすすめると納得できます
    人より困難な道であったのは確か
    しかし 持ち前のエネルギー
    明るい人柄で 苦難も乗り越えてきた
    素晴らしいキャラクターの持ち主でした

  •  女性の体と男性の心で生まれた性同一性障害の人の半生記。常に自分の性に悩みながらも、常にがむしゃらに頑張る強い心。中学・高校では器械体操に打ち込み、その後はダンサーを目指し、ニューヨークで修行し、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団にまで入った。

     すごい人生だ。目標を定めてそれに向って突き進む。自分が求めているのは何なのか、次々と見えてきて道が拓けるのは、いつも積極的に前向きに頑張っているからだろう。(自分で「頑張る教」と呼んでいる)

     親兄弟も、そんな彼を抑えたりせず、信じて自由にさせていたのはすごい。

     それにしても、性同一性障害は厳しいなあ。性別適合手術を受けて戸籍も変えても、元々男だった体とは違うし、子どもを作ることはできなくなる。

     最後には
     「神様を恨んだこともあったし、母にあたったこともある。でも、性同一性障害じゃなかったら、僕はここまでやってこられなかっただろう。どうしても埋められない性別のことがあったから、それをバネにして、自らの可能性を広げたのではないかと思う。」ー P.175
     とまで言っている。すごい人だ。

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