池上彰の 君と考える戦争のない未来 (世界をカエル10代からの羅針盤)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652203651

作品紹介・あらすじ

池上彰が中高生に向けに書き下ろしたノンフィクション。戦争は暴力である。人はなぜ戦争をするのか? 戦争の変遷、戦争の種類、武器の歴史、戦争のルールや条約の歴史などを丹念に辿る。過去の戦争1つ1つに理由があった、だからしかたがない、と諦めるのではなく、その理由を取り除く方法を考える。人間への信頼や希望、一人一人が考え行動していくヒントに満ちた一冊。

感想・レビュー・書評

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  • とても分かりやすかった
    戦争を考える導入編として読んでよかった

  • 戦争とは…
    ・暴力の一種
    ・国と国とが軍隊を使って戦うこと
    「戦争は政治的交渉の一部であり、従ってまた、それだけで独自に存在するものではない」カール・フォン・クラウゼヴィッツ『戦争論』
    戦争のカテゴリーではないが、紛争・内戦・クーデター・革命などがある。

    戦争のルール
    ・戦時国際法
    「ジュネーブ条約」(1864)
    「ハーグ陸戦条約」(1899)
    ・攻撃してはいけないもの
    ・「背信行為」の禁止
    ・捕虜を人道的に扱う
    ・「国際刑事裁判所」
    ・中立国の義務

    戦争はどのようにはじまるか
    理由…格差、財産、名誉、権威、領土

    オリンピック中は戦争禁止
    …スポーツで世界平和を。戦争ではなく競い合うスポーツの技を

    戦争が民主主義を生んだ。

    『女の平和』紀元前411 アテネの喜劇・反戦作品

    英雄への憧れ…侵略者か英雄か

    宗教戦争
    …十字軍運動
    イスラム世界では「赤十字」の「十字」にも反発し、「赤新月」が使われている。
    …三十年戦争
    カトリックとプロテスタント

    日本の戦争
    …白村江の戦い、元寇、朝鮮出兵、開国、富国強兵、日露戦争、日清戦争、三国干渉。

    第一次世界大戦
    民族主義…同じ人種で同じ言葉を話し、同じ文化を持って、自分たちは同じ仲間だ、と考えている集団(※一般的に)
    毒ガスの使用
    スペイン風邪の流行
    ソ連誕生
    国際連盟

    アジア・太平洋戦争
    関東軍の暴走・満州事変
    「責任を取らせない」←いまだ変わっていない
    満州国
    盧溝橋事件、南京虐殺事件、重慶爆撃、ノモンハン事件
    欧州・第二次世界大戦
    「非国民」←どのように生まれた言葉か。
    日ソ中立条約
    オーストラリアとの戦争
    沖縄戦
    原爆投下
    ポツダム宣言

    平和国家の建設
    国際連合・国連軍

    東西冷戦
    朝鮮戦争
    平和憲法…?
    ベトナム戦争、アフガニスタン侵攻
    冷戦終結、ソ連崩壊

    核開発競争・軍拡競争
    オバマ氏とトランプ氏
    「核兵器禁止条約」日本批准せず

    どうすれば戦争はなくなるのか
    ・人道的介入の是非
    ・PKO
    ・ ノルウェー
    ・非暴力の戦い、不服従の戦い
    ・EU
    ・ アラブの春
    ・民族主義は暴走することもある。国民は政治家が嘘をついたとき、見破ることができるか。
    ・戦争ビジネスの横行
    ・ジャーナリズムの責任

    「私たちの力は微力だが無力ではない」被爆者

    〇日本は歴史をもっと学んだほうがよいのではないか。歴史は私たちの教師だと思う。
    原爆は2度と被爆者があらわれないように学び、自国の戦争は2度と自分たちが愚かな選択をしないために学ぶべきだと思う。憎まれることも、憎むことも辛い。どうぞ、良い未来を選べる世界になりますように。

  • シリーズ世界をカエル、10代からの羅針盤とある。
    話口調でギリシャ時代から現代まで、ピックアップして戦争を平易に説明。戦争について時代順に話すと、そのまま政治史になっていた! 

    すべての外交は、国の利益を考えた交渉です。お互いが利益だけを主張するだけでは、最悪の場合戦争になります。政治家には、一時の熱狂に左右されることなく、国民と国を考えた冷静な判断が求められます。そうしたことの出来る政治家を選出するのは、私たち国民の責任なのです。さらに、すべての国民が満足する政策はありません。選ばれた政治家がどこを向いて、何をしようとしているのか、選出したあとも、国民は監視し続けなければなりません。そういう責任が国民にはあるのです。


    2021.5初版第1刷 図書館

  • まずは、戦争、の定義から入ってくれるのが、池上さんの凄いとこ!
    戦争と紛争と暴力の違い……。
    言語化できますか?

    現代の戦争の簡単な歴史から始め、目的の
    “この世から戦争をなくすことができるか”
    にいたるまで、論旨が明快でわかりやすい。

    人間が始めるものなら人間がやめることができるはず!

    という帯の謳い文句と題名は秀逸です。
    本当に
    いまの大人たちが一掃されて、小学校低学年以下の人たちだけの世の中になったときは、もしかして実現するかもしれません。

    学校図書館は買い!!!でしょう。

    2021/06/11 更新

  • 断片的だった過去の歴史が池上さんの話のもと、繋げることができた。宗教のこと、戦争のルールのこと、歴史的協約や、指導者のこと。EUのこと、記憶に新しい同時多発テロのこと。太平洋戦争のこと。ベルリンの壁や朝鮮戦争、湾岸戦争。ノーベル平和賞の効果、そして戦争とビジネス。今も変わらない政府の在り方。巻末にはオバマ大統領の広島平和記念公園における2016年の演説が載せられており、盛り沢山な内容だった。
    歴史はいまも続いている。悲惨な過去の再発、各国で続く惨劇の悪化をさせないよう、自身のできること、まずは自国の代表者をきちんと選ぶこと。そのために、今回のように歴史を知ること、他国の歴史・実情も知ること。誤った選択をしないよう、自身の知識を継続して深めたい。太平洋戦争で日本の占領下にあった地域のホテルの話など、何も知らずに観光で楽しむだけの自身に恥ずかしくもなった。歴史と共に歩むことを心に留め、その地を訪れたい。

    外交は国の利益を考えた交渉であり「友だちだからいいじゃないか」というわけにはいかない。各国の交渉の場で最終的に決定を下すのは、国を代表する政府。政治家は国民によって選ばれている。政治家には冷静な判断が求められ、その政治家を選出するのは私たち国民の責任だ。
    2019年、スウェーデンの高校生の国連温暖化サミットの話。たとえ小さな声でも世界に広がり、世界の人々を動かす。「私たちの力は微力だが無力ではない」微力でも積み重なれば大きな力になる。自分1人がどうこうしても意味がないではなく、1人でも大きな力とななる。

    歴史は続いている。戦争の火種となった資源獲得の問題。その経済重視の姿勢による自然破壊。数々の環境問題。次の世代へ平和で安心・安全な未来を渡すために。人類すべてが滅亡しかねない。
    「自国ファーストではなく地球ファーストの姿勢」。戦争は人が始める、それならば、人間がやめることができる。一人ひとりが自分の問題として考え歩むこと。

    以上、池上彰さんからの学んだ多くのことを忘れずに、私自身、継続して世界に興味を持ち、学び続けたい。そして、冷静な判断ができ、行動に移せる人間になりたい。

  • 歴史は大切ということが分かった。
    知らないと、とんでもない発言をしてしまうこともある。
    戦争には繋がりがあり、長い歴史がある。
    ひとりひとりが、平和を考えること。
    大切な人と生きていきたいよ。

  • 読みやすい文章と興味深い内容で一気読み。

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著者プロフィール

1950年生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授、東京大学客員教授、愛知学院大学特任教授。立教大学、信州大学、日本大学、関西学院大学、順天堂大学でも講義を担当。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。94年から11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年に独立。角川新書「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ、『何のために伝えるのか? 情報の正しい伝え方・受け取り方』、角川文庫『池上彰の「経済学」講義1・2』など著書多数。

「2022年 『知らないと恥をかく世界の大問題13 現代史の大転換点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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