しかくいまち

著者 :
  • 理論社
4.04
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本棚登録 : 111
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (41ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652204085

作品紹介・あらすじ

ある日、しかくいまちに流れついた一人の男の子は、ひとりの「しかくいひと」に助けられました。ぜんぜんちがうふたりがいっしょに過ごした数日間。ずっとおぼえていたい相手との、かけがえのない交流をていねいに描く、しずかなものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • SFのような不思議な話。ゆっくりとした流れのなか、言葉が話せないしかくいまちに入り込んだ少年。思いを伝えるとは、について考えさせられました。なかなかの絵本でした。

  • どう感じとったら良いのか…。
    ことばの通じない四角い世界…。
    元に戻れて良かったのだろうか?

  • 川に流されて「しかくいまち」にやってきた男の子。
    そこは、自分とは全く違う世界。
    ラストにその正体がわかる。
    男にとっては居心地が良い場所だったをだろうな、と信じたい。

  • その町には、四角い人が住んでいる。四角い人たちには口がなく、言葉を話さず、うれしいとか、悲しいとか、そういう「気持ち」がほとんどない。ある日、その町の川に男の子が流れ着き、かくさんは助ける。二人が始めは理解できなかったことが多かったが、生活するうちに理解し合い、かくさんにも感情が芽生えてくる。そして別れ。
    ※自分とは全然違う人と理解し合っていく、つながっていく一つの形。

  • MOEでは、この絵本を「日常の延長線上にふと入りこむ不思議な出会いを描いた」物語だと紹介していた。

    読み終わって自分が抱いた印象は、これとはかなり異なる。

    しかくいまち での出来事は、レイが子どもの頃、病気で寝込んでいた数日間に経験したことだという。身体はそのままに、心だけを世界のどこかにある しかくいまち へ飛ばしていたのか、それとも、そこはレイの心の中にある場所なのか。どちらかというと後者な気がする。

    だとしたら、レイの他にも、しかくいまち を訪れた子どもたちが存在するのは、どういうこと?誰もが心のどこかに しかくいまち を持っているということかしら。病気とか、何かをきっかけにそこへ迷い込み、内に抱える問題を解決するか折り合いをつけることで、現実に戻って行く、とか。

    一体、これのどこが日常線の延長なのか。完全にイレギュラーな事態じゃないか。しかくい人々との出会いも、不思議の一言で済ませられない、深い意味があっておかしくない。

    …最後の見開きページを見たがために、余計なことを考えてしまった気がする。完全な蛇足。本文にある「自分にとってふつうのことが、相手にとってはふつうじゃない。」、ここだけを強調する話であれば良いと思うから、やはり、最後のページは無かったことにしたい。自分にとっては。

  • なんでも四角い町

    四角いかくさん(名前がないので一応そう呼ぶだけ)
    男の子レイ

    町の人々は口がないので静か。
    感情もないので争いもない。

    男の子はレイと呼ぶ声に自分の名前を思い出す。
    雨に打たれて風邪を引きそうになって、しかくいさんに怒られる。
    感情がないしかくいさんに感情が芽生える。
    やっぱり元のところに戻りたいのでお別れ。

    大人になって医者になるレイ。
    意識を失った子供たちは四角い町に行っていたということが多いのだとか。

    しんみり

    最後の子供たちが四角い町のことを話すってのは創作だよね?
    本当にそうなのだろうか…。

  • 手に取る機会があって、図書館で借りた。

    ぼくは、しかくいまちにいっていた。

    よくわかりませんでした。
    子どものころ、病気で眠っていた数日のうちにみた夢のはなしだから、示唆があるような、ないような、ぼんやりした感じなのか。

  • 「自分にとってふつうのことが、相手にとってはふつうじゃない。よくわからないけれど、おたがいにそのことはわかりました。」

    大人にも読んでほしい絵本です。
    物や感情の伝え方や食事の仕方、
    お互いに当たり前だと思うことが違うって
    大人になって実際の人間関係の中でも
    たくさん起こっていることだと思います。

    わかり合おうとして
    お互いを大切に思う
    「かくさん」と「その子」の関係に
    心が温かくなりました。

  • 言葉で伝わること、言葉がなくても伝わることって何だろう?と考えるきっかけになった。

  • 月イチ絵本。
    なんとなく書店で手に取った。
    ホントになんとなく。
    面白そうとかそういう気持ちもなく。
    なんとなく。
    読みはじめて何やらエラい教訓めいたうるさいことを言いそうな印象だなと思った。
    みんな違ってみんないいみたいな?
    しかし読んでいるうちにそうでもないみたいな。
    でも別の教訓だありそうだぞと。
    うるさそうだなあと。
    しかし最後まで読んであれ?全然違うじゃんと。
    そういうオチ?
    そういう話?
    このことがきっかけで・・・みたいなの何もなく?
    ほう。
    ほほう。
    いいねこの感じ。
    そう絵本はそれでいい。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。武蔵大学経済学部経営学科卒業。東京都在住。『ぼくたちのリアル』で講談社児童文学新人賞を受賞し、 2016 年にデビュー。同作で児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2019年には『ゆかいな床井くん』で野間児童文芸賞受賞。そのほかの作品に『十一月のマーブル』『理科準備室のヴィーナス』『レインボールームのエマ』『ぼくの、ミギ』『トリコロールをさがして』『すし屋のすてきな春原さん』『しかくいまち』『れんこちゃんのさがしもの』など。

「2021年 『ジャノメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸森しるこの作品

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