朝読みのライスおばさん

  • 理論社 (2024年11月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (187ページ) / ISBN・EAN: 9784652206591

作品紹介・あらすじ

「お礼は不要! 感想も不要!」
月曜の朝の朝読みタイム、五年二組の教室に突然やってきたなぞのおばさんは、ポカンとするクラスのみんなの前で、ヘンテコな話を踊りまでつけて読んだあと、そう言って帰っていった。──なぜ五年二組にだけ来るのか? クラスのだれかの家族でもないみたいなのに? ふくらむ疑問に先生も教えてくれないので、コースケたち新聞部員でおばさんに取材すると、自分たちの知らないところで問題が発生していたことがわかってくる。そこで「読み聞かせ」と「自由読書」とどちらがいいか、クラス全員のアンケートを取ることに……。

感想・レビュー・書評

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  • 朝読みの時間って、本やお話にふれてもらうためには大切なんだよなぁ…。自分が自主読書派なので複雑なところはあるが、ライスおばさんの読み聞かせなら私も聞いてみたい。

  • 高学年向け。
    読み聞かせからはだんだん離れてくる、5年生クラスを舞台に朝読をテーマに書かれた物語。題名にもなっているライスおばさんが個性的で、その正体を探ろうとする子供達の攻防が楽しい。
    後半は朝読のあり方の是非を問題提起していて、自分達ならどうするかと一緒に考えられる。
    小学生に身近な内容で物語に入り込みやすい。

  • 読み聞かせをする方、聞く方どちらにもささるお話。自主読書がいいのか読み聞かせがいいのか、難しい問題だと思った。コロナ禍に触れているのもいい。

  • 5年生ともなると、お礼をきちんと思いついて形にできるのか…と思った。後半はコロナ禍の話。

  • 月曜日の朝、「朝読みタイム」の読み聞かせを待つ幸助たち5年2組の教室にヘンテコなおばさんがやってきた

    派手なワンピースを着てパワフルなラップ紙芝居を聞かせてくれたのは〈さすらいの読み聞かセラピスト〉を自称するライスおばさん、メイコさんだった

    このおばさんの正体は?
    なぜこのクラスにやって来るのか?

    幸助たちが取材していくと、「朝読みタイム」をめぐって問題が起きていることがわかる

    「読み聞かせ」か「自主読書」か
    クラス全員のアンケートを取ると……

    《『サンドイッチクラブ』の長江優子が描く、みんなと生きていくこと》
      ──帯の紹介文

    読み聞かせの意味と同時に、つながって生きていくことの大切さも考えさせてくれる物語

    《例えば朝の読書の時間ひとつをとっても、意見はさまざま、その日の気分で違うことだってあります。同じクラスにいても、ひとりひとり別々のものさしを持って日々を生きているなかで、みんなが気持ち良く納得できる方法はあるでしょうか? コースケたちと一緒に考えてみてください。》
      ──編集者コメント(出版社サイト)

    「毎日小学生新聞」の連載(2022年7月〜2022年10月、全75回)に加筆改作して単行本化、2024年11月刊

    〈読み聞かせは、ごはん一膳分にはならないけど、心の栄養の一粒になる。高学年だからこそ、だれかに本を読んでもらう最後の時間を味わってほしい〉
      ──本文より

    ※p.148〈命を大切してほしいと〉⇒〈命を大切にしてほしいと〉

    https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4652206593/officehigeusa-22

  • 読み聞かせは少なくなっていく高学年のクラスで読み聞かせをする強烈キャラのライスおばさんとライスおばさんの正体を追う小学生の話。後半は打って変わってコロナ禍の話になる。

  • コケの大之進くんの興味を分かって選書してるのスゴイ。

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著者プロフィール

1971年、東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。構成作家として主にNHK Eテレの子ども番組の制作に携わる。2006年、「タイドプール」で講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、同作にてデビュー。21年、『サンドイッチクラブ』(岩波書店)で第68回産経児童出版文化賞〔フジテレビ賞〕を受賞。ほかの作品に『ハンナの記憶 I may forgive you』『木曜日は曲がりくねった先にある』『百年後、ぼくらはここにいないけど』(以上、講談社)、「NHK オトナヘノベル」シリーズ(共著、金の星社)などがある。

「2022年 『ぼくのちぃぱっぱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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