コーリャと少年探偵団 ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』より

  • 理論社 (2025年5月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784652206836

作品紹介・あらすじ

ぼく(コーリャ)は13歳。夏の夜、「列車が通り過ぎるあいだ、レールの下に寝ていられるか」という、友人たちとの賭けに勝ってから、町で一目置かれる存在になっている。そんな僕の住む町に、カラマーゾフの三兄弟が戻ってきた。自由奔放な長男ドミトリー、理知的な次男イワン、そして不思議な三男アリョーシャ。そして、三兄弟の父フョードルが死んだ。それは殺人事件だった!誰の目にも、長男ドミトリーが犯人と思われたが、やがて新たな犯人像が浮かび上がる!一転、二転、大逆転のスリリングな展開。ドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』をベースに、少年の視点による「児童文学・冒険ミステリー」として再構成する。

みんなの感想まとめ

少年の視点から描かれるミステリーと冒険が魅力の作品で、ロシア文学の名作『カラマーゾフの兄弟』を基にした新たな物語が展開されます。主人公コーリャは、友人たちとの賭けを経て町で一目置かれる存在となり、カラ...

感想・レビュー・書評

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  • はい、柳広司さん初読です
    みんみんのおすすめ『ジョーカー・ゲーム』を読もう読もうと思っていたんですが、なぜかこちらを手に取ってしまったw

    『カラマーゾフの兄弟』の超訳&児童書っていう
    初読だけど分かる
    わいクラスになると分かってしまう

    柳広司さんの弩級の新境地やんこれ
    初読が弩級の新境地て!

    いやー、読みやすかった
    児童向けだからかな?普段からこの読み口ならちょっと色々読みたくなってきたな

    で、中身ね
    まぁ『カラマーゾフの兄弟』をコーリャ君ていう14歳の少年目線でざっくりいったやーつです

    いやー、わい『カラマーゾフの兄弟』は再来年読む予定なんよなー(長期計画)

    たぶん、子どもたちに向けて『カラマーゾフの兄弟』の入口にしてもらいたいって想いもあるんちゃうかな〜?
    もちろんがっつりネタバレしとるんだが、古典の世界的名作ってネタバレごときではびくともしないんで、全く問題ない
    カラマーゾフ舐めんなと言いたい

    カラマーゾフ家の三男アリョーシャさんが、めちゃくちゃいいこと言うんよなー
    子どもたちにもおっさんにも刺さりまくるんよ
    むしろおっさんからしたら、言いたい!子どもたちに向けて同じことしれっと言いたい
    鼻の穴膨らませながら言いたい
    「真っすぐ生きるんだよ」って
    そして子どもたちのこころの中にす〜っと染み入って、「真っすぐ生きてない奴がなに言うてんねん」思われたいいやそんなこと思われたらダメだろ!

    『カラマーゾフの兄弟』でも、そうなんかな〜
    アリョーシャさんそんな感じなんかな〜
    うわ、めっちゃ読みたなってる!
    『カラマーゾフの兄弟』めっちゃ読みたなってる!

    柳広司さんすごいわ〜

    • bmakiさん
      ジョーカー・ゲーム読んだ記憶が。
      面白かった記憶があります(^^)

      会社にカラマーゾフの兄弟推しのおじさんが昔いました。ドストエフス...
      ジョーカー・ゲーム読んだ記憶が。
      面白かった記憶があります(^^)

      会社にカラマーゾフの兄弟推しのおじさんが昔いました。ドストエフスキーは難しすぎるので私にはあと20年くらいは無理です(~_~;)

      師匠が十二国記読まれるの、楽しみすぎです!!o(^o^)oワクワク
      2025/08/30
    • ひまわりめろんさん
      ウルちゃん

      読んだことないのでよく分かりませんが、多分酸っぱくはないと思う
      ウルちゃん

      読んだことないのでよく分かりませんが、多分酸っぱくはないと思う
      2025/08/30
    • ひまわりめろんさん
      まきちゃ

      ドストエフスキーはほんと余計な話が多いのよね
      小難しいし
      それが重要なんだ!って人も多いけどね
      でもやっぱガツンとくるものも多い...
      まきちゃ

      ドストエフスキーはほんと余計な話が多いのよね
      小難しいし
      それが重要なんだ!って人も多いけどね
      でもやっぱガツンとくるものも多いので、いつかチャレンジして下さいってわいもまだ『カラマーゾフの兄弟』読んでないので、偉そうなこと言えんけど
      2025/08/30
  • ロシアの文豪、ドストエフスキーの最後の長編作品『カラマーゾフの兄弟』を『ジョーカー・ゲーム』で有名な柳広司さんが中学生のコーリャ少年を主人公にYA小説としてアレンジ。

    『カラマーゾフの兄弟』というと固いイメージで、しかもロシア人の名前が覚えづらく文学史の中の世界としてしか見ておらず、恥ずかしながら未読でこの歳まで来てしまっていた。

    たぶん、多くの人が同じ印象をもっているのでは…。

    それをコーリャという少年目線でカラマーゾフの三兄弟の父親が殺害され、無罪を主張するその長男が容疑者となり、裁判にかけられるという内容がわかりやすく書かれていて、無知の私でも読みやすかった。

    コーリャの友人たちも出てきて当時のロシアの時代背景がよくわかった。

    ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』の続編を書きたかったらしいが、その願いも叶わず、本作を書き上げて数ヶ月後に亡くなったらしい。

    時間ができたらぜひ本作も読んでみたい。今なら読めそうな気がする。

    『カラマーゾフの兄弟』の内容もわかる夏休みの読書感想文にはピッタリな一冊。

  • ブクログレビューを拝見して知った本なのだが、読みたい本をメモっておいた所(=心の中の積読本)から拾い上げて図書館で借りてきた頃には、本書がどういうお話なのかは全く覚えていなかった。

    読み始めてから、「こういう、日本人が外国を舞台として書いた話って苦手なんだよなぁ」と思ったし、3章で「カラマーゾフの兄弟」が出てきても、私はかの作品の登場人物達の名前を知らないので、まだこの本のコンセプトに気付かずにいた。
    ロシアを舞台にしているから、「カラマーゾフ」をただの普通の苗字として出している、あるいはオマージュ程度に使っただけかと捉えていた。

    しかしこのあたりで、読むきっかけとなったブクログレビューを拝見し直したところ、本書は形を変えてはいるが本物の『カラマーゾフの兄弟』であるらしいと、やっと合点がいった次第。

    そこから『カラマーゾフの兄弟』についてネット検索し、登場人物の名前や、作中で起きる色々な事件の名称を確認し、登場人物相関図なども見て、やっと本書に戻ってきた。
    (扉ページに「ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』より」と書いてあったのだが、あとがきを読むまでそのことも私の頭の中から抜け落ちていた。つくづくマヌケな私である。)

    著者紹介に「歴史や文学作品をモチーフにしたミステリーに定評がある」とも書いてあるし、やっと本書がどういうものであるのかがわかった。

    そこからは俄然読みやすくなった。
    最初、児童書としたら随分読みにくいお話だなと思っていたのだが、これは『カラマーゾフの兄弟』の大筋をわかりやすくした作品であると知ってしまえば、途端に読みやすくなったというわけ。

    一生読むつもりのなかった『カラマーゾフの兄弟』。
    本書をきっかけに本家本元を読んでみようとは私はならないが、本書自体は読んで良かった。
    本書を小中学生が読んで本家本元を読みたくなるかどうかはわからないけれど、少なくとも大人が何かを知ろうとした時に児童書を参考にするのはとても有益であると常々思っている私には本書もその類であり、役に立った。

    『「罪と罰」を読まない』(三浦しをん他著)のレビューに、私は古今東西「名作」と言われている作品がとても苦手だと書いた。
    そして『「罪と罰」を読まない』を読んで、やはり私は一生『罪と罰』を読まないと決めた。

    それと同じで、『カラマーゾフの兄弟』もやはり私はこの先、読むことはない。
    本書がとても良かったので、これで充分である。

  • 読みながら、『なんかカラマーゾフの兄弟みたいな話だな…登場人物の名前が同じだからかな』って思っていたけど、やっぱりコーリャという登場人物の視点から書いた「カラマーゾフの兄弟」だった。
    あれをフルで読む気力はなかなか出ないので、要点を抑えた本書は、子供だけでなく大人にもちょうどいいのではないか。

  • 視点は少年コーリャ。主役はカラマーゾフ兄弟。父親殺しで長男ドミトリー逮捕。冤罪,道徳的有罪は理不尽で納得できない。切掛は殺人教唆。神不在なら全て許される殺人正当化は罪と罰に類似。

  • カテゴリは児童文学ということだが、充分楽しめた。

    カラマーゾフの兄弟を難しく捉えないで、読むきっかけとしている点、私ももう一度挑戦してみよう。

    古典を身近に感じたり、別の視点でアレンジしたりと著者の作品はユニークで、読書の新たな世界を開いてくれる。

  • 柳さんが後書きで書かれているように、
    「カラマーゾフの兄弟」を読んでみて私もよくわからなかった…むにゃむにゃ…と眠くなる1人でした。しかし本作を読んで、こんな魅力的なキャラクターいたっけ?!と思うくらい引き込まれましたし、何よりものすごく読みやすかったです。

    自分が中学生くらいの頃に、本作を読んだ上で「カラマーゾフの兄弟」を読んだらもっと楽しめたかもしれないとそう思いました。
    一度苦手意識がつくと、なかなか再度手に取るのが難しいので、「カラマーゾフの兄弟」を読んだことがない人にこそ本作を読んで欲しいと思いました。こちらを先に読んでからなら、登場人物も頭に入りやすいでしょうし読みにくさが減るのではないかなと思います。こちらをを先に読める人が羨ましいくらいです。

    「カラマーゾフの兄弟」…と身構えていたのですが、本当に読みやすく面白かったです。

  • ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をベースに、少年コーリャの視点で児童文学に再構成した作品。
    カラマーゾフ家の三兄弟を取り巻く殺人事件。誰の目にも、長男ドミトリーが犯人と思われる中新たな犯人像が浮かび上がり物語が二転三転していくのが面白かった。タイトルはもちろん知っているけど読んだことは無い『カラマーゾフの兄弟』。これを機に挑戦してみる…?

  • 【前提】
    随分と昔に亀山訳版を手を取り、すぐに挫折。「まんがで読破」で読んだものの、魅力や偉大さが伝わってこず、記憶に残らず。ジョーカーゲームシリーズは面白い。本作のあとがきを最初に読む。という状態で本書を読み進めました。

    【結果】
    無事に読了できました!この点だけでも、私には星4の価値があります。
    読後感が良いです。
    読み進めにくい点もあります、
    このため、中学3年生程度以上におすすめします。

    【感想など】
    私の受け止としては、本作は少年の大人への成長を描く物語です。ラストのアリョーシャの語りに、ぐっときます。
    主人公、ドミトリー、イワン、カテリーナなど登場人物の言動の論理が私にはなかなか理解・共感できず、必ずしもスムーズに読み進めることができなかったです。これらが、「カラマーゾフの兄弟」に起因するものかはわかりません。

  • 最後のあとがきで書いていたとおり、呼称変わったら読みにくいなと思います。
    だからこそ、この本はとっても読みやすかったです!
    主人公は最初、冷静で冷たい人物なのかなと思っていたんですが、友達思いで、まだまだ子供な1面もある少年でした。

  • 外国文学を読んだ気持ちになりました。私は翻訳ものに苦手意識があり、あまり手に取らないのですが、柳広司さんの作品ということで読ませていただきました。『カラマーゾフの兄弟』の入門によいのではないでしょうか。13歳の少年の目から見たカラマーゾフ一家の事件簿という読み方なら、古めかしい哲学的なお話もぐっと身近になると思います。登場人物たちの名前を覚えるのもそんなに苦にならずに読めました。

  • 『カラマーゾフの兄弟』を再構成したもの。
    少年視点で児童書だが、ただ子ども向けに簡略化したものではない。
    すっきり整理されていて、これを読んだ後に本家を読むと筋は摑みやすいと思われる。

  • 話の本筋ではないが、今だったら誰が犯人なのかすぐわかるのに、イリューシャに対するコーリャたちの行為はいじめですよね、なのにきれいな思い出みたいにまとめるのは解せない、それにしてもこの時代の人すぐ死ぬなあ、などととりとめのないことを思いながら読んだ。本家も読まねば。

    p.135誤植あり

  • ジョーカーゲームの柳さんが書いた話!と思って読んだら少年が真っ直ぐ過ぎて最初混乱した。笑

    主人公の少年が一目置いている大人と初めて話すシーンで、相手の態度(自分を子供扱いしないか)によって、相手のことを嫌いになるかもと思いながらも媚びたりせず堂々と話すところが好き。
    相手の態度は自分のせいだと思わず、その程度の相手なんだと思うって凄い。いい考え。

  • 状況がイメージしやすくて読みやすいですが、なかなか本題だと思われる箇所にたどり着かず。
    その前の人物描写、伏線に半分ほど費やされてるのでまだかまだかといった感じです。

  • 【選書No】198

  • 少年のコーリャ視点での『カラマーゾフの兄弟』。
    宗教の話などは一切なく、殺人事件にだけ焦点をあてている。
    主人公が少年ということもあってか非常に読みやすく子どもでも読める内容になっていると思う。

    話の流れとしては『カラマーゾフの兄弟』の一部分と同じだけど、ところどころその登場人物はそうじゃなくない?とかその発言の意味はそういうことではないのでは?とか解釈不一致を起こしてモヤモヤする部分も少しあった。
    でも、あとがきにもあったように、『カラマーゾフの兄弟』を読もうとしたけど挫折した、難しそうだからあまり読む気にならない、という人たちが『カラマーゾフの兄弟』を読むいいきっかけになりそうだなと思った。
    話の流れをおさえておけばわかりやすくなるかもしれない。

  • カラマーゾフの兄弟を、コーリャ君の視点で描き直したもの。
    大昔に最初の方で挫折してるし、だいぶ前にドラマになったの見たけどよく覚えてない「カラマーゾフの兄弟」
    子供向けらしく内容がすっきりしていてわかりやすかった。もう一度チャレンジしてみようかと思わされる。文自体が難解だからどの本で読むのがとっつきやすいのかどなたかご存知ないですかね?

  • 探偵団を結成する。ガチョウ事件、車輪を止めてガチョウの首をはねた。ペンナイフ事件、弱い者いじめが原因のケンカで足をペンナイフで刺される。へちま事件。カラマーゾフの家に三人兄弟が帰ってきた。父親が殺される、3000ルーブルが盗まれた。容疑者として借金のある長男が疑われる
    婚約者が3000ルーブル預けていた。盗んでいない
    突然登場する人物たち?犯人は誰?

    あとがき

    一九九一年にロシアで行された「カラマーゾフの兄弟」は、これまでいくつもの説話訳され、世界じゅうで多くの読者に、ふかい感動と感録をあたえてきました。世界で最も偉大な小説のひとつ”とも言われています。
    ふだんあまり小説を読まない人でも『カラマーゾフの兄弟』という作品名はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
    ところが、実際に「カラマーゾフの兄弟』を読んで、「面白かった!」という人にはここだけの話ですが)あまり会ったことがありません。「読みはじめたけど、途中でムニャムニャ・・・・・・」、あるいは「読んだけど、よくわからなかった」という感想を聞くことの方が多いの方が多い気がします。
    なぜそんなことになるのでしょう?
    理由は、三つあるように思います。
    一つは、あまりに”偉大な小説扱い"されているせいで、読む側が身がまえてしまうのだと思います。神や悪魔、宗教、革命など、読む前からなにやら七面倒くさそうな話というイメージがある上に、「ロシア正教の修道院」という、日本人にはおよそなじみのない場面から物語がはじまります。”とっつきづらい話だな”と思うのも無理はありません。
    二つ目の理由は、ロシア語特有の呼び名の問題です。ロシアでは誰かを呼ぶとき、本名のほかに愛務(呼称)を使う場合があって、これがなんともややこしい。・カテリーナーが”カーチャ"くらいならともかく、”ドミトリー"がなぜ・ミーチャ"となるのか?
    「読んでいて、誰が誰だかわからなくなった」という感想は、ロシア語特有の複数の呼称愛称のせいだと思います。
    物語を”わからなく”している三つ目の理由が、作品の影頭に記された「作者の言葉」です。

    困ったことに(路)小説は二つあるのだ。重要な小説は二番目のほうなのである。
    作者ドストエフスキーは「カラマーゾフの兄弟』の"前日上”で、「重要な二番目の小説」は「この小説の十三年後を舞台にした作品になる」と予告しています。
    どんな作品なのか気になるところですが、残念ながら、ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』を刊行したわずか八か月後に急死してしまいました。
    『カラマーゾフの兄弟』は未完の小説ということです。「読んだけど(どんな話か)よくわからなかった」という感想はこのためかもしれません。

  • 翻訳の児童文学のようなテイストは、おそらく狙ってやっているのだろう。
    カラマーゾフの兄弟を読んでいない身としては、
    真相がよく見えず、少し消化不良にも感じました。
    痛快なミステリーではなく、
    この時代のロシアの冷たくて重い空気、
    その中で生きる少年らの揺らぎを味わう作品かと。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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