参加型開発と国際協力 (明石ライブラリー) (明石ライブラリー 24)

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  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750313078

感想・レビュー・書評

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  • 僕は国際協力を巡るさまざまな議論の中でも、特に「住民参加型」という概念を重要視しています。そして「住民参加型」といえばチェンバース先生なので、本書は避けて通れません。

    RRA(Rapid Rural Appraisal:簡易農村調査法)から発展したPRA(Participatory Rural Appraisal:参加型農村調査法)やPLA(Participatory Learning and Action:主体的参加による学びと行動)などの最近何かと話題の手法について、詳細に学ぶことができます。

    さらにこれらの手法は、国際協力分野に限らず、現地調査(フィールドワーク)における参与観察の在り方などにも応用できるはず☆

  • 「参加型開発」は内発的発展論にも通ずるところがある。外からいろいろ手出しをするのではなく、外の者はあくまで「ファシリテータ」に徹する。そしてファシリテータを生み出して、あとは自分たちでやってもらう、という感じ。厚い本だけど、読みづらくはない。

著者プロフィール

イギリスのサセックス大学開発研究所研究員。第三世界における農村開発の実践・研究両方において長年の経験をもつ。ケニア、ボツワナ、スリランカ、インドで働いたほか、アフリカとアジアのその他の国々で農村開発のコンサルタントの仕事に携わる。
主な著書
Rural Development: Putting the Last First (Longman Scientific & Technical, 1983) 〔『第三世界の農村開発 貧困の解決――私たちにできること』穂積智夫・甲斐田万智子監訳、明石書店、1995年〕
Managing Canal Irrigation: Practical Analysis from South Asia (Oxford and IBP, New Delihi, and Cambridge University Press, 1988)
Challenging the Professions: Frontiers for Rural Development (Intermediate Technology Publications, London, 1993)
Whose Reality Counts?: Putting the First Last (Intermediate Technology Publications, 1997)〔『参加型開発と国際協力――変わるのはわたしたち』野田直人・白鳥清志監訳、明石書店、2000年〕
Paticipatory Workshops (Kogan Page Ltd, 2002)〔『参加型ワークショップ入門』野田直人監訳、明石書店、2004年〕
Ideas for Development (Institute of Development Studies, 2005)〔『開発の思想と行動――「責任ある豊かさ」のために』野田直人監訳、明石書店、2007年〕

「2011年 『開発調査手法の革命と再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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