エチオピアを知るための50章 エリア・スタディーズ (エリア・スタディーズ 68)

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  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750326825

作品紹介・あらすじ

80以上の民族が織り成す多様な歴史と文化を持つ北部アフリカの高地国は、日本との歴史的関係も深い。アベベに代表される“長距離王国”と“紛争・難民・飢餓の国”だけでなく、珈琲道、岩窟教会群、失われたアークなど…執筆者が現場で見た溢れる魅力が満載。

感想・レビュー・書評

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  • エチオピアは、アラブやヨーロッパとは一つの世界としてダイナミックに影響しあい、
    国内の民族や宗教の違いや他国との関係による勢力争いと、
    国外勢力の勢力争いが複雑に絡み合いながら歴史が形作られていったのだと実感した。

  • けっこう歴史あるし、キリスト教が国教だった歴史はヨーロッパより長いんだね!

    支配層だった民族とマイノリティの確執や、それに関する食習慣とか面白かった。

    ベト・ギョルギス(ゲオルギウス聖堂)を見に行きたい。え、足すべらせたら危ないんじゃないの?

    かなり多くの章で王朝の話が出てきたんだけど、ほとんど覚えてない。
    イスラムが強くなってからは陸の孤島状態でいろいろ古いものが温存されたらしい。土地制度とかその分近代化途上でも障壁になったようです。

  • エチオピアについて知りたくて読んでみた。よくまとまってるかどうかは分からないけれど、類書が少ない中では一通りエチオピアに詳しくなれると思う。エチオピアの現状というよりは背景に詳しくなる感じか。

  • エチオピア人はコーヒーが大好き。個々人で楽しむのではなく、人をもてなすときにコーヒーを入れる。コーヒーセレモニーが観光の目玉にもなっている。
    1991年にはすべてのユダヤ人がイスラエルに脱出した。
    全人口の約半数がエチオピア正教。
    エチオピアでは教育は近代化のための魔法としてとらえられてきた。
    インディジョーンズの映画「失われたアーク」で有名になった。
    ラスタリファンあるいはラスタと聞いて、すぐに思い浮かべるのはボブマリー。彼のレゲエは人種差別や貧困と闘うラスタファリアンの叫びであり、ジャマイカは、この社会宗教運動の発祥の地である。
    ラスタリファンをエチオピアと関係づける説が注目されるようになるのは、1970年代に入ってから。ガーヴィーがエチオピアニズムの種からラスタリファニズムという花を咲かせたことは自明。
    2006年には小泉首相が訪問している。

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著者プロフィール

岡倉 登志(おかくら・たかし):1945年生まれ。明治大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。大東文化大学名誉教授。横山大観記念館評議員。専門は19~20世紀のヨーロッパ・アフリカ関係史、日本と西洋の交流史。天心岡倉覚三の曾孫にあたる。著書『二つの黒人帝国』(東京大学出版会、1987年、駿台史学会奨励賞)、『「野蛮」の発見――西欧近代の見たアフリカ』(講談社、1990年)、『世界史の中の日本――岡倉天心とその時代』(明石書店、2006年)、『岡倉天心 思想と行動』(共著、吉川弘文館、2013年)など多数。

「2024年 『岡倉天心『茶の本』の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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