文化・メディアが生み出す排除と解放 (差別と排除の[いま]) (差別と排除のいま 第 3巻)
- 明石書店 (2011年7月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750334356
作品紹介・あらすじ
日本社会の伝統的な差別形態が見えにくくなっている中で、インターネットといった新しい伝達手段の普及もあって、新たな差別と排除が広がっている。本巻では、食、音楽、スポーツ、映画、マンガなどに表れる差別と排除の今日的形態をあぶり出す。
感想・レビュー・書評
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現代に残る、差別と排除を、メディアがどう描いているのか、メディアを通して私たちはどう認識しているのかを知る一冊でした。
具体的な事例が多く、自分で他の資料を参照することも出来て読みやすかったです。
社会人になり、社会一般の構造・システムに組み込まれていくほど、見えない社会のことが気がかりになり、手に取りました。
メディアで表現しようとするほど、物事が2項対立的に描かれて、中間的な存在にある人が排除されたり、あるステレオタイプの押し付けになったりする。障がい者表象については、何点か、ドキュメンタリー作品が多く紹介されていたので、必ず観てみようと思います。
悪意はなくても、人の手によって加工されると、そこからもれる人、傷つく人が生まれてしまうことを、忘れてはいけないと思います。
それをメディアは扱わないからこそ、こういうところから事実を得るしかない、というのも悲しいことですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マイノリティへの差別に対する表現は難しい。
在日、部落。
何をどう伝えるか。何でもタブーにしてしまうからな。
インターネットでますます多くの一般人が差別やらの表現を語りだした。もはやインターネットは誰にも止められない。