福島、飯舘 それでも世界は美しい 原発避難の悲しみを生きて

  • 明石書店 (2012年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784750336022

感想・レビュー・書評

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  • 大飯原発が稼働し、これから他の原発もなし崩しに稼働しようとしている今、読むべき本だと思う。

    ひとたび事故が起これば、何が起こるか。
    当事者の声を聞き、一人一人が向き合い、考えることが必要。

  • 飯館村に移住し夫と農的生活をしていた彼女を襲ったのは愛する夫の死、素晴らしい自然と友人たちに癒され励まされて居所となった飯館村。そこに大震災と原発が襲う。避難民と名づけられても彼女の居場所は飯館なのだ。そこには夫の魂が宿り、原発など知らないよとばかりに生き物たちが生息している。見えない放射能すら受け入れてここに生きると思う彼女の真摯な姿勢を本当に美しいと思う。人間が生きるということに向き合う人がいることに私はその苦しみにはおよばないけど、清い涙を流し、忘れないと誓う。

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著者プロフィール

1965年名古屋市生まれ。愛知大学文学部史学科卒。バブル時代の20代は服飾雑貨の販売やバイヤーの仕事をする。バブル崩壊後に環境問題に目覚め退職。環境、社会、心などに関するイベント、映画上映会のスタッフを数多く務める。その間に、教えない教育に出会い「すくーるかえる」を開設。「すくーるらくだ」主催の『考現学』の会に参加、執筆と編集を学ぶ。2004年結婚を機に飯舘村に移住。自然卵養鶏を営む夫と共に、野菜、果樹を育てて料理や加工品作りに精を出す農的暮らしに入る。2007年に夫をがんで喪ってからは、地域通貨の会「どうもない」に入会、仲間に助けてもらいながら森の中で一人で暮らす。2010年から福島市飯野町の「福祉NPO青いそら」で事務の仕事を始める。現在、職場近くに避難し、週末は飯舘に帰る生活を続けている。

「2012年 『福島、飯舘 それでも世界は美しい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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