現代イラクを知るための60章 (エリア・スタディーズ115) (エリア・スタディーズ 115)

制作 : 酒井 啓子  吉岡 明子  山尾 大 
  • 明石書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750337777

作品紹介・あらすじ

権威主義が潰えた一方、国際社会からの孤立、うち続いた戦闘やテロによって、イラクは“ポテンシャル”開花の機会を失っていた。大河が育んだ文明、多様な民族が織りなす歴史と文化、生産力の高い灌漑農業、石油が支える経済、高度な教育。この国のもつ可能性と希望ある未来を多面的に描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 【「人工国家」だから国内の社会集団が固定的に対立しているという認識は,イラク政治をミスリーディングしている。実際は,より複雑で流動的なのである】(文中より引用)

    度重なる戦争の影響もあり,争いや紛争との関連で語られることの多いイラク。その歴史や地理,さらには文化までをも概観しつつ,同国の包括的な理解を促す一冊です。著者は,それぞれ中東地域を専門とされている酒井啓子,吉岡明子,山尾大。

    幅広い分野に及ぶ情報が,それぞれコンパクトにまとめられているため,イラクに関して興味がある人が最初に手に取る1冊としてもオススメの作品。それぞれの専門性を発揮しながら,読み手の視線をしっかりと書き手が意識しているため,途中で投げ出したくならないという点も評価のポイントです。

    このシリーズは本当に勉強になります☆5つ

  • 1分間勉強法/記憶法  タイムマジック忠実に3回通読。

    いい本だと思う。が、
    おぼえてない!いくつか投稿している井啓子 だけ。

    ぱらぱらいまめくり直しても、おぼえているのはアラビアのロレンスとガートルードくらい。

  • この本のシリーズ全般に言えるのだが、テーマ国の概要を広く、そこそこ深く一冊で学べる便利な本。専門家が執筆しており、背景知識がない人向けではないような印象。旅行前に読んでおこう、と気軽には言えない本な気がする。

    アカデミア、民間企業、市民といった立場が様々な人が長年イラクに関わっている。その事実には胸を動かされた。

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著者プロフィール

千葉大学教授

「2016年 『食料消滅!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井啓子の作品

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