- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750341484
作品紹介・あらすじ
香港のトップを選ぶ「普通選挙」が実施されないことを知った若者たちが始めた抗議活動。市民も加わり、巨大な運動へと発展していった。だが、ある時期から市民の支持を失い79日間で幕を閉じた。雨傘革命とは何だったのか。社会・政治状況の分析と現地の人へのインタビューで多面的に考察し、今後の行方を展望する。
感想・レビュー・書評
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天安門事件の安冨先生の貴重な証言がある。2014 秋、香港の雨傘革命のこともよく知らない。構造的にアジアについて無知であるのが恐ろしい。一ヶ月で一気呵成に仕上げた本には熱量がある、一気に読める。今も続く香港民主化運動がどんな状況で進んでいるものなのか、アヘン戦争から説明してもらえます。「社会がない」、人は人、という価値観の香港人が立ち上がったメンタリティの分析が興味深かった。ところどころ泣ける。いちばん泣けるのがシンディ・ローパーっていう…(2019-09-19)
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香港のデモの理由が説明されている。
民主的な選挙の実施を期待していたが、国が推薦した人のみが立候補できる制度だったことへの反発。
尖閣が1972年から主張されたのは、国連に認められたから。それまでは1票でも多く賛成票がほしかった中国。
毛沢東は日本がなければ共産党は勝てなかった。日本にむしろ感謝したいという発言がある。 -
おすすめ資料 第289回 (2015.6.26)
同じ2014年の抗議行動でも、香港と台湾とでは、理由や歴史的経緯に違いがあります。
香港の「雨傘革命」の場合は、中国政府の一国二制度と、返還後の香港での期待との間で、大小さまざまな齟齬が生じていることなどが挙げられます。
本書をきっかけに、そういった香港の現状や経緯に触れ、より理解を深めていくことをおすすめします。 -
香港は中国という国家の枠組み内の話になると、突然割れてくる。
アメリカのコントロールはない。