「アウンサンスーチー政権」のミャンマー――民主化の行方と新たな発展モデル

制作 : 永井 浩  田辺 寿夫  根本 敬 
  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750344072

作品紹介・あらすじ

2016年3月に発足した「アウンサンスーチー政権」のミャンマーについて、これまで深く関わってきた7人の執筆者が、政治、経済、産業、少数民族問題、対日関係、軍との関係など、多様な角度からアプローチし、その特徴と今後について論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 今月初旬のミャンマーでの軍部によるクーデターのニュースを見て心を痛めたと同時にミャンマーの内政について今まで全く無知であったことを痛感したので、これを機に勉強しつつ、何か力になれないか考えようと思い先ずは本書を図書館で借りてきました。

    1〜7章編成で、各章の執筆者が異なった視点、ジャンルからミャンマーについて触れている為他の方も仰っているように入門書として最適だと思います。
    歴史があまりにも複雑で様々な利害関係でごちゃごちゃしてるので(アジア史あるある…)本書だけでは不十分ですが、手っ取り早く基礎を身につける分には良書でした。
    特に第一章のスーチー政権の挑戦を読んだ後には何となく戦後のミャンマー政権について大方の流れを掴むことができましたし、第三章では、軍政内部からの視点で民政への譲歩とその背景について書かれていて、軍がスーチーさん率いるNLD側に譲歩したのは単に選挙で圧勝されたからだけではなくそれなりに利権がちゃんと絡んでたんだなぁと目から鱗でした。

  • 読みやすい。複数人が書いているため、長さもちょうど良く、飽きない。根本先生の本をこれまで読んできたが、そこで詳しく書かれなかったことが知れてよかった

  • 少し古い本だが、様々な分野のミャンマー第一人者が多方面から書いているので、非常に立体的にミャンマーを知ることができる。民主化運動についてなど、ドラマティック?で興奮した。入門書として最高。

  • 近代史・政治・経済・難民などの視点からミャンマーを紐解いていく。最新の情報を踏まえながらざっくりと全体像を知ることができる。ただ物足りなさを覚える。この本からはじめて、より関心のあるトピックを深堀するというのが良いかも知れない。

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著者プロフィール

1941年、東京生まれ。東京外国語大学ロシア科を卒業後、毎日新聞に入社。バンコク特派員、外信部編集委員などをへて神田外語大学教授。現在は同大学名誉教授。
著書に『される側から見た「援助」――タイからの報告』(勁草書房、1983年)、『見えないアジアを報道する』(晶文社、1986年)、『アジアはどう報道されてきたか』(筑摩書房、1998年)、『戦争報道論――平和をめざすメディアリテラシー』(明石書店、2014年)。編著に『「アウンサンスーチー政権」のミャンマー』(明石書店、2016年)、共訳書にアウンサンスーチー『ビルマからの手紙』(毎日新聞社、1996年)など。

「2018年 『「ポスト真実」と対テロ戦争報道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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