ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙開闢から138億年の「人間」史

  • 明石書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750344218

作品紹介・あらすじ

最新の科学の成果に基づいて138億年前のビッグバンから未来にわたる長大な時間の中に「人間」の歴史を位置づけ、それを複雑性が増大する「8つのスレッショルド=大跳躍=」という視点を軸に読み解いていく。宇宙論、生物学、化学などの自然科学と歴史学、地理学、社会学などの人文社会学が融合した「新しい学問」、ビッグヒストリーのオリジナルテキスト。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙誕生から今日までの歴史を読み解き、未来への糧とする試み。その試みは大いに共感するが、読み物として面白みにかけるのは事実。ということは世界史や歴史が好き、あるいはその有用性に気づいた人なら読み進められるが、それ以外にはまだ消化できないという段階。とはいえ、わかりやすくするという段階はまた様々な表現者が出てくるので、本構想と試みはとても賛成。

    数学、物理、化学、生物、哲学、史学、経済学などが融合する必要性なども腑に落ちると思う。

    わたにしもまだまだ消化不良な点が多いが、興味を持ったところもまあ多数あった。

  • 宇宙誕生から人類までの全歴史を一貫して客観的に記述しようとするビッグヒストリー学の成果をまとめた一冊。

    宇宙論にも地球や生命の歴史にもまだ解明されてないところはあるとはいえ既にほぼ一貫した歴史を知ることができる時代に生きているというのはすごいことです。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/676144

  • スケールの大きな歴史の本。これに比べるとすべてがちっぽけなものに思えてきます。『スレッショルド』というのは面白い考えだと思います。

  • ふむ

  • 2018.03.05 朝活読書サロンで紹介を受ける。

  • 宇宙の始まりから終わりまで。といってもその中に含まれる普通の世界史の部分がメインで記述も厚く,その点大いに復習になった。人類出現以前と以降を,「複雑さの増大」を鍵に読み解いていくのが特色で,とても刺激的な読書だった。
    現生人類にとっての過去の歴史は,熱い宇宙が冷えていく過程で,単純だった構造が複雑化していくものだった。複雑さは,ゆっくり徐々に増えてきたのではなく,世界の前提を書き換えるほど急増する時期が何度かあった。著者たちはビッグバン,恒星の出現,重い原子の生成,地球の誕生,生命の誕生,人類の出現,農耕の開始,産業革命の8つを挙げ,どんな条件が揃ってこれらのスレッショルドをもたらしたのか,そういう視点で歴史を綴っている。高校で学ぶ世界史ほど細かなイベントは扱わないが,文理融合で大局的に歴史を見つめることで,世界についての理解は一層深まる。副読本にうってつけな感じ。

  • 【投票者イチオシ】壮大にも程がある。https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001111548/?lang=0

  • 目次みてペラペラめくっただけでわかる。
    これは良書。
    (正式な感想はあとで。)

    まず、内容の狙いがいい。ほとんどの学問が包含されるスケール。文理を分けるデメリットがよくわかる。この本を大まかに通して理解できることを、高校〜大学教養程度の修了要件としたいくらい。いろいろな学問に触れる意義がわかり、同時に、世界の見方の基盤にもなる。

    次に、図や写真が多い。似たことを扱った良書はあるが、ほとんどは文字98%図2%という感じで、内容をイメージするのに骨が折れる。(実際自分も後半流し読みになってしまったケースがしばしば。。) それと比べるとこの本は読むのがとても楽で、図の印象から内容を頭に残しやすく、最後まできちんと読めそう。

    これを出版できる社会になっていることand/orこれを出版した出版社の判断を祝います。

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著者プロフィール

ジョンズ・ホプキンス大学で博士号を取得。ドミニカン・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニアでの補助的教育資格プログラムのディレクターを務める。

「2016年 『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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