社会情動的スキル――学びに向かう力

著者 : 経済協力開発機構 荒牧美佐子 都村聞人 木村治生 高岡純子 真田美恵子 持田聖子

制作 : ベネッセ教育総合研究所 

• 明石書店 (2018年5月12日発売)

作品紹介・あらすじ

現代の社会において成功した人生を歩むためには、バランスのとれた認知的スキルと社会情動的スキルが鍵となる。本書は、人生の成功に結びつく社会情動的スキル（あるいは非認知的スキル）を特定し、そうしたスキルを育成するための方策を整理する。

感想・レビュー・書評

[sugar41さんの感想 · 2022年10月5日]

以前読んだ本に紹介されていた本、ということで読んでみました。
こちら（↓）の本の日本語訳のようなのですが、翻訳がいまいちな気が…。
https://www.oecd-ilibrary.org/education/habilidades-para-el-progreso-social_9789264253292-es

主旨をまとめると、以下のような感じかと。
・基本的に、社会情動的スキル（非認知的スキル）の向上は、社会への貢献度を上げるにあたり有効。
・基本的に、社会情動的スキルの向上は、認知スキルの向上にも有効。
・認知スキルは、進学や就職には役立つが、社会への貢献度の向上への寄与は社会情動的スキルほどではない。
・社会情動的スキルは、認知スキルと同様、育成可能。
・学校では、認知スキルの育成は十分な経験があるが、社会情動的スキルの育成の経験は不十分。
・とはいえ、社会情動的スキルに関する知見は、まだまだ足りない。

時間がない人は、まえがきとあとがきを読めば十分です。
そこさえ読めば、本（OECDによる報告）の主張は理解できるので。