ラーメンの歴史学――ホットな国民食からクールな世界食へ

  • 明石書店
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本棚登録 : 74
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750346816

作品紹介・あらすじ

中国から日本に伝わり、1000年近い歳月を経て世界的な人気料理となったラーメンの歴史を英国のアジア研究者が紐解き、明治維新以降の近代化と食、戦後の対米関係やポップカルチャーとの関連も含め縦横無尽に論ずる、新たなラーメン学の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • よく調査、研究していると思う。外国人が書いたとは思えない。
    ただし、江戸時代以降、明治から二次大戦後の内容については、考え方には違和感があり不同意。確かに米食に批判的で、肉食やパン食を賛美する考えを持った日本人もいたではあろうが、少数意見だと思う。特に戦時中の日本人は米こそが主食であると思い込まされていたとの意見は的が外れていると思う。ラーメンについての記述が素晴らしいだけに、それ以外の食文化の歴史研究の浅さが残念。

  • ケンブリッジ大学日本学科准教授である著者が、ラーメンという料理を通して、日本の歴史を分析した一冊。著者によれば、日本の食文化に革命的な変化が起きた時期は、第一に“江戸時代”、第二に“明治維新”、第三に“戦後の復興”。“歴史と食”は、表裏一体であることを実感できる一冊です。

  • これはすごい本です。
    「ラーメン」とはあるものの、ほとんど内容は日本人の
    食の歴史を網羅しています。

    しかも古事記など神話から現代にかけて、すべてと言って
    いいくらいの範囲においてです。

    2018年にフジテレビの27時間テレビで「日本人は何を
    食べてきたのか」というものを放送していますが、その
    答えはすべてこの本に書かれていると言っていいです。

    今や世界が認める日本食(和食ではない)である
    「ラーメン」。
    それが今も進化し続けていることに日本人はもっと誇り
    を持つべきと感じる一冊です。

  • 1.私は超ラーメン好きなので食べるだけではなく、ラーメンについての知識も知りたくて購入しました。

    2. ラーメンの歴史を辿ってみるとかなり昔からできていたことに驚きを感じました。小麦粉を粉にする技術が確立したのは紀元前3000年前とされており、そこから製麺技術が確立したとされています。このように、ラーメンは中国から生まれたにもかかわらず、今世界では「日本のラーメン」がブームになってます。現に日本国内でも空前のラーメンブームが来ており、ラーメン屋は町に必ずあるといっても過言ではありません。どのように生まれ、現代まで普及してきたのか、主に中国と日本の歴史の観点からラーメンについて分析するという珍しい一冊です。

    3.私は超ラーメン好きなので、今まではとにかく美味しいラーメンを食べて満足していました。しかし、たまには歴史として学んでみるのも面白いと思いました。ラーメン好きの方には読んでいただき、お話できたら楽しいのですが、著者が教授なので、かなり重い本です。私も全て理解したとは思っていないので、目次で気になった部分しか読んでいません。趣味の世界を広げるのも意外と楽ではないと実感した一冊でした。

  • 麺王国の歴史と現在―象徴としてのラーメンへ
    古代中国の食卓から―麺の誕生
    宮廷食と庶民食
    日本の国際化、外国の食べ物、鎖国
    江戸時代の食文化とラーメン伝説
    明治維新―ラーメンへと通じる食の革新
    外交と接待術
    帝国と日本の料理
    第二次大戦中の料理―迷走する世界
    食の歴史―戦後のインスタントラーメン〔ほか〕

  • 古代から現代に至るまでの日本の食文化の歴史を、ラーメンを軸として叙述。
    ラーメンが日本の「国民食」、さらには世界的な知名度・人気を博するに至った素地がいかに形成されてきたかが述べられている。

    社会史・食文化史というテーマの性質もあってか、本文の内容は直接ラーメンに関わるもの以外にも多岐にわたり、時にまとまりのない箇所も見られるが、全体としては読みやすく、食の観点から日本史を捉え直すのに適している。
    文献資料のほか、著者自身が行ったインタビューの引用も豊富であり、面白く読める。

  • 結構読み切るのが大変だった。
    ラーメンが「国民食」になる過程を、日本の古代からの食生活、社会環境も含めて解き明かす。ことはラーメンだけではなく、本当に多角的な、外国人の視点で。
    そう面白いとは思わなかった。外国人向けの本てこともあってか。以前読んだ、カレーの本の方が面白かったな。

    普通にあの戦争のことを、日本の侵略とサラって言うところが一番気になった。

  • 日本でラーメンに魅せられた外国人による”学術書”です。ラーメンの歴史というよりも、古代から現代までの日本の食事がどのように変遷してきたかについての歴史学。本書の大部分は直接的にはラーメンに関係ありません。読みやすいし大変勉強になると思いましたが、ラーメンっていつからあるの?ぐらいのことが知りたくて読むには長ぎる。ラーメンは日本食か?そもそも日本食、日本料理、和食とは何か?いや、どこであれ伝統的な国民食なんてあるのか?というような本質的な疑問を探る旅の記録です。もちろん、日本式のラーメンが現代のように繁栄し、アジアや欧米にも広まるのはいつからの話なのかという部分も解き明かされていきますが、正直、もう少しラーメンについての具体的な情報が述べられているのかと思ったが、その辺は意外にあっさりしていた。

  • 東2法経図・6F開架 383.8A/Ku88r//K

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著者プロフィール

プリンストン大学から博士号を取得。ノースキャロライナのデイヴィッドソン大学歴史学研究科、米国国務省東アジア課等を経て、現在ケンブリッジ大学アジア・中東研究科日本学科准教授。主な著書にMen to Devils, Devils to Men: Japanese War Crimes and Chinese Justice. Harvard University Press, 2015.(米国歴史学会ジョン・K・フェアバンク賞受賞)、Yoichi Funabashi and Barak Kushner, eds. Examining Japan's Lost Decades. London: Routledge, 2015〔共著、邦訳:船橋洋一編著『検証 日本の「失われた20 年」――日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか』(東洋経済新報社、2015年)〕、『思想戦――大日本帝国のプロパガンダ』(明石書店、2016年)などがある。

「2018年 『ラーメンの歴史学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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