黒い匣 (はこ) 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命――元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層

  • 明石書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750348216

作品紹介・あらすじ

この終わりなき悪夢の物語は2015年、債務の束縛に抵抗して立ち上がったギリシャの人びとの、半年間の反乱の実録である。おぞましく行使される欧州の権力。だが希望は傷つくことなく残っている。これは普遍的な、そしてまさに日本にとっての物語なのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 【偉大な悲劇作家たちが教えてくれたように、最高の権威とまったくの無力さの組み合わせほど、悲惨なものはないのだ】(文中より引用)

    金融危機の最中にギリシャのチプラス政権の下で財務大臣を務めたヤニス・バルファキスが記した回顧録。EUエスタブリッシュメントとの行き詰まる交渉から政権内での駆け引き、そしてあるべきヨーロッパの姿に到るまでを縦横無尽に語り尽くしています。原題は、『Adults in the Room: My Battle with Europe's Deep Establishment』。

    上下段組みで500頁超えという圧倒的な分量ですので、分野に興味がない読者にとってはとっつきづらいかもしれませんが、文句なしに圧倒的なインサイダー情報が得られる一冊。国際金融や欧州情勢のみならず、民主主義や財政の問題などについても広く考えの糧を与えてくれる読書体験でした。

    素直に読んで良かったです☆5つ

  • 【書誌情報】
    『黒い匣 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命 ――元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層』

    原題:Adults in the Room: My Battle With Europe's Deep Establishment (London and New York: Random House, 2017)
    著者:Γιάνης Βαρουφάκης(1961-)
    訳者:
     朴  勝俊
     山崎 一郎
     加志村 拓
     青木  嵩
     長谷川 羽衣子
     松尾  匡

    価格:本体2,700円+税
    ISBN:9784750348216
    判型・頁数 A5・592ページ
    出版年月日 2019/04/20 

    この終わりなき悪夢の物語は2015年、債務の束縛に抵抗して立ち上がったギリシャの人びとの、半年間の反乱の実録である。おぞましく行使される欧州の権力。だが希望は傷つくことなく残っている。これは普遍的な、そしてまさに日本にとっての物語なのだ。
    http://www.akashi.co.jp/book/b453574.html


    【簡易目次】
     謝辞
     日本語版への序文
     序文
     主な登場人物

    第Ⅰ部 われらが不満の冬は続く
     1 序章
     2 ベイルアウティスタン=救済策の植民地
     3 彼らは舌を弓のように引き絞る
     4 立ち泳ぎ
     5 光明が消えることへの怒り

    第Ⅱ部 決意の春
     6 戦端が開かれた
     7 幸先のよい二月
     8 嵐の前の熱狂
     9 この瞬間に酔いしれる、どんよりと
     10 正体を現す
     11 われらが春は遠ざかる
     12 メルケルの魔法
     13 レディと直談判
     14 残酷すぎる一か月

    第Ⅲ部 勝負の終わり
     15 破滅へのカウントダウン
     16 あの部屋の大人たち
     17 ロバたちに導かれたライオンたち

    エピローグ

    付録
    訳者解説[松尾匡]
    この物語に関連する主な出来事
    原註
    索引

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著者プロフィール

1961年アテネ生まれ。経済学者。2015年1月に成立したギリシャの急進左派連合政権(チプラス政権)で財務大臣を務め、国際債権団(トロイカ)との債務再編交渉を担当した。政権入りするまで長年にわたり、英国、オーストラリア、米国の大学で教授職を務めた。大臣職を辞任した後は、民主主義の再生に向けて活動し、世界中の聴衆に語りかけている。2016年からは欧州の草の根政治運動、DiEM25(Democracy in Europe Movement)の顔役を務め、2018年11月には米国の上院議員バーニー・サンダース氏らとともに革新的左派の国際組織、プログレッシブ・インターナショナル(Progressive International)を立ち上げた。著書は、Talking to My Daughter About the Economy: A Brief History of Capitalism (Bodley Head, 2017)〔関美和 訳『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』(ダイヤモンド社、2019)〕、And The Weak Suffer What They Must? (Bold Type Books, 2016) など多数。

「2019年 『黒い匣 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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