不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750349756

作品紹介・あらすじ

大著『21世紀の資本』の原点ともいえ、1990年代に刊行後改訂を重ねる概説書の邦訳版。経済的不平等の原因を資本と労働の関係から理論的に分析するとともに、その解消のために最も重要な方法として、租税と資金移転による財政的再分配の役割を説く。

感想・レビュー・書評

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    https://courrier.jp/columns/282181/

    不平等と再分配の経済学 - 株式会社 明石書店
    https://www.akashi.co.jp/smp/book/b505173.html

  • 頭が悪いのか1回読んだだけじゃ理解できなくて、もう1回ゆっくり読みたいという意味で星4つ。

    読みづらかったんだよな・・・

  •  内容は五つ星だが、日本語訳と訳者解説が1.5星くらい。


    【書誌情報】
    原題:L'ÉCONOMIE DES INÉGALITÉS(原著第7版、2015年)
    著者:Thomas Piketty(1971-)
    訳者:尾上 修悟(1949-)
    出版社:明石書店
    定価:2,400円+税
    出版年月日:2020/02/28
    ISBN:9784750349756
    版型:4-6
    頁数:232
    https://www.akashi.co.jp/book/b505173.html


    【簡易目次】
    序論 007
    第一章 不平等とその変化の測定 013
    第二章 資本/労働の不平等 043
    第三章 労働所得の不平等 105
    第四章 再分配の手段 161


    【目次】
    読者への覚書 [003]
    目次 [005]

    序論 007

    第一章 不平等とその変化の測定 013
    所得の異なるタイプ 013
    賃金の不平等 017
      国際比較
    所得の不平等 022
      国際比較
    歴史的かつ地理的な不平等 027 
    不平等の歴史的変化 030
      不確実性に向かう歴史の一大法則
      賃金から所得へ
      雇用に対する不平等

    第二章 資本/労働の不平等 043
    総所得に占める資本の割合 043
      資本/労働の代替の問題
        資本/労働の代替の概念
        「直接的」再分配か、あるいは「財政的」再分配か
        資本/労働の代替の弾力性という概念
        資本の供給弾力性
        資本家と価格のシステムは必要か
      短期の理論と長期の理論の妥協
    [コラム]資本の割合の測定 066
        付加価値の割り当てから世帯の所得へ
        利潤の割合の規則性という教訓
        誰が社会保険料を支払うのか
        コブ・ダグラス型生産関数?
        歴史的時間は政治的時間と対立するか
        利潤の割合は、米国とイギリスでどうして増えないのか

    資本の割当ての発展 087
      完全な信用と収斂の理論
        富裕国と貧困国の間の収斂の問題
      資本市場の不完全性の問題
        公的介入の可能性
        資本に対するフラット税
      
    第三章 労働所得の不平等 105
    賃金の不平等と労働所得の不平等 106
      人的資本の理論の説得力 
        歴史的に大きな不平等
        供給と需要のゲーム
        一九七〇年以降の賃金の不平等の増大
        技術的変化はバイアスを与えるか
        賃金の不平等とグローバル化
      賃金をいかに再分配するか
        かなり大きな政治的問題
      人的資本の不平等はどこから生まれるか
        不平等は効率的か
        家族と教育支出の役割
        人的資本の非効率的な分離の問題
        労働市場に関する差別
        財政資金移転に対する積極的格差是正措置(アファーマティブ・アクション)

    賃金の不平等の社会的決定 140
      賃金の形成における労働組合の役割
        労働組合は財政的再分配の代わりになるか
        労働組合は経済効率の要因か
      雇用者の買い手独占力
        最低賃金の上昇は、雇用水準をいつ高めるか
      効率的な賃金と公正な賃金
        国民的な伝統と賃金の不平等

    第四章 再分配の手段 161
    純粋な再分配 161
      再分配の平均的な税率と限界的な税率
        賃金労働者間の再分配の欠如
        限界税率の「U」字曲線
      公正な財政的再分配
        あまりに多くの徴税は租税を損なわせるか
        米国の勤労所得税額控除
        財政的再分配は失業減少させるか  
        マイナスの租税と市民権を持つ人の所得」

    効率的な再分配 184
      再分配と社会保障
        効率的な社会保障
        社会保障は財政的再分配の手段か
      再分配と需要

    訳者解題 [197-212]
    引用・参考文献 [213-220]
    索引 [221-225]

  • 開発目標10:人や国の不平等をなくそう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50196342

  • 21世紀の資本論の方が様々な国を扱っているせいか、はるかに面白い。これは少し専門的である。

  • 「21世紀の資本」の前に書かれたもの。
    世界的ベストセラーとなった「21世紀の資本」を読んだあとでは新鮮味がない。

  • 東2法経図・6F開架:331.85A/P64f//K

  • 格差社会の中で再分配の重要性を説いた本。いまの大不況と社会変革が必要なときにもこの理論が通じるのかな。

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著者プロフィール

フランス国立社会科学高等研究院の研究所長、パリ経済学校の教授、ならびにグローバル不平等研究所の共同主宰者。とくにLe capital au XXIe siècle (2013)(山形浩生・守岡桜・森本正史訳『21世紀の資本』みすず書房、2014年)、Capital et Idéologie (2019)、Une brève histoire de l’égalité (2021)の著者として知られる。

「2023年 『差別と資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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