飼いならす――世界を変えた10種の動植物

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本棚登録 : 130
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750350851

作品紹介・あらすじ

狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の種を手なずけることで、人口を増やし、文明を興した。最新の遺伝学や人類学の知見を織り交ぜ、人間とその盟友になった種とのかかわりを軸に歴史を概観し、これからを展望する、驚嘆すべき「われわれの物語」。

感想・レビュー・書評

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  • ポケモンとかラノベやゲームの影響でTame、テイムとかテイマーとかってよく聞く言葉になってる感あり。ポケモンなどではモンスターをテイムして、プレイヤーに使役させる。ともかく、本作では人類がテイムしてきた主要10種類について語られる。イヌ、コムギ、ウシ、トウモロコシ、ジャガイモ、ニワトリ、イネ、ウマ、リンゴ、ヒト。全ての面白かったが、特にイヌでの故郷について、コムギの遺伝子について、ニワトリの章で語られる遺伝子操作等についてなどが印象に残る。訳も読みやすくエンジョイできた。

  • 今週の本棚:『飼いならす』=アリス・ロバーツ著、斉藤隆央・訳 - 毎日新聞
    https://mainichi.jp/articles/20201031/ddm/015/070/004000c

    Alice Roberts
    https://www.alice-roberts.co.uk/

    飼いならす - 株式会社 明石書店
    https://www.akashi.co.jp/book/b532908.html

  • こういう本は大好きである.
    ちなみに10種とはイヌ,コムギ,ウシ,トウモロコシ,ジャガイモ,ニワトリ,イネ,ウマ,リンゴ,ヒト,である.ヒトとその他の動植物との長年の相互依存関係を展開してたどり着いた,遺伝子組み替え(GM)食品に関する著者の考えには,同意できないところもあるのだが,近年のすさまじい遺伝子解読の成果も踏まえて論じられる,10種の動植物の家畜化,農作物化の歴史はとても興味深い.また,最終章のタイトルは「ヒト」である.我々も気候の変化,および,他の動植物の家畜化・栽培化によって,文明を発達させることができたのみならず,その性質までも変化させてきた.

    どこに書かれていたかもう忘れてしまったが(ジャレド・ダイヤモンドの鉄・病原菌・銃?),トウモロコシの祖先はトウモロコシとは似ても似つかない実しかつけず
    ,トウモロコシというヒトが有効に利用できる形に改良できるまでには途方もない時間と努力が必要であった,だから新大陸は文明の発展という観点から旧世界に対して大幅に後れを取った,という趣旨の話がずっと頭に残っていた.しかし,氷河期という環境の変化が,進化に大きく影響し,トウモロコシの野生種→栽培種への変化は,それほど大仕事でもなかったようだ.これに限らず,ヒトも含めて「氷河期」と「氷河期の終了」いう環境の変化が,あらゆる進化に激甚な影響を与えた,というのが最新の知見のようだ.

    リンゴの原産地は,カザフスタンのアルマトイという都市の近郊にあり,そこにはリンゴの巨木が生い茂る森があるという.いつか訪ねてみたいなあ.

  • タイトルは自動詞ではなく他動詞の『飼いならされた』の方が適切だろう。
    イメージ通りの『飼いならす』事例なんて、本書でも暴れる野生馬を何とか乗りこなそうと悪戦苦闘する若者の話だけで、それも空想だから。

    実態は、主人である人間が下僕である動植物を一方的・意図的に従わせたのではなく、ほぼ偶発的にそれ自身の従属性を開花させたに過ぎず、しかも関係は相補的・相互依存的なもの。
    牛乳なんてそもそも、消化もできず腹痛になるだけなのに、やがて人間のDNAを書き換えたのでもよくわかる。
    下剤にしかならなかったのに、よくトライし続けたよな。

    結局のところ、高い栄養価に目をつけて、長期的な視野に立っていたわけではなく、試行錯誤の結果で、ミルクでダメなら一度発酵させてチーズにして食っちまおうとか、いろいろやってるうちに「乳糖耐性」を身につけて生乳も楽に消化できるようになったんだから、どっちが飼いならしてるのかわかんない。
    それよりも、見るからに手にとって食べて栽培したくなるリンゴと違って、なんで硬くて粒も小さな地味な草でしかない稲に目をつけたり、土の中から毒も持つ塊茎を探して掘り出して食した(ジャガイモのこと)ことの方が驚きで、われわれの祖先のやぶれかぶれの創意工夫に感心してしまう。

    ネアンデルタール人やデニソワ人との交雑もそうだけど、頭にあるのは性欲と食欲で、結局の所、一緒にダンスできる相手となら、どんな相手とも踊ってきたのであり、いま問題になっているのは、われわれが飼育栽培化できなかった、その他の種の今後の運命ということになる。
    野生種と言っても純粋で孤立した種などおらず、家畜化したものの交雑が見られ、相互に関係している。

    最後のヒトの自己家畜化の議論は一面的で、恐ろしいほどの悪意に満ちた能動的な攻撃性には触れず、寛容になったと語るだけで、ランガムの『善と悪のパラドックス』の方が数段良かった。

  • レビューはブログにて
    https://ameblo.jp/w92-3/entry-12672622408.html

  • 選書番号:188

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/538100

  • ふむ

  • 東2法経図・6F開架:642A/R52k//K

  • 11月4日新着図書【狩猟採集民だった人間が農耕・牧畜を始めることで自然とのかかわり方が大きく変わりました。人間と10種の動植物とのかかわりを軸に、人間とは何者なのかを探究しています】
    タイトル:飼いならす:世界を変えた10種の動植物
    請求記号:640:Ro
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28176247

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著者プロフィール

人類学者。バーミンガム大学教授(「科学への市民の関与」講座)。1973年イギリス生まれ。テレビ番組の司会者や著作家としても知られ、BBC2で人類進化をテーマとするいくつかのシリーズ――The Incredible Human Journey(「人類 遙かなる旅路」としてNHK Eテレ『地球ドラマチック』で2013年に放映)、Origins of Us、Coast、The Celtsなど――に出演。翻訳された著書に『人類20万年 遙かなる旅路』(文藝春秋)、『アリス博士の人体メディカルツアー 早死にしないための解剖学入門』(フィルムアート社)、『生命進化の偉大なる奇跡』(学研プラス)、編著に『人類の進化大図鑑』(河出書房新社)がある。

「2020年 『飼いならす 世界を変えた10種の動植物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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