- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750351070
作品紹介・あらすじ
いまもっとも注目されている韓国文学。さまざまな土地にゆかりのある、古典から現代まで総勢60人の作家/作品を通して、読者を旅に誘う。韓国を愛するすべての人に向けた、豪華執筆陣による珠玉のエッセイ集。
感想・レビュー・書評
-
──文学と旅はよく似ている。──
本書は文学を手掛かりにして、韓国に旅立つための案内書だ。
執筆者たちは、韓国の古典から現代までの作家と作品について「場所」をキーワードにして語っている。その「場所」とは、作品の舞台であったり、作家が育った故郷であったり、執筆者が作家と出会った場所であったりと様々。
現在の韓国文学は女性作家たちが書いた小説、特にフェミニズムの視点を含んだ作品が大きな流れを作っている。『82年生まれ、キム・ジヨン』や『ヒョンナムオッパへ』、『私たちが光の速さで進めないなら』など、数々の「女性の物語」が翻訳され、私たちも読むことができるようになった。
これら今日の韓国文学、つまり民主化以降(1990年代~)の作品にあっては、雑誌やネットなどで紹介されたりブックガイドも出版されるなど、日本にいながら情報が入手しやすくなったと思う。
しかしながら、それ以前の韓国文学を読みたいと思っても、これがなかなか情報量も少なく、翻訳されたものも限られており、また入手困難な状態となっていることに気づいた。
現代の韓国文学を読んでいくと、おのずとその根底に流れている何か、(たとえば「恨」や「情」の概念など)を深く知りたくなって、過去へと手を伸ばしたくなる。なのに、私の手の届くところにないのだ。
このもどかしい思いを全部とはいえないものの解消してくれたのが、この文学案内書。
私はこの案内書で、韓国の古典の世界に少し触れることができた。そしてそれは興味のある朝鮮王朝時代を理解していく上でも、とても参考になった。
これから少しずつ過去から現代の文学へと、何かを探りながら歩を進めていきたいと思っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759191 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/639859 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000058394
-
文学を巡る豪華エッセイ集です。
古典から、近代文学、民主化以降の文学まで、幅広く紹介されています。
ブログはこちら
↓
https://okusama149.blogspot.com/2021/08/60757.html -
最近はK文学を好んで読んでいるもののこの本の章立てでいう「今日の韓国文学(民主化以降1990年代〜)」にくくられる作家がほとんどでした。その前の「独裁政権と産業化の時代(1960年代〜)」はチョ・セヒ作品より先に映画タクシードライバーを観て知り、まだまだK文学を時代区分ごとに読むには先が長いと思い知ることになりました。
-
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00552470 -
東2法経図・6F開架:929.1A/H42k//K
著者プロフィール
波田野節子の作品





