元職員による徹底検証 相模原障害者殺傷事件――裁判の記録・被告との対話・関係者の証言
- 明石書店 (2021年5月24日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750352015
作品紹介・あらすじ
2016年7月、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が犠牲となった事件から間もなく5年。同園の元職員で、社会思想史の研究者である著者が裁判傍聴記録、被告との接見記録、関係者の証言など膨大な資料から事件を検証し、我々自身の内にも常に存在する「根源悪」を直視する渾身の一冊。
感想・レビュー・書評
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元職員による徹底検証相模原障害者殺傷事件
優生学、全否定はしないが、ネガティブな捉え方だよなとは思う。
種の起源を書いたダーウィン、基本性差別主義者であり、人種差別主義者でもあるが、彼の従兄弟フランシスゴルトンと共に、優生学が発生した訳だが、
ネガティブな差別主義者である、物事の捉え方は常に否定的である。
ヒトラーは、基本ユダヤ人への恨みはなく、ただどんな経済政策をしても景気が良くならない、
ならば金持ちから巻き上げよう、しかし、金持ちにも人権はあるし、多くの人に反感を買う可能性がある。
ならば恨んでいるユダヤ人を狙う、
その程度の感情であのホロコーストや障害者を虐殺したのではないか、と思うが。
しかし、ヒトラーはいやらしい男だ、自殺するなんて。
処刑された戦犯の遺灰は、遺族に渡すことなく房総沖に散布された。
神格化を防ぐためだ。
しかし、読み違いがあった気がする。
ナチスは、ヒトラー個人への崇拝のためユダヤ人虐殺をSSナチス親衛隊や突撃部隊アインザッツグルッペンは行ったが、日本には戦犯個人に対しての崇拝で大東亜戦争を起こしたわけではない。
あくまで世界恐慌を打破し、余剰気味の人工を減らし一国として成り立たせるため、やむを得ない状況だったと思う。
ナチスと日本とでは状況が違うのだ。
一部の人間、選民だけの世界は、とてもつまらない。
どこかで行き詰まる。飽きてくる。
価値観は多様。
障害があっても、必要と思う人が1人でも居れば、社会には必要なのだ。
多様ではあるが、どこかで皆一つにつながっている。
人1人生きていくうち、繋がらないで生を終える人間はいない。詳細をみるコメント0件をすべて表示