フィリピン移住女性と日本社会 40年のインタラクション

  • 明石書店 (2023年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784750355252

作品紹介・あらすじ

1980年代半ばころにはじまるフィリピン女性の日本移住。人身売買に等しい悲惨なケースや女性差別による事件も多発した。他方で日本に根を下ろしコミュニティを形成する女性たちも増えた。日本は彼女たちにどうかかわり、彼女たちが日本にもたらしたものはなにか?

感想・レビュー・書評

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  • 334.4

    無国籍児の制度利用など調べたとき借りた

    NFC

  • <閲覧スタッフより>
    1980年代半ばころに始まるフィリピン人女性の日本移住。人身売買ともいえる悲惨な状況、そして生まれる子どもたちの国籍問題などなど。根本にいまだに日本社会に根付く女性差別、男尊女卑思想などが垣間見える。多様性の時代だからこそ誰かから搾取して成り立つ社会に疑問を持って欲しい。そして日本で生まれた子どもは全て平等に扱ってあげたいと思うのは果たして理想なのか?


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    所在記号:334.41||モリ
    資料番号:10271300
    --------------------------------------

  • 334.41||Mo

  • 東2法経図・6F開架:334.4A/Mo52f//K

  •  著者は、在日外国人支援ギョーカイでは神様的存在であり、おまけにこの神様は素晴らしくエネルギーに富んでおり、ほとんどの信者の数百倍勤勉であられる。
     その方が、ご自分の行なってきたことの集大成としてまとめられたのが本書であり、それは同時に1970年代後半から日本がいわゆる「グローバル化」していく過程を辿っている。
     そしてそれは、元来日本という国が持っていた「国籍」という概念が、著しくジェンダー・バイアスのかかったものであり、それが著者を始めとした外国人も含むたくさんの女性たちによって、その偏りを大きく修正されていく様子も描かれており、胸のすく思いがする。
     もともと明治の世につくられた男性優位の国籍が両性平等になったのは20世紀も終焉に入る1984年だった。それが婚外子にも認められるようになったのは21世紀に入ってから。
     また、いわゆる「じゃぱゆきさん」といった事実上の性産業における人身売買から、日本が「人身売買」を「罪」として明文化したのはなんと2005年、今世紀に入ってからだった。まさに外国人女性によって、日本は「近代」に気づかされてきたのだと思う。
     日本の社会は今、在日外国人の労働なしには成立し得ない状況にある。それなのに、未だに言語の支援、子どもたちの教育支援などは情けないほど貧しい。自治体の受け入れ方も未だ「親切」とはほど遠く、「厄介者」扱いが見え見えの態度も頻繁に見受ける。そういうところでマイノリティ言語の通訳を引き受けてくれるのはほとんどが女性だ。
     ほんとうのグローバル社会は女たちがつくるのだ、つくづくそう思う。
    #外国人労働者 #移住女性差別 #ジェンダー平等主義 #国籍

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著者プロフィール

1944年9月生まれ。関西学院大学卒業後、ベルギー、ルーヴァン大学に3年間在籍。米国に3年、ブラジルに5年美術を学びながらの子育て、1979年帰国。「国際結婚を考える会」発足、国籍法改正運動に取り組む。1990年以降、アジア女性と日本人男性の子どもの国籍や在留問題、人身売買の犠牲になる母子の存在が顕在化し、フィリピンでの仕事作りを目的に1994年「アジア女性自立プロジェクト」創設、2014年まで代表を務めた。その後、在日外国人女性の仕事支援、フィリピン人母子の居場所として始めた「ワークメイト」から、「マサヤンタハナン」日本語クラスが成長し、フィリピン人が運営するコミュニティに発展。現在はそこでのコーディネーターを務める。主な著書『国際結婚ガイドブック』『国籍のありか』(明石書店)

「2023年 『フィリピン移住女性と日本社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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