「ほどよく」なんて生きられない 宗教2世、発達障害、愛着障害、依存症、セックス、創作活動をめぐる対話

  • 明石書店 (2025年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784750359380

作品紹介・あらすじ

「どうして自分を好きになれないのか?」機能不全家庭で育った文学研究者、漫画家、AV監督──異なるフィールドで創作活動を行う3人が、「裸になれない」もどかしさを抱えながら、対話の舞台へと挑む。生きづらさの正体を探り、心の奥深くに切り込む、新たな視点がここに!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

生きづらさを抱えた人々の赤裸々な対話を通じて、自分自身を見つめ直す旅が描かれています。異なるバックグラウンドを持つ作家や漫画家、AV監督が、アスペルガーや性癖、宗教問題、親との関係性について語り合うこ...

感想・レビュー・書評

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  • 大人になればなるほど、何かを抱えた人に出会うし、その人と対峙していると、自分の中にも、抱えているものが小さめながらもあるなあと思う。

    というのも、多分もともとはでっかいものを抱えていたと思う。でも、自分が自分に向き合うことが割と好きだった私は、40歳近い現在、そこまでおっきなものは抱えてなさそう。

    この本は作家さんや漫画家さんが、割と赤裸々に自分のアスペルガーや、性癖、病気、宗教問題、親との関係性を語っているのですが、いい大人たちが自分のパートナーとか、子供ではなく、自分が抱える自分に向き合っている話を聞くだけで、気持ちがほっとする? なんか、ああみんなうまいことやっていこうと力を注いでるんだな。と思えるので、たまにこういう本は必要だなぁと思う方です。

    (39歳ニート時に読了)

  • そっか。対話か。
    私がしたいと長年望んでいたのは、対話だったんだ。

    タイトル通りの内容だった。もう他のタイトルは思い浮かばないくらい、これ以上にないピッタリ内容を表しているタイトルだと思う。

    アドラー心理学の嫌われる勇気も、続編の幸せになる勇気も、あれも対話だったよね。
    自分の意見は述べる、相手の意見は聞く。人の意見を否定せずに、批判せずに、受け止める。でも迎合しない。ヘコヘコしない。それがどれだけ難しいことで、でも実際に出来たらどれだけ心地いいことか。

    中学生の頃に授業でディベートを数回やったことがあって、その時のある1回が今でも記憶に残ってる。走れメロスだったか、ある題材のそれぞれの登場人物の立場に立って、お互いの言い分を主張するというものだった。
    この登場人物から見ればこう考えるけれど、でも別の視点から見ると全く違うことを思っていたり感じていたりする。そんなことを学んだのと、その場がみんな相手の主張を否定することがなく、自分の主張を通そうと必死に根拠を探していたことが心地よかった。
    ある子は、その登場人物の擁護が難しくなってきて、作中のほんの一行を引用していてお見事だと感心した。それはあまりにも苦し紛れの言い訳に聞こえて面白かったから、その子が主張した瞬間にクラス中爆笑したんだけど。
    でもそれは、今で言う論破とかそういうのではない。
    自分が主張することに正当性を持たせるために、必死に捻り出した確かな根拠。己の正当性やプライド、見栄とかが一切入っていない純粋な対話だったように思う。

    そうそう、私も雑談は苦手だし、議論は消耗するから、対話がしたい。
    テーマは一人でいる時にふと思いつくんだけど、頭の中で一人で熱弁して終わってしまうんだよね。身近に対話が出来そうな人がいないからなぁ…

    それと、発達障害とかACとか、そういうものをずっと憎んで重く捉えてきていたんだけど、この本を読んでそんなに深刻に捉えることじゃないのかもと思えた。
    悩んでいること、つまり本文では「2つの考えに引っ張られて宙吊りになっていること」が哲学でも良しとされる。
    ダメなところやままならない部分があってこそ人間らしさが担保される。
    確かに、愛着障害では安定型がいいし、機能不全家族とは無縁の家庭で育つ方がはるかに幸福度は上がりやすいし、人生楽しいと思う。けれど、そうなれなかったのは、自分のせいというよりたまたまという運の要素が大きい。
    生まれついた環境は幼い自分にはどうすることも出来なかったことで、その状況で当時最善と思われることを考え抜いて実行してきたんだから、それでいいんじゃないか。
    今でもそのクセが抜けなくて困ってることがあったとしても、それはそれで今生きてるから、それでいいんじゃないだろうか。

    諭すでもなく、自己啓発のように熱くハッパかけるでもなく、ただ3人のお話を聞いているだけだったけど、自然とそう思えた。
    きっと、心の穴って、こういうことから癒されていく。
    自分を責める自分も、過去のつらい出来事も、しかたなかったと。それでいいんだよ、充分やったよね。と自分を認めることから、始まっていくのだと思う。

  • 493.7

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01443068

  • 【学内】
    https://mol.medicalonline.jp/library/ebooks/detail/?id=13146

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  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000077283

  • ふむ

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/732204

  • 発達障害でカミングアウトし発信を続けている大学教師、宗教2世そして依存症家庭で育った漫画家、そして稀有な才能を持つAV監督。信田さよ子氏が帯で書いているが、異株格闘技。ただ3人には共通する課題があり、対話がどんどんtむいでいく、それぞれの生きづらさを紡いでいく対話集。読んでいるこちらの内面を辿る旅路にもなる書。

  • 世の中の人はたいていニューロマイノリティだという結論に明日からも自信を持って生きていこうと思えました。
    みんな違ってそれがいい!

  • 複雑な家庭で育った3人の対話が繰り広げられる。こんなことを話し合える仲間を見つけられることが良いよなだと思う。
    互いが対等に話を聞いて、思ったことを伝え合って自分のことを理解していく。自助グループもこんな形で機能していっているのかと思ってしまった。

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著者プロフィール

横道 誠(よこみち・まこと):1979 年、大阪生まれ。博士(文学)(京都大学、2023 年)。現在は京都府立大学准教授。専門は文学・当事者研究。著書に『みんな水の中──「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『創作者の体感世界──南方熊楠から米津玄師まで』(光文社)、『なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか』(ホーム社)、『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(松本俊彦氏と共著、太田出版)など、他多数。

「2025年 『読書嫌いを覚醒させる至高のブックリスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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