- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750512235
作品紹介・あらすじ
あとがきより
もう一〇年以上も前になるが、当時、晶文社にいた中川六平さんから本屋についてのエッセイを書くことをすすめられた。(中略)しかし、諸般の事情から、遅れに遅れているうちにわたしが、書店から退いてしまった。それで沙汰やみになった、と思っていたら、中川さんから連絡が入り、出版の目処がついたので追加原稿が必要ということになった。それで出来上がったのが、この本である。
感想・レビュー・書評
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栞紐付きのハードカバー本・・題名通り本そのものの気配が感じられそうです・・
元店長が綴る読書エッセイ集・・表紙裏に、
本が本を呼び、本が棚を呼び、棚が書店をつくる。
読者は書店に入り棚から棚へと本を手にとる。その本がまた本を呼ぶ。・・(一部のみ)
とありました。
読者に伝わっていく言葉です!
子どもの時から神保町に慣れ親しんでいたので、本の街と言えば神保町~となる^^
最近は、桜の季節に近づくだけとなっているので、また・・
本にひかれるように、ゆっくりとすごしてみようと思う!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書店、読書、作家
なにより本をとても愛しているのだろうと
すごく伝わってきた。
本の気配はまだまだわからないけど、
読み取り伝える仕事が少しでもできればいいなあ。 -
神保町の東京堂店長を長く務めた著者による、東京堂での日々を綴った本。
書店の棚に関する著者の想い(選書他含め)はもちろん、出版業界?の現状や、それに対する意見、日誌から見えてくる、大勢の作家さんとの交流、「どうしてこの作家が東京堂でトークをしたのか」なんてことも書かれている。
私は書店員になったことがないので、棚のことはよくわからないが、「なるほど」と思うことは多々あり、興味深かった。
出てくる本その他でわからない部分もあったが、興味があれば調べれば良いのだし、文章が読みやすいので、さほど気になることもなかった。
いしいしんじさんが『熊にみえて熊じゃない』のサイン本を作りに来たという文章があり、「あ、その中の1冊を買ったわ、私」と懐かしく思った。 -
東京堂書店という神保町の書店元店長の書いた本と書店にまつわるエッセイ。
読書とは?本とは?ということを考えるよい材料となった。
これによると、図書館はきまった分類方法があるからきまった配置方法しかできないけど書店はその点自由な分、お客さんに自由な広がりで本との出会いを提供できるとのこと。そのへんは図書館は展示コーナーとかイベントとかて挽回するしかないか…
書店はもちろん本を売る場所なんだけど、本との出会いを提供する場所でもあるんだなーということを再認識。空間があるってことが大事だし贅沢なんだなー。 -
書店の店長さんのエッセイ。なかなか面白く読みました。
特に、本屋さんの流通、運営の話は、普段見えないものなので興味深く、読み進みました。独特の文章ではあるので、最初は入り込めませんでしたが、途中からは一気読み。
本は身近ながら、素晴らしい文化ですね。 -
書店にとって理想的なのは、本が本を呼び、本が棚を呼び、棚が書店を呼ぶという構成を作り上げること。読者にとってはその逆をたどればいい。書店に入って棚から棚を見ながら本をとり、その本がまた本を呼ぶ。
本を読む、読まれるのは楽しい。 -
エッセイというものが初だった。
タイトルと、帯にもある「本が本を呼び、本が棚を呼び、棚が書店をつくる」という言葉が好きで手に取ったものだが、元書店員、そして店長までもこなした方が書いたものであり、書店も、本も、読むということもやはり好きなんだなという内容で、一章と三章が印象深いものが多かった。 -
本の本
書店 -
東京堂は最近になってよく行くようになったところ。思い返すと神保町は三省堂派だったかな。
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本に対する愛情が深い。読んでいると、神保町に、行きたくなる。
著者は哲学、思想方面が詳しいようで、私は普段あまり読まない分野だけれど、この本を読んでいると読みたくなる